オーストラリア・ニュージーランドの主要産業・貿易等〜/豪ドル・NZドルは資源国通貨...

オーストラリアの歴史は?

過去、オーストラリアというのは、イギリスの植民地でした。1788年にシドニー港に入港したアーサー・フィリップ率いるイギリス船団は、ニュー・サウス・ウェールズ植民地宣言をしました。

 

それ以降、オーストラリアはイギリスの流刑地となり、その後はイギリスで罪を犯した人は、たとえ軽犯罪であってもオーストラリアに流刑されたと言われています。

 

1810年頃からは本格的に開拓が進み、その後、イギリスによる植民地化が始まりました。19世紀後半には人口も増え、経済も発展していったことから、次第に植民地の自治を求める声が大きくなり、1901年1月1日、オーストラリア連邦が誕生しました。

 

ただし、イギリスからの独立後もイギリス国王への忠誠から、イギリスの戦争にはたびたび参加するなど、イギリスとの関係は深いです。

 

ちなみに、1980年代には、白豪主義※を撤廃し、世界中から移民を受け入れています。

 

※白人以外の移民を厳しく制限した政策のことです。

オーストラリアの主要産業・貿易等は?

オーストラリアの主要産業・貿易等(2006年)は、次のとおりです。

 

■人口
・2,063万人

 

■主要産業
・不動産、流通、金融・保険、建設、通信

 

■失業率
・4.3%

 

■物価上昇率
・2.9%

 

■主要貿易相手国
・輸出:日本、中国、韓国
・輸入:中国、米国、日本

 

■主要貿易品目
・輸出:石炭、鉄鉱石、非紙幣用金
・輸入:原油、乗用車、製油

 

■貿易額
・輸出:1,635億豪ドル
・輸入:1,760億豪ドル

 

◆豪ドル/円のトレンドは?
オーストラリアの為替が完全変動相場制になったのは、1983年になってからです。

 

豪ドル/円相場は、1990年には120円台をつけていましたが、その後、オーストラリアが不況になったことや円高のあおりなどを受けたことで、1995年には1豪ドル=58円台まで下落しています。

 

ただし、2003年以降は、政府の所得税の減税や金融緩和が個人消費を促進させたことで、オーストラリアの景気は回復しています。

 

また、豪ドルが高金利通貨の代表として、個人投資家から高い人気を得ていることを背景に、円安・豪ドル高が続いていました。

 

つまり、日本では、ゼロ金利政策が継続されるなか、オーストラリアは金利水準が高いこともあり、豪ドル建ての外国債券や外貨預金の人気が高まったのです。

 

年4月には、およそ10年ぶりに100円台をつけています。同年8月には急落する場面もありましたが、その後は回復する展開となりました。

 

しかしながら、2008年7月の104円台をつけて再び急落し、同年10月には55円台、2009年2月に再び55円台をつけています。

 

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豪ドルは資源国通貨?

豪ドルは高金利通貨の代表でもあると同時に、資源国通貨という側面ももっています。

 

オーストラリアは、天然資源に恵まれた国で、鉱山物のうち世界でも主意を争う産出量を持つものには、次のようなものがあります。

 

■金 ■ボーキサイト ■オパール ■鉛
■鉄鉱石 ■タングステン ■亜鉛...など

 

また、次の主要産出国でもあります。

 

■石炭 ■銅
■ニッケル

 

よって、金をはじめとする資源の価格が上昇すると、オーストラリアから諸外国への輸出額が増えるので、外国為替相場で豪ドルを買う動きが強まります。

 

つまり、オーストラリアからこれらの資源を購入するには、豪ドルが必要になるわけで、これが豪ドル買いを誘うのです。

 

ちなみに、原油価格が上昇すると、インフレ懸念から「金」が買われますが、これも豪ドル高の要因となります。

 

◆豪ドル安の懸念材料は?
豪ドルというのは、人気が高いとはいっても、米ドルやユーロなどと比べれば、マーケットでの取引高は非常に小さい通貨です。

 

なので、いったん相場が崩れると、一気に豪ドル安が進む恐れがあるのです。

 

ちなみに、過去2005年後半から2006年にかけて、豪ドル相場は大きく崩れています。豪ドル投資には、乱高下するリスクがあるということには注意が必要です。

 

◆米ドルと豪ドルの関係は?
オーストラリアに対する最大の債権国はアメリカです。なので、豪ドルが大幅に下落する場合は、アメリカが悪影響を受けるとの観測が広まり、米ドル相場が弱くなる可能性があります。

 

◆豪ドル相場の予測は?
豪ドル相場の予測をするうえでは、オーストラリアの金融政策がポイントになりますので、次のようなものに注目しておきたいです。

 

■インフレ率
■雇用動向
■経常収支赤字 ⇒ リスク要因です。

 

なお、オーストラリアの政策金利は、原則として、毎月第1火曜日に開かれる豪州準備銀行の金融政策会議で決定されます。

ニュージーランドの主要産業・貿易等は?

ニュージーランドの主要産業・貿易等(2006年)は、次のとおりです。

 

■人口
・415万人

 

■主要産業
・畜産を中心とする農業
・最近は、映画やバイオなども

 

■失業率
・3.8%

 

■物価上昇率
・2.0%

 

■主要貿易相手国
・輸出:豪州、米国、日本、中国
・輸入:豪州、米国、中国、日本

 

■主要貿易品目
・輸出:酪農品、食肉、林産物、機械類、果実類
・輸入:自動車、機械類、石油・同製品、電気機器、繊維品

 

■貿易額
・輸出:346億NZドル
・輸入:408億NZドル

 

◆ニュージーランドの開拓から移民流入まで
ニュージーランドの先住民族は、ポリネシア人です。

 

というのは、長い間ニュージーランドというのは、無人の土地だったのですが、9世紀頃になると、ポリネシア人(マオリ族)の開拓者たちがニュージーランドの島々に住み着くようになったからです。

 

その後、1769年にイギリス人のキャプテン・クックが島全体の調査に訪れ、それ以降イギリスからニュージーランドへ移民が流入するようになりました。

 

1840年には、イギリスがマオリ人との間でワイタンギ条約が結ばれています。イギリスはその後、1907年までニュージーランドを植民地としました。

 

◆第二次世界大戦後
第二次世界大戦後は、ニュージーランドはイギリスを主な貿易国として繁栄しましたが、1970年頃からは、イギリスとヨーロッパ諸国との関係が強くなったことから、ニュージーランドの輸出額は激減しました。

 

さらに、オイルショックも追い討ちをかけ、財政状態は悪化しています。そのため、1984年、労働党のロンギ政権は、次のような改革を推進しました。

 

■中央官僚のリストラ
■国営企業の民営化
・電信電話、鉄道、空港、発電、金融など
■大学と国立研究所の法人化...など

 

このような改革の結果、国家財政は黒字化し、経済発展も遂げましたが、その一方で、貧富の格差の拡大や人材の海外流出など、負の弊害も出てきました。

 

このため現在は、次のような政府による介入を部分的に復活させることで、行き過ぎた改革の是正を図っています。

 

■ニュージーランド空港への政府の資本参加
■公営金融機関の復活...など

 

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NZドルの特徴は?

豪ドルと同様に、NZドルも高金利通貨です。

 

最近は、NZドル建て債券や外貨預金に人気が集まり、2007年7月には、NZ/円相場はおよそ17年ぶりの高値となる97円台に乗せるまでに上昇しました。

 

また、ニュージーランドは、オーストラリアが最大の輸入相手国であり輸出相手国となっています。

 

つまり、貿易面では、ニュージーランドは、オーストラリアへの依存度が高いこともあり、NZ/円相場は、豪ドル/円相場と似たような動きをする特徴があります。

 

◆NZドル/円の特徴は?
NZドル/円の特徴として、豪ドル/円と似たような動きになる傾向があります。

 

NZドル/円は、2000年10月には、42円付近まで値を下げていましたが、国家財政が黒字化したことや、景気が上向いたことなどからNZドル買いが進みました。

 

その後、豪ドルと同じように高金利通貨として人気を集め、2007年には17年ぶりに97円台の高値水準まで買われました。

 

しかし、サブプライムショックにより再び下落し、2008年12月には47円台、2009年2月には何と44円台をつけるまで売られています。

 

◆NZドルは資源国通貨?
NZドルは、資源国通貨であると言われることがあるのですが、これは違います。

 

資源といった場合には、原油や金などの鉱物資源のことをいいますので、これらの鉱物資源を産出するオーストラリアの場合は、まさに資源国通貨といえます。

 

しかし、ニュージーランドの場合は、原油や金が産出されるわけではありません。ニュージーランドの主要な輸出品というのは、酪農品や肉類などの農産物だからです。

 

つまり、NZドルの場合は、原油や金ではなくて、農産物の商品市況が上昇すると、それに伴ってニュージーランドの輸出額が増加し、NZドル高につながるという流れになるのです。

 

とはいえ、NZドルは豪ドルに連動する性質がありますので、金などの貴金属相場が上昇すると、それに伴って値上がりするという傾向も見られます。

 

ただし、貴金属相場が下落した場合の影響は豪ドルより軽微です。これは、ニュージーランドが輸出しているのは、鉱物資源ではなく農作物だからです。

 

◆NZドルのリスクは?
NZドルも、豪ドルと同じで、米ドルやユーロと比較して市場規模が小さいので、巨額の資金を運用するヘッジファンドなどの売買によって、相場が一時的に大きく変動するリスクがありますので、注意が必要です。

 

また、NZドルは高金利通貨なので、個人投資家の95%以上が「買い」から入っているといわれています。

 

これは、売っている人が5%しかいないということです。つまり、売る時には95%の人が一斉に売りますから、下げのスピードは速くなります。

 

NZドルは、上昇はゆっくりで下落は早いという特徴がありますので、頭に入れておきたいです。

イギリスの主要産業・貿易等は?

イギリスの主要産業・貿易等(2006年)は、次のとおりです。

 

■人口
・6,021万人

 

■主要産業
・航空機、電気機器、エレクトロニクス、化学、金属、石油、ガス、金融

 

■失業率
・2.5%

 

■物価上昇率
・2.3%

 

■主要貿易相手国
・ドイツ、米国、フランス、オランダ

 

■主要貿易品目
・輸出:電気製品、自動車、石油・同製品、薬品
・輸入:電気製品、自動車、機械類、石油製品

 

■貿易額
・輸出:4,226億ドル
・輸入:5,467億ドル

 

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