インターバンク市場と対顧客市場〜/外貨預金と外貨建てMMFのリスク...

外国為替市場というのはどこにあるのですか?

ニュースなどで、東京外国為替市場の円相場は1ドル=○○円…などという言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

また、そのとき、市場という言葉があるので、株式市場のように特定の場所や施設を思い浮かべる人もいるかもしれません。

 

しかしながら、外国為替市場というのは、実際には具体的な取引所というものはなく、バーチャルな存在です。

為替レートとは何ですか?

為替レートというのは、2つの通貨を交換する比率のことで、外国為替相場ともいいます。例えば、為替レートが1ドル=100円の場合、100円を支払うと1ドルに交換することができます※。

 

※ただし、実際の取引の際には、手数料がかかる場合があります。

 

◆為替取引で利益を得るとはどのようなことですか?
外国為替市場では、為替レートが、各国の経済状態や指標などによって刻々と変化します。

 

このため、1ドル=100円のときにドルを買い、110円になったときにドルを売ることで、1ドル当たり10円の利益が得られるのです。仮に1万ドルを買っていたとすると、このときの利益は10万円ということになります。

 

ちなみに、実際、このような取引は、外国為替市場では常時行われています。

 

◆企業の為替取引はどうですか?
現在は、経済のグローバル化が進んでいますが、そのような中で多くの企業が為替取引を行っています。

 

ちなみに、国内でモノを製造し海外に輸出する企業は、代金として受け取った外貨を銀行で円に替えます。

 

また、海外からモノを輸入している企業は、銀行で円を外貨に両替したり、または海外市場で外貨建ての債権を発行するなどして、外貨を調達するとともに、決済しているのです。

 

スポンサーリンク

外国為替市場の特徴にはどのようなものがありますか?

外国為替市場の特徴としては、次のようなものがあげられます。

 

■インターバンク市場と対顧客市場
■相対取引 ⇒ 「あいたいとりひき」と読みます。
■24時間眠らない市場

 

◆インターバンク市場とはどのようなものですか?
通常、通貨は銀行などの金融機関同士が、通信端末や電話を使って直接連絡を取り合い、100万通貨単位で売買を行っています。

 

これをインターバンク市場、または銀行間取引といいます。一般的に、外国為替市場というときは、このインターバンク市場のことを指します。

 

◆対顧客市場とはどのようなものですか?
個人や企業が為替取引を行う場合には、金融機関を介して、インターバンク市場で取引することになります。

 

対顧客市場というのは、このような金融機関と個人や企業との取引を総称したもののことをいいます。

 

◆相対取引とはどのようなものですか?
外国為替市場というのは、1対1の相対取引です。この相対取引というのは、売り手と買い手が1対1の関係で、通貨、数量、価格を決めて取引することをいいます。

 

◆24時間眠らない市場とはどういうことですか?
24時間眠らない市場というのは、外国為替市場は、24時間絶えずどこかで市場が開かれている※ということを意味しています。

 

具体的には、まず、月曜日の朝、ニュージーランドのウェリントン市場から取引が始まり、東京市場がオープンすると、取引の中心はアジアへと移ります。

 

そして、東京時間の17時くらいからロンドン市場が開くと、取引は欧州へと移っていきます。

 

その後、東京時間の22時からニューヨーク市場が始まり、翌日の早朝には、再度ウェリントン市場へと戻ります。

 

こうしたリレーが続いた後、土曜日の朝にニューヨーク市場が閉じることで、外国為替市場の1週間が終了します。

 

このように、外国為替の取引では24時間、その時々の為替レートで取引できるのです。

 

<日本時間で表示した各市場の取引時間(夏時間)>
■ウェリントン ⇒ 4:00〜12:00
■シドニー ⇒ 7:00〜16:00
■東京 ⇒ 9:00〜17:00
■シンガポール ⇒ 10:00〜19:00
■バーレーン ⇒ 14:00〜23:00
■フランクフルト ⇒ 15:00〜1:00
■ロンドン ⇒ 17:00〜3:00
■ニューヨーク ⇒ 22:00〜7:00

 

※取引が行われているということです。

円高・円安とはどう判断するのですか?

例えば、1ドル=110円から1ドル=100円になった場合を考えてみましょう。この場合は、円高になったのでしょうか、それとも円安になったのでしょうか。

 

110円から100円に数字が少なくなったので、円安と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この場合は「円高」です。

 

それでは、もう少し具体的に考えてみます。今、1ドルのハンバーガーを買うとします。為替レートが1ドル=110円のときにハンバーガーを買うためには、110円を支払うことになります。

 

しかしながら、1ドル=100円のときに同じ1ドルのハンバーガーを買おうとすると、10円安い100円で買えることになります。

 

つまり、この10円安く買える分だけ、1ドル当たりの円の価値が高まったことになり、これを「円高」というのです。

 

これとは反対に、為替レートが1ドル=120円になったときには、110円で買えていたハンバーガーが、10円高い120円支払わないと買えないことになります。

 

これは、1ドル当たりの円の価値が安くなったことになりますので、これを「円安」というのです。

為替取引で利益を得るにはどうしたらよいのですか?

簡単に言いますと、為替取引で利益を得るには、例えばドルを買って、円安時に売ると利益になります。では、円安を利用して1万ドルを買った場合について考えてみます。

 

あなたは1ドル=100円のときに1万ドルを買いました。このとき、100万円を支払います。

 

しばらくして、ドルの為替レートが円安に動き、1ドル=110円になりましたので、持っていた1万ドルを売ることにしました。その結果、110万円(110円×1万ドル)が戻ってきました。

 

この取引では、ドルを購入するのに必要な資金は100万円でしたので、戻ってきた110万円との差額である10万円が為替取引で得られた利益になります。

 

では、これが反対に円高になったらどうなるのでしょうか。今度は、1ドル=110円のときに110万円で1万ドルを買い、円高になった1ドル=100円のときに1万ドルを売ったとします。

 

この取引では、戻ってくるのは100万円(100円×1万ドル)ですから、110万円の購入資金に対して10万円のマイナスとなってしまいます。

 

以上のように、為替取引では、円高のときにドルを買い、円安のときに売ると利益を得ることができるのです。

 

◆為替レートはなぜ動くのですか?
為替取引では、為替レートの変動をうまく利用して外貨を売買することで、利益を得ることができるのですが、では、なぜ為替レートは動くのでしょうか。

 

このとき、為替レートが変動する理由については、通貨の価値はモノの値段と同じであると考えるとわかりやすいと思います。

 

例えば、人気があり欲しい人がたくさんいる商品があるとすると、その商品の価値は高くなって高い値段がつきます。

 

反対に、人気もなく売れ残りそうな商品の場合には、その商品の価値は低くなり、値段も下がっていきます。こうしたことが通貨に関してもいえるのです。

 

つまり、ドルの人気が高くなると、ドルの価値が高くなり、レートが上がりドル高(円安)になりますが、反対に、人気が下がるとレートも下がり、ドル安(円高)になるということです。

 

スポンサーリンク

通貨の人気が左右される要因にはどのようなものがありますか?

通貨の人気が左右されるものとしては、次のようなものがあげられますが、為替レートというのは、これらが複雑に絡み合って変動します。

 

■その国の経済の健全性を示す経済指標
■政治的要因
■市場心理

 

◆世界の三大市場とはどこのことですか?
世界の三大市場というのは、取引量の多い東京、ロンドン、ニューヨークの市場のことをいいます。

 

◆経済指標にはどのようなものがありますか?
為替レートの変動要因である、その国の経済の健全性を示す経済指標としては、次のようなその国の力を示す指標があります。

 

国の成長率を示すもの
・経済成長率

 

国家の経済状況を示すもの
・財政収支
・経常収支
・政策金利
・インフレ率

 

景気の動向を示すもの
・失業率(雇用統計)...など

 

しかしながら、為替レートというのは、政治家などの要人発言によって変動することもあります。

 

つまり、経済的な要因だけではなく、政治的要因や市場心理などが複雑に絡み合って変動するものでもあるということです。

 

よって、為替取引をする際には、経済指標だけに注目をするのではなく、広くニュースや経済動向をチェックすることが重要になってきます。

インターバンク市場(外国為替市場)とFX

インターバンク市場(外国為替市場)では、取引の最小単位が100万通貨単位、ドルであれば100万ドルとなっています。

 

これは、つまり、1ドル=100円とすると、100万ドルを買うには1億円が必要となるわけで、個人が取引するにはほぼ不可能といえます。

 

なので、FX(外国為替証拠金取引)では、この取引単位を小口化し、個人が取引しやすいようにしています。ちなみに、ドルの場合ですと、1万ドルから1,000ドルまで小口化されています。

 

◆外貨投資にはどのようなものがありますか?
現在の日本の銀行の定期預金では、金利が低くて資産を増やすのはなかなか難しいです。

 

そこで注目されるのが、次のような金利の高さが魅力の外貨投資になるのですが、その種類は様々です。

 

■銀行の外貨預金
■外国債券
■外国投信
■外国株式
■外貨建てMMF ⇒ 証券会社で取り扱っています。
■外国為替証拠金取引(FX) ⇒ 証券会社、商品先物会社、ネット系企業など、様々な金融事業者が提供しています。

 

上記のように、外貨投資には様々な種類があり、また、その特徴も異なりますので、取引をはじめるにあたっては、その内容をしっかり認識することが重要です。

 

◆FXは少ない金額で大きく投資できるの?
FXの特徴として、少ない金額で大きく取引できることがあります。FXの場合、10万円を証拠金としてFX事業者に預けると、それを担保におよそ10倍(1万ドル)の取引が可能になります。

 

◆FXを始めるにはどうしたらよいですか?
FX(外国為替証拠金取引)を始めるには、FX取扱事業者に口座を開設して証拠金を入金しておかなければなりません。

 

そして、このFXの最初のステップとしては、新規注文、つまり外貨を買う、あるいは売ることになります。

外貨預金とは?

外貨投資の代表的なものが、銀行が提供している外貨預金です。一般的に、外貨預金という場合には、定期預金を指すことが多いです。

 

また、定期預金は、原則として途中解約ができません。外貨預金の手数料は、1ドル当たり、片道おおむね1円程度になります。外貨預金の為替レートの更新は、通常、1日1回です。

 

◆外貨預金のリスクは?
外貨預金の場合、満期日の為替レートによっては、円に替えたときに為替差損を生じることがあります。また、外貨預金では、次の点に注意が必要です。

 

■円での元本保証がないこと
■利息も外貨で支払われること

外貨建てMMFとは?

外貨建てMMFというのは、高い格付けの外国短期証券に投資する外国籍の投資信託のことです。

 

また、この外貨建てMMFは、証券会社が外貨預金への対抗商品として販売しているものです。

 

◆外貨建てMMFと外貨預金との違いは?
外貨建てMMFは、外貨預金とは異なり、運用をファンドマネージャーに委託するので、確定利回りではありません。

 

つまり、運用商品のため利回りは確定ではなく、実績分配であるということです。

 

◆外貨建てMMFのメリットは?
外貨建てMMFのメリットとしては、次のようなことがあげられます。

 

■運用成績がよければ高い利益が見込めます。
■少額でも投資が始められます。
■円による元本保証はありませんが、比較的安全性は高いです。

 

◆外貨建てMMFの手数料は?
外貨建てMMFの手数料は、1ドル当たり、片道おおむね50銭程度になります。

 

◆外貨建てMMFの為替レートの更新は?
外貨建てMMFの為替レートの更新は、通常、1日複数回です。

 

◆外貨建てMMFのリスクは?
外貨建てMMFの場合、為替リスクとファンドマネージャーの運用リスクがあります。

 

スポンサーリンク