為替レートを動かす要因〜/スワップ金利と為替差益〜/FXと株を比較すると...

為替レートを動かす要因は?

為替レートがどういった要因で動くのかを知っておくことはとても重要です。一般的には、ドル/円相場に影響を与える要因としては、次のようなものがあります。

 

■景気動向 ■地政学的リスク ■投資資金
■米国利上げ ■米国経常赤字 ■為替介入
■原油価格 ■テクニカルな要因

ドル/円と米国経常赤字

米国の経常赤字というのは、アメリカの貿易による赤字のことですが、この米国の経常赤字は、国の信用力を落とす財政赤字とともにドル安要因となります。

 

ちなみに、この2つの赤字のことを双子の赤字と呼びます。

 

経常赤字であるということは、アメリカが外国にモノを売ってドルを受け取るよりも、外国からモノを買ってドルを支払っている方が多いということです。

 

その結果、ドルを受け取った国では、ドルを売って自国通貨を買うという動きが起こるので、ドル売り、つまりドル安の要因となるのです。

 

米国の経常赤字は、日本円に対して完全に連動しているわけではありませんが、全通貨に対してみると、経常赤字が増えればドル安になるというのは相関関係が高いようです。

 

◆ドル/円と米国の景気動向
市場参加者が、日本の景気がよくなると考えれば円高になり、アメリカの景気がよくなると考えればドル高になります。

 

また、日本株が上昇すると、それを買うための円資金が必要になりますので、円高の要因になります。

 

◆ドル/円と地政学的リスク
以前ですと「有事のドル買い」と言われ、米ソ冷戦時代など、とくに戦争など有事の際にはドルが買われました。

 

しかしながら、最近では、テロやイラク情勢などアメリカ自身に関する有事が多いため、基軸通貨としてのドルの信用力の低下から、「有事のドル売り」という現象も起こっています。

 

◆ドル/円と原油価格
原油価格が高騰するとドル安が進むことが多いです。以前ですと、原油価格の高騰は円安になることが多かったのですが、最近の市場は、原油価格の高騰が、アメリカ経済に対して悪影響を与える方が大きいと判断しているようです。

 

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スワップ金利の魅力とは?

スワップというのは交換という意味ですが、FXでは、スワップ金利を意味します。スワップ金利というのは、通貨の金利差のことです。

 

例えば、米ドルの金利が年2.5%で、日本の金利が年0.1%だとすると、2.4%(2.5%−0.1%)の金利差になります。

 

FXでは、金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売ることで、この金利差であるスワップ金利を受け取ることができます。

 

日本は低金利政策により実質ゼロ金利なので、この金利差が大きくなり、現状では外貨の買いから入るとFXで大きな利益を上げることが可能になります。

 

◆為替差益とダブルで利益を得る
FXでは、基本的にスワップ金利を最大限に得ることによって、利益を上げやすくなっています。

 

そして、さらに上手なタイミングで売買して為替差益まで狙っていくと、非常に大きな利益を得ることも可能になります。

 

例えば、ドル円相場においても、1年間に10円程度相場が変動することは珍しくありませんので、上手なタイミングで売買できれば、為替差益とスワップ金利のダブルで利益を得ることが可能です。

 

ただし、当然ですが、円高に振れれば為替差損が生じますので、売買のタイミングとレバレッジや損切りなどのリスクコントロールが重要になります。

FXはハイリスク・ハイリターン?

以前、手数料を稼ぎたい一部のFX取扱業者が、保証金いっぱいのレバレッジをかけた売買を顧客にすすめていたことがありました。

 

そのため顧客は、あっという間に資金のほとんどを失ったということがありました。これにより、FXはハイリスク・ハイリターンであるというイメージを持った人もいるようです。

 

しかしながら、FXにおけるリスクというのは、自分自身でコントロールすることができますので、低レバレッジや損切りを徹底して運用していけば、ローリスク・ローリターン、ローリスク・ミドルリターンにすることもできるのです。

 

◆FXは24時間取引可能?
外国為替市場は、基本的には土日(と海外の祝日)を除いて、毎日24時間取引できます。

 

まず、オセアニア、日本から1日の取引が始まり、日本の市場が終わる夕方頃からヨーロッパ市場が活発に取引を開始します。

 

そして、その後、日本時間の23時(サマータイムでは22時)頃からニューヨーク市場が活動を開始するというように、各国の市場が連動して開くことにより、24時間いつでも取引することができるのです。

 

◆FXはサラリーマン向きですか?
24時間取引が可能ということは、日中仕事が忙しいサラリーマンにはとても好都合です。というのは、株のように日中の値動きを見られない人が不利になるということがないからです。

 

また、世界中で最も取引が活発な時間は、欧州と米国の市場が重なって開いているときで、日本時間でいうと18時頃から24時頃までです。

 

この時間でしたら、普通のサラリーマンでも何とか時間をやりくりして相場をみることも十分可能だと思われます。

レバレッジ効果とは?

レバレッジというのは、テコのことで、レバレッジ効果はテコの原理を意味します。FXでのレバレッジは、少額の資金で多額の資金を動かすことを意味します。

 

このレバレッジのおかげで、資金が少ない人であっても、効率的に利益を上げることが可能になるのです。ちなみに、このレバレッジを効かせられることが、FXの最大の魅力でもあります。

 

しかしながら、このレバレッジは、もろ刃の剣であることを覚えておいてください。つまり、リターンが大きくなる可能性がある分、リスクも大きくなる可能性があるのです。

 

ただし、このリスクというのは、自分自身でコントロールすることが可能ですので、それほど心配する必要はありません。

 

◆FXと株を比較すると?
外国為替市場というのは、1日に約160兆円もの巨額な取引が行われている流動性の高い市場です。

 

流動性が高いということは、例えば、出来高が少ない新興市場の株式のように「自分が株を売りたいときに買い手がいなくて売れない」というようなことがほとんどないということです。

 

テクニカル分析においても、株式市場よりもずっと素直な動きをしていることに気が付くと思います。

 

また、株式であれば、会社が倒産するというリスクがありますが、FXで取引されているような主要通貨(メジャーカレンシー)を持つ国が、破綻(デフォルト)する可能性は極めて低いです。

 

こうしたことから、外国為替市場は、株式市場よりもずっと簡単で、安全な市場であるといえます。

FXの自動売買とは?

FXでは、ほとんどすべての会社で、逆指値などの手法が基本的な注文条件として使用できます。また、それ以外にも便利な注文方法がさまざまにあります。

 

例えば、1ドル=100円のときに、できるだけ安く買いたいので1ドル=98円で注文を出したとします。そして、1ドル=98円で買えれば、その後102円で利益確定の売りを出したいとします。

 

しかし、1ドル=100円が98円に下がって、注文が約定するのはいつになるのかわかりませんし、もし約定したのなら、できるだけ早く102円での売り決済注文を出したいわけです。

 

そのようなときに、FXのIFD注文を使えば、98円で約定できればそのときにすぐに自動的に102円で売りの決済注文を出してくれます。

 

IFD注文でしたら、注文の約定をいちいちチェックする必要がありませんので非常に便利です。

 

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成り行き注文とは?

成り行き注文はプライスオーダーともいいますが、相場の動きをみていて、ここで買いたいとか、ここで売りたいと思ったときに出す注文方法です。

 

例えば、今、チャートを見ていたら絶好の買いのチャンスであったようなときに成り行き注文を出します。

 

成り行き注文は、パソコン上で5〜10秒程度現在のレートが表示されますので、その価格で問題がなければ、成り行き注文のボタンを押せばその価格で約定します。

 

◆指値注文とは?
指値注文はリミットオーダーともいいますが、売買注文を出すときに、ある価格で買いたいとき、売りたいときに使う注文方法です。

 

例えば、1ドル=100円のときにドルを買う場合、できるだけ安く買いたければ、1ドル=99.90円で価格を指定して買い注文を出します。

 

ちなみに、指値注文は、あらかじめ自分で決めた売買注文を出しておけば、あとはその条件になったときに売買してくれますので、立派な自動売買の一種といえます。

 

◆逆指値注文とは?
逆指値注文というのは、指値注文の逆で、現在の値段よりも値上がりして一定の水準に達したら買い、現在の値段より値下がりして一定の水準に達したら売るという注文方法です。

 

例えば、今、円安ドル高になると予想して、1ドル=100円で10万ドルを買ったとします。

 

ちなみに、この状態のことを「1ドル=100円で1万ドルの買いのポジションを持っている」と表現します。

 

その後、予想通り円安になり、1ドル=105円になったときにドルを売って円を買い戻せば、1ドル当たり5円の利益がでますので、10万ドル分で50万円の利益が出ることになります。

 

しかしながら、どんなに精度の高い予想をしたところで、予想が100%当たることはありえません。当然のことながら、自分の予想とは反対に円高ドル安が進むということも起こりえるのです。

 

予想に反して1ドル=95円になれば1ドル当たり5円の損なので、合計では50万円の損になってしまいます。

 

ここで、普通の人はなかなか95円で損切りの注文を出せないものです。なぜなら、50万円の損失を確定させるのが嫌だからです。

 

5円も下がったのだからこれ以上は下がらないだろうとか、きっと買値の100円までは戻るだろうという希望的観測がわいてくるものです。

 

しかしながら、相場の世界では、損失確定を避けようとする心理や希望的観測をもつことは禁物です。

 

下手をすると損失がさらに莫大になり、資金をすべて失ってしまう可能性もあるからです。

 

なので、100円で1万ドル買った時点で、あらかじめここまで下がったらあきらめようという価格に損切り(ロスカット)のための逆指値注文を出しておくのです。

 

例えば、100円よりも1円安い99円まで下がったら売るという逆指値注文を出しておけば、99円まで下がった段階で売り注文が自動的に出されるので、10万円で損失が限定されます。

 

10万円の損失確定は痛いですが、もし売ることができずに1ドル90円まで下がった場合には100万円の損失になってしまったかもしれません。

 

相場に勝つコツは、損を小さくし、利益を大きくすることと言われますが、投資に勝っている人は確実に損切りができる人であるということは覚えておきましょう。

損切りしないと?

買ったレートまで戻ってくるまで持ち続ければよいという意見もあります。

 

しかしながら、FXでは大きな資金を動かすために、ほとんどのFX取引業者では、有効保有額が現在のポジションに必要な保証金額の2割程度まで減った場合には、強制的に決済されてしまう仕組みになっています。

 

ちなみに、この仕組み自体は、投資家が元本以上の損失を被らないように、FX取引業者の方で安全を考えてとられている措置です。

 

なので、強制決済までいってしまうもっと前の段階で、1度ポジションを決済して撤退しておいた方が長い投資人生を考えれば得なのです。

 

そもそも、ロスカットをしないというのは、損を確定させていないので、損をしていないように見えますが、実際のポジションが評価損を生んでいるということには変わりありません。損を確定させなければ損ではないというのは誤りです。

 

なかなか理解されないところではあるのですが、含み損と確定損は同じであるということはしっかり覚えておきたいところです。

 

また、レートが戻ってくるまでポジションを保有しているというのは、その間、その資金は利益を生み出しませんので、投資効率が下がることにもなります。

 

投資効率という面からみると、利益は1回の利益×回数ですから、この回数が減ってしまう塩漬けは決してしてはいけないということがいえます。

利益確保の逆指値を発注するとは?

円安ドル高を予想して、1ドル=100円で10万ドル買ったとします。この後、予想通り1ドル=105円まで円安が進んだらどうしたらよいでしょうか。

 

さらに1ドル=110円まで円安に振れれば利益はさらに増えることになりますが、反対に100円まで戻ってしまえば利益がなくなってしまうことにもなります。

 

このような場合に使うのが、利益確保のための逆指値注文です。例えば、1ドル=105円より1円下の104円で逆指値の売り注文を出しておくのです。

 

そうすると、104円まで下がれば自動的に売り注文が出され、4円の利益が確定します。

 

これなら、そのまま100円まで戻ってしまっても、せっかく得ていた利益が全部なくなってしまうことはないわけです。

 

また、予想通りにさらに円安が進行し、1ドル=110円までいった場合には、1ドル当たり10円で合計100万円という大きな利益を得ることができるのです。

 

その際のポイントは、常に1円程度下に逆指値を入れて移動させていくことです。

 

つまり、1ドル=105円のときは104円に、106円まで上昇したときには105円にとった具合で、円安が1円進めば、利益確保のための逆指値も1円ずつ切り上げていくのです。

 

専門用語ではこれを「トレーリングストップ」といいます。こうすることで、常に急激な円高に対するリスクを管理しながら、大きなトレンドに乗って利益を確保することが可能になります。

デイオーダーとはどのような注文方法ですか?

デイオーダー(Day Order)というのは、出した注文がその日※のみ有効であるという注文方法のことです。

 

為替レートは毎日刻々と動いていますので、有益な注文方法といえます。このデイオーダーは、本日の値動きをみて、明日の注文を出したいときなどに用います。

 

※外国為替市場の1日というのは、オセアニア市場から始まり、ニューヨーク市場が終了するまでの24時間のことです。

 

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