FX・外貨預金・外貨MMFのメリットとデメリット、リスクは?

外為法の改正とは?

以前は「外国為替及び外国貿易法」によって、外国為替取引に参加できるのは銀行だけに限られていました。

 

しかしながら、外国為替及び外国貿易法の改正によって、誰でも市場に参加できることになったのです。

 

その結果、多くの会社がFXなどの金融商品を手がけるようになり、一般の個人投資家も割高な対顧客市場※の為替レートではなく、インターバンクレートに近い、より有利なレートで外貨を購入できるようになったのです。

 

※銀行の窓口で外貨と交換するときに提示されるレートで、インターバンク市場のレートを参考に毎朝10時頃決定され、基本的に1日固定のものです。

外国為替証拠金取引(FX)とは?

外国為替証拠金取引(FX)はまだ歴史の浅い金融商品です。

 

最近では、FXブームなどといってテレビや雑誌などでも取り上げられていますので、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

外国為替証拠金取引(FX)は、1998年の改正外為法施行により、個人の為替取引が自由化されたことにより始まりました。

 

それ以前は、銀行以外では通貨の交換は認められていませんでした。

 

しかしながら、改正外為法が施行されたおかげで、個人が銀行以外の業者を通じてインターネットや電話取引によって、海外の通貨を自由に、そして非常に安い手数料で手に入れることができるようになったのです。

 

FX取引業者にもよりますが、外国通貨を10万円程度のわずかな保証金で手に入れ、為替差益と利子を手に入れることができるのがこの外国為替証拠金取引(FX)です。

 

◆外国為替市場とは?
外国為替市場というのは、通貨を交換する場所のことをいいます。

 

といっても、外国為替市場は東京証券取引所のような市場が実際にあるわけではなく、インターネットや電話で24時間つながったバーチャルなネットワークのことです。

 

◆外国為替市場の参加者は?
外国為替市場は、次のような参加者で構成されているので、インターバンク市場(銀行間市場)とも呼ばれています。

 

■銀行を中心とした生保などの機関投資家
■世界の中央銀行
■為替ブローカー...など

 

このような参加者が、外国為替市場で自分が必要な通貨を購入したり売却したりしているのです。その金額は日本円で1日当たり160兆円にも上ります。

 

こうした取引を通じて、2つの通貨の需給と供給のバランスに応じて為替レートが形成されて変動していくのです。

 

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FXで利子を受け取れるとは?

例えば、オーストラリアドルと日本円との利率の差は年約5%ですが、外国為替証拠金取引(FX)ではこの利率の差を利子として受け取れます。

 

ちなみに、このように金利が高い通貨と低い通貨の利率の差のことを「スワップ金利」といいます。

 

しかも、FXの仕組みを活用すると、例えば30万円の保証金(元手)によって1万通貨(約70万円)を買うことができますが、スワップ金利は30万円に対してではなく、1万通貨分に対して受け取ることができるのです。

 

さらに、もし外貨を購入した後円安になれば、その為替差益も利益になります。

 

例えば、オーストラリアドルが1AZドル=70円のときに、1万通貨購入していたものが80円になれば、為替差益10万円(10円×1万)をさらに得ることができるということです。

 

しかも、手数料は1AZドル当たり5〜10銭(FX業者によっても異なります)と、外貨預金などの銀行取引の数十分の1であり、非常に低料金です。

 

◆外国為替証拠金取引(FX)のリスクは?
もちろん、当然のことながら、為替差損を被るリスクはあります。そのためにも、最低限の知識と運用方法について学んでおくことは必要です。

 

しかしながら、一通り学び終えた頃には、FXは他の外貨建て金融商品と比べてみても、比較的ローリスクで行えるということがわかると思います。

 

◆高値圏・安値圏とは?
高値圏というのは、相場がしばらく上昇し続けて到達した高い位置のことをいいます。また、安値圏というのは、相場がしばらく下落し続けて到達した低い位置のことをいいます。

 

例えば、昨年来の高値圏という場合には、昨年からの値動きの中で、最も高い水準にあるということです。

FXのメリットは?

FXのメリットとしては、次のようなものをあげることができます。

 

高いスワップ金利を受け取ることが可能
・超低金利の日本円を売って、高金利通貨を買うことにより、高いスワップ金利を受け取ることが可能です。

 

円高時にも利益が得られる
・円高時でも、外貨を売ることによって利益を得ることが可能です。

 

為替差益を得ることが可能
・為替レートが円安に進めば、為替差益をさらに得ることが可能です。ただし、逆に円高に進めばその分為替差損を被る可能性もあります。

 

手数料が安い
・外貨預金よりも圧倒的に手数料が安いです。
・銀行で外貨預金をする場合には、米ドルですと往復で2円ほどかかるものが、FXであればおよそ10銭程度と非常に低額です。

 

少額で始められる
・FX会社によっても異なりますが、1万円〜30万円の少額の元本で投資を開始することが可能です。

 

レバレッジを使うことが可能
・レバレッジ効果(てこ)を使うことで、少額の資金でも多額の利益を得ることが可能です。
・レバレッジ効果は、自分の好みによって設定できます。

 

売買が直ちに成立
・市場参加者が非常に多く、巨大な資金が常に動いているので、すぐに売買が成立します。
・また、24時間取引されているので、土日など取引がない日をはさむ場合の除いては、株のように「マド」が空いて急落、急騰することがありません。
・さらに、外貨預金とは異なり、24時間いつでも取引をやめる(解約)することができます。

 

自動売買が可能
・IFD注文や逆指値注文などを用いることで、自動売買が簡単にできます。

 

金融・経済の知識が身に付く
・経済の血液である通貨の動きに触れるということで、金融や経済の知識が身に付きます。

 

円に対するリスクヘッジ
⇒ 外貨に投資するということは、日本の円に対するリスクヘッジになります。ドルやユーロに投資することによって、資産の理想的なポートフォリオを構築することが可能です。

外貨預金への投資は?

外貨預金で資産を増やすというのはなかなか難しいと思われます。というのは、例えば、キャンペーン金利で1か月だけ年率10%の外貨預金があるとします。

 

1か月で手数料が往復2円だとすると、2%近くの手数料を取られることになりますから、実際には年率換算で24%の利子がないと元本割れしてしまうのです。

 

よって、短期的に見れば、円安に進んでいかない限り損をするということです。

 

外貨定期預金であれば、外貨普通預金よりは金利が高いので利益を上げる可能性も高くなりますが、こちらは流動性が低いという難点があります。

 

「原則として中途解約できない」とか「中途解約するとペナルティがある」といったものが多いということです。

 

◆外貨預金のメリット・デメリット
外貨預金のメリット・デメリットは以下のようなものです。

 

メリット
・日本の金利よりも高いです。
・金利が固定されています。
・円安やインフレのリスクヘッジになります。

 

デメリット
・手数料が高いです。
・すぐに解約できません。

 

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外貨MMFへの投資は?

これに対して、流動性の面では外貨MMFが優れています。外貨MMFでしたらいつでも解約できるからです。

 

外貨MMFは元本保証ではありませんが、格付けの高い公社債に投資しているので、外貨預金並みに安全性が高いのが魅力です。

 

利率は変動型ですが外貨預金よりも高いですし、手数料も1ドルあたり50銭と、外貨預金の半分程度なのはメリットといえます。

 

つまり、外貨預金よりは外貨MMFの方が、手数料が安く、利回りがいいので利益は出しやすい商品といえます。また、いつでも解約できるので、為替差益も狙いやすいといえます。

 

しかしながら、FXはこの外貨MMFと比較しても手数料は10分の1程度ですし、利率も高いので、やはり、外貨建て商品の中ではFXが全ての面で有利といえます。

 

◆外貨MMFのメリット・デメリット
外貨MMFのメリット・デメリットは以下のようなものです。

 

メリット
・利率が高いです。
・外貨預金と比べて手数料が安いです。
・いつでも解約できます。

 

デメリット
・FXと比較すると利率が低いです。
・手数料はFXのおよそ10倍です。
・為替レートが1日1回しか変更されません。

FXの安全性は?

FXの方が、外貨預金、外貨定期預金、外貨MMFと比較して、利率、手数料、流動性の面において有利であると説明しましたが、安全性、すなわちリスクについてはどうでしょうか?

 

FXはレバレッジを利用すると、手持ち資金の何倍もの大きなお金を運用することができますので、ハイリスク・ハイリターンというイメージを持たれる方も多いかと思います。

 

しかしながら、FXというのは、このレバレッジをかけないで、手持ちの資金だけで運用することも当然ながらできるのです。

 

もし、手持ちの資金の範囲内、つまりレバレッジ1倍で投資した場合には、外貨預金とリスクは同じになります。

 

なので、通常の外貨預金よりもリスクが高い部分は、このレバレッジをかけるという部分になりますから、外貨預金並みのリスクで運用したいという人は、FXで取引する場合にもレバレッジをかけなければよいのです。

 

FXを外貨預金の代替として利用する場合には、為替リスクについては外貨預金も同じです。

 

よって、FXは24時間いつでも解約できて、手数料も圧倒的に安いわけですから、トータルで考えても、FXは外貨預金よりリスクは小さいということができます。

ダマシとはどのようなものですか?

ダマシというのは、チャートのトレンド転換や、売買サインが誤っていることをいいます。つまり、一般的なチャートの理論どおりに行かないことです。

 

◆円高と円安
円高と円安については、円の価値、値打ちが高いか安いかを考えるとわかりやすいです。例えば、1ドル=100円のときには、1ドルという貨幣を1枚買うには100円必要です。

 

これが1ドル=90円になると、1ドルという貨幣を1枚買うのに90円しか必要なくなるわけです。

 

つまり、円の価値が上がった(円高ドル安)ので、1ドルを買うのに必要な円が少なくてすむようになったのです。

 

反対に、1ドル=100円だったものが1ドル=110円になったときはどうでしょうか?

 

この場合、1ドル=100円のときには、1ドルという貨幣を1枚買うには100円でよかったものが、1ドル=110円になったら、1ドルを買うのに110円必要になったわけです。

 

つまり、円の価値が下がった(円安ドル高)ので、1ドルを買うのに必要な円が多く必要になったのです。

 

100円から90円に数字が減るのに「円が高くなった」と表現するのは、なれないとイメージしにくいかもしれませんが、円の価値が高いのか安いのかということを考えれば理解しやすくなると思います。

 

外貨投資においては、将来価値が上がる通貨を選択して購入することが重要です。

 

上記の例で言えば、1ドル=100円で買ったあとで、ドルの価値が上がり110円で売れば利益を得ることができるのです。

為替レートの表示は?

為替レートは、次のように表示されます。
⇒ ドル/円 100.15−100.20
(買値) (売値)

 

これは、ドル円の売値と買値を示しています。つまり、1ドルを買うときの値段が100円20銭で、1ドルを売るときの値段が100円15銭という意味です。

 

ちなみに、この売値のことをアスクとかオファーといい、買値のことをビッドといいます。

 

為替レートが動かなくても、1ドル買うときには100円20銭で買い、売るときには100円15銭でしか売れないわけですから、1ドル当たり5銭の損をすることになります。

 

これが一般の銀行ですと、基準になる仲値(銀行でも基準価格)を1ドル=100円とすると、片道手数料が1円ずつ取られますので、表示は次のようになります。

 

⇒ ドル/円 99.00−101.00

 

為替レートが動かなくても1ドル当たり往復で2円損をするというわけです。この買値と売値の差のことを「スプレッド」といいます。

 

スプレッドはFX取引業者のマージンのようなものですが、顧客からみれば手数料と同じで売買コストになりますから、FX取引業者を選択する際には、手数料だけでなくこのスプレッドと手数料の合計が安いところを選ぶのが重要です。

 

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