株価と為替の値動きの違い〜/短期売買のポジションスタイルは?

株価はミクロで動くとは?

株価というのは、次のようなマクロ要因とミクロ要因の両方に左右されます。

 

■マクロ要因 ⇒ マクロ要因というのは、大きな経済の流れのことです。

 

具体的には、雇用情勢や経済成長、人口動向などのことです。

 

■ミクロ要因 ⇒ ミクロ要因というのは、企業の業績をベースにしたものです。

 

具体的には、企業業績は好調なのか、それとも低迷しているのか、回復基調にあるのか、それとも下降基調にあるのかといったことです。

 

このような企業業績の動向を判断して、今後の株価の動向を予測するのが、ミクロ要因に基づいた株価分析になります。

 

株価の場合は、こちらのミクロ要因の方が強く影響します。これは、最終的には株価が、その企業の業績を織り込んだ形で動いていくものだからといえます。

為替はマクロで動くとは?

基本的には、為替レートはマクロ要因が影響を及ぼします。

 

といいますのも、為替レートというのは、二国間の国力バランスが反映されたものと考えることができ、相対的に国力の強い国の通貨が買われ、相対的に国力の弱い通貨が売られるからです。

 

例えば、米ドル/円の為替レートというのは、米国と日本の国力のバランスによって形成されていきます。

 

◆株価と為替の値動きの違いは?
株価と為替の値動きを比較すると、株価のほうがはるかに大きな値動きをします。

 

為替レートが株価と比較して値動きが小さいということは、大きく儲けることが困難であるけれど、その反面、株式投資よりは、大損するリスクは小さいともいえます。

 

このように、もともと外国為替市場はボラティリティの小さいところなので、利益を上げるためには、レバレッジを利用する必要があるのです。

レバレッジを利用した取引とは?

例えば、1ドル=100円のときに、10万円の証拠金で米ドルを1万ドル買ったとします。1万米ドルで100万円なので、レバレッジ10倍ということになります。

 

これが、1ドル=105円になったとしても、レバレッジをかけていなければ、100万円が105万円になるだけなので、利益率はたったの5%ということになります。

 

しかしながら、同じ5万円の利益であっても、FXでは10万円の証拠金を投資元本として取引していますので、それによる利益率は50%にもなります。

 

ただし、レバレッジをかければ、その分リスクも高まりますので、リスク管理はしっかり行う必要があります。

 

◆流動性とは?
流動性というのは、投資した金融商品やモノを現金化する容易さのことをいいます。なので、一般に流動性が高いといった場合には、現金化しやすいということを意味します。

 

例えば、普通預金は、必要な時にいつでも引き出して現金化できますが、定期預金は、時期や手続きなどに制約があるので、普通預金の方が流動性は高いということになります。

 

◆FXで買いと売りを組み合わせるとは?
FXでは、売りを積極的に活用する必要があります。為替取引というのは、二国間のバランスによりレートが形成されていますので、一方の買いは常に一方の売りであり、シーソーのように上がったり下がったりを繰り返しているからです。

 

なので、買いのみの戦略では、利益を上げる機会は半減してしまうといっても過言ではありません。

 

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経済成長する国の通貨は上昇するのですか?

通貨は、株式のような成長資産とは異なる側面を持ちます。

 

なので、理論的には、国の経済が成長することによって、その国の通貨が買われて上昇するということも言えるのですが、現実のマーケットでは必ずしもそうともいえないケースがあります。

 

例えば、1995年の4月に、円は対ドルで過去最高値をつけ、1ドル=79円75銭まで円高・ドル安が進みました。

 

当時の日本経済といえば、バブル経済が崩壊し、株価は下落の一途をたどっている状況でした。当然のことながら、経済は芳しくなく、経済成長率も大きく落ち込んでいました。

 

こういった状況でも、円高・ドル安が進むことがあるのです。

 

なお、このときの状況としては、日米貿易摩擦が実体以上の円高を招いたと考えることができますが、例えば、日本経済が弱い状況でも、もう一方の通貨国の経済がさらに弱体化している場合には、相対比較のなかで円が買われてしまうということになるのです。

 

◆国力とは?
国力というのは、政治力や軍事力ということもありますが、経済指標という観点からすると、マクロ指標がどうなっているのかということになります。

 

そして、この為替レートに影響を与えるマクロ指標というのは、その時々の市場関係者が、何を材料にしたがっているのかによっても変わってきます。

 

例えば、1980年代は、経常収支が大きな材料になりました。

 

この時期は、日本はバブル経済を背景に大きな経済成長を遂げていて、日本は米国にどんどん輸出をすることで、経常収支の黒字額を膨らませていきました。

 

その結果、これが貿易不均衡であるとされ、日本の経常黒字が増大すると円が買われるという状況になったのです。

 

ちなみに、最近の外国為替市場では、日米の金利差や、米国の雇用統計などが材料視されるケースが多いようです。

 

このように、マーケットにはその時々のファッションがあるのですが、FXで儲けるためには、それに上手く乗ることが重要になります。

為替レートの形成は?

株式の場合は、それを発行している企業の業績がしっかり伸びていれば、長い目で見れば必ず買われます。

 

しかし、通貨の場合は、常にもう一方の国の通貨との相対的な関係のなかでレートが形成されますので、絶対的な成長資産とは言えない面があるのです。

 

よって、FXでは、常に買い一辺倒ではなく、売りも組み合わせて取引をする必要があるのです。

 

◆FXで売りから入る際の注意点は?
FXで売りから入る際には、コストが割高になる点には注意が必要です。

 

特に現在のように、他の通貨国と比較して、円の金利が極端に低い場合には、他の国の通貨を売って円を買うというポジションを持つと、スワップポイントを支払うことになるからです。

 

よって、売りから入る場合には、仕掛けるタイミングが非常に重要になってきます。また、できるだけ短期で勝負をつけるというスタンスをとった方がよいと思われます。

外国為替市場はフェア?

外国為替市場は、一部の投資家がインサイダー情報によって大きな利益を上げられるようなマーケットではないので、そういった面ではフェアであり、株式市場の価格形成とは大きな違いがあります。

 

例えば、米国の雇用統計が、市場の予測よりも良い数値になる可能性が高いという早耳情報が入ってきたとします。

 

もしこの情報が事実であれば、数字が公表された直後、米ドルは買われるはずです。

 

よって、指標の発表前にあらかじめ米ドルを仕込んでおき、発表されてしばらく後に売れば、ほぼ確実に利益を得られるはずです。

 

しかしながら、外国為替市場というのは、世界中の市場参加者が集まって取引を繰り返しているマーケットです。

 

この手の早耳情報をもとにポジションを取ろうとしても、その優位性が保たれるのは、ほんの一瞬にしかすぎません。

 

つまり、すぐに他の投資家が追随してくるので、情報が為替レートにどんどん織り込まれてしまうのです。

 

◆大きな資金で為替レートを動かせる?
大きな資金を投入して、為替レートを強引に動かそうとしても、そもそも外国為替市場は株式市場などとは比較にならないくらい市場規模が大きいので、すぐにマーケットに飲み込まれてしまいます。

 

よって、市場操作を行うことが、現実的に考えても無理なのです。こうした意味からも、外国為替市場は、とてもフェアなマーケットであるといえます。

 

◆為替レートを左右する要因は?
為替レートを左右する要因としては、主に次のようなものです。

 

■経常収支 ■経済成長率 ■インフレ率
■雇用統計 ■金利差 ■その他

 

なお、為替レートを左右する要因については、市場参加者が今何に注目しているのかを考えることが重要です。

 

◆フェアな外国為替市場で利益を上げるには?
外国為替市場はフェアであり、また、早耳情報が通用しないマーケットでありますから、FXで利益を上げるには、多くの情報を取捨選択し、それを分析する能力を鍛えなければなりません。

 

つまり、フェアな市場では、情報の分析力が勝負になるということです。

 

為替レートに影響を与える要因としては、次のようなものがありますが、これらの情報は、インターネットをはじめ、新聞やニュースを通じて誰でも入手可能なものです。

 

■米国の雇用統計 ■個人消費関連統計 ■GDP成長率
■各国通貨当局者の発言内容...など

 

そして、誰でも入手可能な情報で差をつけるには、やはり分析能力を身につけるしかありません。少なくとも、次のような程度のことは、常に頭に入れておきたいところです。

 

■現在市場関係者が注目している経済指標は何なのか
■米国、ユーロ圏、日本の通貨政策担当者がどのような発言をしているのか

 

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FX取引会社の選択

FXを始めるに当たっては、まずどの会社に口座を開設するのかということを考える必要があります。

 

その際、自分がどういうサービスに優先順位を置くのかということを整理しておくことが大切です。例えば、次のようなことです。

 

■とにかくコストを安くしたい。
■多少コストが割高でも、豊富な情報提供を望む。
■ネット取引以外にも取引手段がある。...など

 

このようなニーズをどの程度まで反映させているのか、また、直ちにシステム変更を行うだけの機動力があるかなども、FX取引会社を選択する際の重要な判断材料となります。

 

FXの取引会社の選択に当たっては、様々なサービスの中から、自分にとって一番必要なものは何かを考えるようにしたいところです。

 

◆FX取引会社のコストは?
コストについては、最近では手数料を無料にしている取引会社も増えています。また、外貨の売り買いレートの差額に相当するスプレッドを縮小する取引会社も増えてきています。

 

◆情報提供に力を入れているFX会社は?
手数料などのコスト割引競争には参入せずに、例えば、24時間対応のコールセンターを設けるなど、別の部分で付加価値を高めている取引会社もあります。

 

◆FX取引会社の為替レートの提示について
FX取引会社を選ぶ際には、安定して為替レートの提示が行われるかどうかということも重要です。特に店頭取引のFX会社であれば、なおさらです。

 

この点については、そのFX会社が、どのくらいの数の金融機関と為替取引を行っているのかによって、差が生じてきます。

店頭取引とは?

店頭取引というのは、FX会社と投資家が、相対で通貨の売買を行うことをいいます。

 

つまり、取引所取引のように、不特定多数の投資家から集めた注文を一箇所に集めて、そこで値付けを行うのではなく、あくまでもFX会社と投資家との相対取引になるということです。

 

外国為替市場では、相対取引が中心となっているマーケットで、店頭取引が基本になります。

 

ちなみに、現在は、店頭取引がなくなり取引所取引に移行していますが、株式投資も以前は、店頭取引と取引所取引に分かれていました。

 

◆FX会社とは?
FX会社には、次のような様々な種類があります。

 

■証券会社
■特定の金融機関に属していない独立系のFX会社
■商品取引会社
■銀行...など

 

それぞれの会社ごとに特徴があるので、FX会社を選択する際には、その特性を活かして選ぶことが大切です。

 

なお、特に、FXに限らずに投資ということを前提にしてFX会社を選択する場合には、株式や先物、オプションなど、投資商品の幅が広いので、証券会社で取引すると利便性が高まると思われます。

トレーディングスタイルとは?

FX投資を行う際には、まずは自分の性格を認識した上で、トレーディングスタイルを考えなければなりません。

 

例えば、のんびりした性格の人は、デイトレードや2〜3日程度で手仕舞うような短期売買は向いていないケースが多いです。

 

とはいえ、これは実際にトレードしてみないとわからないものでもありますから、できるだけ早いうちに、自分はデイトレードに向いているのか、あるいは、2〜3日の短期売買、それとも、数か月から1年程度の中長期投資に向いているのか、といったことを把握しておく必要があります。

短期売買のポジションスタイルは?

デイトレードなどの短期売買なのか、あるいは中長期投資なのかによって、取るポジションのスタイルは異なってきます。例えば、次のようなケースです。

 

■短期売買派 ⇒ 米国の雇用統計が発表される前後に、対米ドルのような特定の通貨に資金を集中的に投じて、発表後の値ブレを積極的に取りに行くというようなスタイルも考えられます。

 

■中長期投資派 ⇒ 複数通貨に分散投資して、低レバレッジで着実にスワップポイントを獲得していくというスタイルが考えられます。

 

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