外国為替市場の参加者と外国人投資家〜/為替取引の時間帯は?/レバレッジとマージンコール...

世界の三大市場とは?

世界の国々には時差があります。同様に、外国為替取引にもその市場によって時差があり、地球をぐるぐる回りながら取引が行われています。

 

その中でも、ロンドン市場、ニューヨーク市場、東京市場は、世界の三大市場と呼ばれています。

 

ちなみに、東京外国為替市場は、ロンドンとニューヨークに次いで、世界第3位の規模を誇ります。

 

◆相対取引とは?
相対取引というのは、売り手と買い手が相対で交渉し、値段、数量、決済方法などの売買内容を決定する取引方法のことをいいます。

外国人投資家とは?

外国人投資家というのは、外国の個人投資家、あるいは機関投資家のことをいいます。

 

ただし、一般的に外国人投資家という場合は、外国の機関投資家や大口の投資家を指すことが多く、その場合の主体は、年金基金やヘッジファンドとなります。

 

日本企業の株は、保有資産や技術力等からみて割安なことなどもあって、外国人投資家による日本株の保有比率は拡大傾向にあり、無視できない存在となっています。

 

◆外国為替市場の参加者は?
外国為替市場の参加者というのは、主に銀行などの金融機関と外国為替ブローカーです。

 

◆外国為替ディーラーと外国為替ブローカーとは?
外国為替ディーラー(外為ディーラー)というのは、金融機関で実際に為替売買を行っている人のことをいいます。

 

また、外国為替ブローカー(外為ブローカー)というのは、銀行間での為替売買を仲介する業者のことをいいますが、具体的には、売り注文と買い注文を仲介して、手数料を受け取る業務を行っています。

 

ちなみに、基本的には、外為ブローカー自身が自分のために、為替を売り買いすることはありません。

 

なお、以前は、為替売買のほとんどが外国為替ブローカーを通じて行われていたのですが、最近は、直接銀行間で取引を行う「ダイレクト・ディーリング(DD)」の比率が高まっているので、外国為替ブローカーの担う役割は減ってきています。

 

◆CFTCとは?
CFTCは、Commodity Futures Trading Commission の略で、米国商品先物取引委員会のことです。

 

◆CMEとは?
CMEは、Chicago Mercantile Exchange の略で、米国シカゴで先物取引を行っているシカゴ・マーカンタイル取引所のことです。

 

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改正外国為替法とは?

1998年に改正外国為替法が施行され、為銀主義※が撤廃されたことによって、次のような様々な参加者が急速に増加しています。

 

■生命保険会社 ■損害保険会社 ■証券会社
■商社 ■メーカー...など

 

これまで個人が外国為替取引を行おうとする場合には、銀行を通じてしか手段がなかったわけですが、現在では、FX会社や証券会社などが、銀行と比較して安価な手数料で小口の外国為替取引の商品が提供されています。

 

※取引の一方は必ず日本政府から認められた外国為替公認銀行でなければならないという規制のことです。

 

◆外為法とは?
外為法というのは、正式には、外国為替及び外国貿易法といいます。この外為法は、1998年に抜本改正されていますが、対外取引を正常に発展させることを目的とする法律です。

 

また、日本と外国との間における資金、モノ、サービス等の移動や、居住者間の外貨建て取引を通じて、次のようなことを目指しています。

 

■通貨の安定
■国際収支の均衡...など

外国為替市場の為替取引の時間帯は?

外国為替取引は、24時間、以下のような世界のどこかの市場で取引が行われています。

 

■ウェリントン市場 ⇒ 6:00〜12:00前後
■シドニー市場 ⇒ 8:00〜14:00前後
■東京市場 ⇒ 9:00〜17:00前後
■香港、シンガポール市場 ⇒ 10:00〜18:00前後
■バーレーン市場 ⇒ 15:00〜22:00前後
■フランクフルト、チューリッヒ市場など ⇒ 17:00〜翌日1:00前後
■ロンドン市場 ⇒ 18:00〜翌日2:00前後
■ニューヨーク市場 ⇒ 23:00〜翌日7:00前後
■サンフランシスコ市場 ⇒ 翌日2:00〜翌日10:00前後

 

◆外国為替市場が2つあるとは?
外国為替市場には、次の2つの市場があります。

 

インターバンク市場
・インターバンク市場は、銀行同士で取引される市場です。ここで取引されるレートはインターバンクレートと呼ばれます。
対顧客市場
・対顧客市場は、銀行と顧客との間で行われる市場です。ここで取引される為替レートは対顧客レートと呼ばれます。

スプレッドとは?

通常、為替取引の場合、インターバンクレートと対顧客レートには差があります。

 

インターバンクレートですと、ドルでは売値(オファー)と買値(ビッド)の差であるスプレッドは、1〜3銭程度です。

 

しかしながら、個人が外貨預金をする際の、銀行の売値(預金者から見ると買値)であるTTSと、銀行の買値(預金者から見ると売値)であるTTSの差は2円にもなります。

 

対顧客レートでは、差が大きくなるということです。

 

これに対して、多くのFX会社では、このスプレッドが4銭程度とインターバンクレートにかなり近くなっていて、これは大きなメリットといえます。

FX会社の現状は?

2005年7月に金融先物取引法が改正されて以降、現在ではFX会社は登録制になり、金融庁の監督下におかれています。

 

これにより、FX会社は当初の乱立状態から淘汰が進み、2005年半ばには、140社強あったものが、2007年は120社前後にまで減っています。

 

ただし、全体的な数は減少しているものの、FX専業会社や証券会社の進出は増えて続けているようです。

 

◆FX会社選択のポイントは?
FX会社選択のポイントとしては、次のようなことがあげられます。

 

■顧客資産の分離管理がしっかり行われているか
■ネット上で情報が容易に、かつ、豊富にとれるか
■スワップポイントが実勢にあっているか
■通貨ペアは充実しているか
■レート表示がしっかりしているか
■セミナー(講演会)や勉強会が充実しているか

 

なお、株式等の有価証券を担保にする方法もありますが、株式と通貨の二重の価格変動リスクをとると、想定外のことでFXを損切りしなければならないケースもあり得ますので、注意が必要です。

 

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レバレッジのリスクとは?

レバレッジは、上手に利用すれば利益を大きくしてくれますが、反対に、失敗した時には損失も大きくなりますので注意が必要です。

 

つまり、レバレッジを効かせれば効かせるほど、投資家の為替リスクは高くなっていくということです。

 

損失額を限定させるためのロスカット基準などもありますが、投資した自己資金以上の損失が生じて、追加資金が必要になるケースもありますので、気をつけたいところです。

 

ちなみに、外貨預金の場合は、損失が生じたとしても、投資した資金の為替変動内でしか損失は生じません。

 

◆レバレッジとは?
レバレッジというのは、てこの原理のことです。レバレッジを効かせることによって、少額の資金で大きな金額の取引ができます。

 

◆FXのレバレッジとは?
FX(外国為替証拠金取引)は、文字通り証拠金を担保としてFX会社に指し出し、自分の欲しい通貨を買い付けるという取引です。

 

FX会社によって、この買い付けられる金額というのは異なりますが、差し入れた証拠金の数倍から数百倍程度までを自由に設定できます。

 

つまり、投資家は、自己資金の何十倍、何百倍もの資金を動かすことができるということです。このことをFXでは「レバレッジ効果」といいます。

 

レバレッジというのは、直訳すると「てこの力」のことですが、小さな力で大きな効果を発揮するという意味になり、少ない元手で大きなリターンを得ることが可能ということです。

 

なお、レバレッジ効果を発揮することを、レバレッジが効いているといいます。

 

具体的には、例えば、証拠金10万円で、レバレッジ5倍の取引といった場合には、50万円まで通貨を購入することができますので、仮に1ドル=100円だとしたら、5,000ドル(5,000ドル×100円=50万円)の取引ができるということになります。

 

また同様に、レバレッジ10倍の取引でしたら、100万円まで通貨を購入できますので、仮に1ドル=100円だとしたら、1万ドル(1万ドル×100円=100万円)の取引ができるということになります。

 

◆マージンコールとは?
マージンコールというのは、為替の評価損が発生すると、証拠金の維持率が減少します。証拠金を一定の維持率に保つために、追加の証拠金が必要になります。

FXと外貨預金の違いは?

FXは、円を売って外貨を買う取引をする場合には、円を外貨に替えて預金する外貨預金と同じです。なので、どちらも円キャリー取引と呼ばれる投資に分類されます。

 

しかしながら、FXと外貨預金では、レバレッジがかけられるのか、かけられないのかという点が決定的に異なります。

 

外貨預金はレバレッジをかけることができませんので、投資家が預け入れた日本円の範囲内で外貨を購入し、その外貨を外貨預金口座に預けます。

 

例えば、手数料を考えない場合には、1ドル=100円の為替レートでは、100万円で1万ドルの外貨預金をすることができます。

 

◆FXの場合は?
これに対して、FXはレバレッジをかけることができますので、FX会社に証拠金を差し入れると、その証拠金の何倍もの外貨を買うことができます。

 

上記の例ですと、証拠金100万円で10倍のレバレッジをかけるのであれば10万ドル、50倍のレバレッジをかけるのであれば50万ドル買うことができます。

 

ちなみに、レバレッジの倍率というのは、FX取引業者によって幅が異なりますが、設定された範囲内で投資家が自由に選択可能です。

 

また、FXでは、外貨預金とは異なり、円を買うこともできます。

 

◆外国為替証拠金取引(FX)とは?
1998年に外為法が改正されたことにより、為替取引が個人投資家にも広く解放されるようになりました。

 

この法改正によって、新しい金融商品として「外国為替証拠金取引(FX)」が日本でも取り扱われることになったのです。

 

ちなみに、海外では以前からFXは金融商品として存在しています。

 

FXは外貨預金の代替としても利用することができますが、手数料やリスクの面から見ても、外貨預金よりもかなり有利です。

 

なので、外貨預金をするのであれば、FXを外貨預金として利用することをおすすめします。ただし、FXの場合には、取引業者を慎重に選ぶ必要はあります。

 

といいますのは、FXは新しい金融商品で法整備が遅れていたこともあり、以前は悪徳業者多く存在していたからです。

 

その後、平成17年7月に、取引業者に対する規制を課す法律として「改正金融先物取引法」が施行され、現在のFX取引業者は金融庁の監督下に置かれましたが、それでも完全に悪徳業者が淘汰されたとは考えにくい状況です。

 

よって、FX取引業者選びは特に慎重に行う必要があるのです。

 

◆FXの取引時間は?
FXは、日本時間の月曜日の午前6時から土曜日の午前6時※までが取引時間となります。

 

つまり、月曜日の朝から土曜日の早朝まで、土日を除いては24時間いつでも取引できるということです。

 

※米国が冬時間になる11月から3月までは、月曜日の午前7時から土曜日の午前7時までです。

なぜ、FXは24時間取引できるのですか?

FXが24時間取引できるわけは、世界に時差があるからです。

 

具体的には、午前5時からニュージーランドで為替取引が始まり、その後オーストラリア、午前9時頃には東京市場での為替取引が始まります。

 

そして、シンガポールや香港の市場も始まり、日本時間の夕方4時頃にはロンドン市場が始まります。最後に午後10時頃からニューヨーク市場に取引は移っていきます。

 

ニューヨーク市場が終わる頃には、次の日のニュージーランド市場が開かれるので、24時間ずっと取引ができるというわけです。

 

◆FXに有利な時間帯は?
FXは24時間取引できますので、いつでも好きなときに取引できます。しかしながら、為替が動く時間帯というものもあります。

 

具体的には、ロンドン市場が始まる東京時間午後3、4時頃〜6時頃と、ニューヨーク市場が始まる東京時間午後10時〜11時頃が最も激しく為替が動きます。

 

なので、東京市場が開いている日本時間の午前中や昼過ぎといった時間帯は、どちらかといえば静かな動きをしています。

 

これは、アジアよりも欧米の方が為替取引が活発に行われているためです。

 

よくサラリーマンは株よりも為替の方が取引しやすいと言われるのは、このように為替相場が日本時間の夕方から夜を中心に動いているからです。

 

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