指値注文と成行注文〜/現物取引とレバレッジ取引との違いは?

リアルタイム取引とは?

外国為替証拠金取引(FX)では、外国為替市場で常に変動している為替レートでの取引が可能です。

 

FXの最大の特徴は、世界中の外国為替市場で形成されている為替レートに準じて、リアルタイムで取引できることです。

 

これとは対照的に、外貨預金や外国債券などたの外貨建て金融商品というのは、基本的には、午前10時段階で決められる仲値をベースにして、それに一定の為替手数料を加減した対顧客相場で取引することになります。

 

この対顧客相場の場合には、その日のうちによほど大きく為替レートが変動しない限りは、1日中適用されることになります。つまり、これは値動きがないということです。

 

よって、FXの場合には、常に変動している為替レートでの取引が可能なので、24時間、値動きがある限りはいつでも投資する機会に恵まれていることになります。

契約書や約款の重要性

一般に契約書や約款というのは、小さな文字で難解な用語が羅列されているものです。

 

しかも重要なリスクに関することは、欄外にさらに小さな文字で但し書きとして記述されていることも多いです。

 

しかしながら、契約書に記述されている内容に署名・捺印した以上は、顧客がすべての項目に目と通して、内容を理解したものとみなされます。

 

なので、あとでトラブルが生じたとしても、その多くは事業者側に有利な証拠となってしまいます。

 

よって、一人前の投資家としては、自分が扱う取引の内容については、当然熟知しておく必要があります。

 

これは、たとえ何か知らないことがあっても損をするのは自分なので、必須といえます。

 

そういった意味でも、過去の自分の経験や知識の外にある取引に取り組もうとする場合には、その内容を細かいところまでしっかり押さえておく必要があります。

 

証券の現物取引の経験しかない投資家が、FXのようなレバレッジの効いた取引を行うと、往々にして現物取引と同様の意識で売買してしまい、取り返しのつかない損失を抱えてしまうことがありますので、注意が必要です。

 

FXというのは、株式の信用取引以上にレバレッジの効いた取引だからです。

 

また、レバレッジ取引には、その取引ならではの売買の仕方というものがありますが、その売買の仕方以前に、取引のルールを頭に入れておかなければならないのは当然のことといえます。

 

投資家であれば、誰でもすぐに取引を開始して利益を上げたいと考えるのはわかるのですが、損失を出してからでは遅いですから、契約書や約款などの必要書類には必ず目を通して、内容を十分理解するようにしてください。

 

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2Wayプライスとは?

2Wayプライスというのは、外貨の売値と買値を同時に表示したもののことをいいます。

 

取引画面においては、取引できる通貨ペアの現在値が表示されていますが、例えば、以下のような表示になっていると思います。

 

⇒ (ドル/円)ビッド111.05 オファー111.10

 

これは、投資家の側から見た場合には、「現在、110円05銭でドルを売ることができます。

 

110円10銭でドルを買うことができます」という意味です。このように、外貨の売値と買値が同時に提示されたものが2Wayプライスです。

 

◆買値と売値の差は?
投資家側から見た場合、外貨の買値よりも売値の方が安くなっていますが、この買値と売値の差額が、投資家の負担するコストということになります。

 

ちなみに、この買値と売値の差額のことをスプレッドと言います。FXの場合、外貨の買いと売りの両方に為替手数料がかかりますが、同時にこのスプレッドもコストの1つになります。

 

当然ですが、このスプレッドが小さい方がコスト負担が軽いと言うことになります。為替手数料が無料のところもあるようですが…。

 

FX会社の中には、為替手数料が無料のところもありますが、こういう会社は、スプレッドで手数料を取っているケースが多いです。

 

なので、為替手数料とスプレッドの両方を比べて、コストの割安なところで取り引くすることが重要になってきます。

 

◆スポットレートとは?
スポットレートというのは、銀行間(インターバンク市場)における取引のレートのことをいいます。スポットレートは、いわゆるインターバンクレートのことです。

 

◆為替手数料とは?
為替手数料というのは、通貨を売買することに対してかかるコストのことをいいます。

 

例えば、外貨預金の場合でしたら、預け入れる際には、円を外貨に交換し、満期がきたら外貨を円に交換するというような為替取引が行われます。

 

その際の、「円から外貨」、「外貨から円」の取引に対して、双方に為替手数料が取られます。

 

これは、他の外貨建て金融商品でも同様です。しかしながら、為替手数料の額については、取扱い金融機関や金融商品の種類によって異なります。

 

基本的に外貨預金の場合には、米ドル建てで外貨の売り買い双方の合計で1ドルにつき2円、外国債券の場合は1円といったところです。

 

当然ですが、為替手数料は投資家にとっては純粋なコストになりますから、低ければ低いほど有利になります。

 

◆FXの場合は?
FXの場合には、他の外貨建て金融商品と比較して、この為替手数料が格安ですので、短期売買も含めて有利な外貨投資を行うことができます。

FXの損益の計算は?

外国為替取引というのは、2種類の通貨を交換するものですが、価格が変動することによって損益が生じるという点においては株式の売買と同じです。

 

始めに建て玉したあと、相場が変動することによって、利益になったり損失になったりするのです。

 

例えば、ドル/円が1ドル=100円のときに、ドル高・円安を想定してドル買い・円売りのポジションを10万ドル持つとします。

 

このとき、思惑通りに相場がドル高・円安方向へ進んで1ドル=110円になれば、100万円(10円×10万ドル)の利益になります。

 

しかしながら、思惑とは逆に、相場が円高方向に進み1ドル=90円になれば、100万円の損失が生じます。

 

100万円の資金で100万円の損失が生じれば、資金はゼロになりますが、問題はそれだけではありません。

 

というのは、FXは、証拠金を担保として行う取引なので、一定以上の損失が生じると、そのポジションを維持するために追加の証拠金(追証)を差し入れる必要が出てくるからです。

 

つまり、当初は100万円の資金で売買していたとしても、さらに追加証拠金を入れないと、ポジションを自動的に閉じられてしまうのです。

指値注文と成行注文とは?

FXにおいて注文を出す際には、次のような注文の仕方があります。

 

指値注文
指値注文というのは、あらかじめ希望するレートを指定して注文を出す注文方法ですが、少しでも早く注文を成立させたい場合には、指値注文よりも成行注文の方が有利です。

 

また、指値注文は、現在の為替レートよりも安い、または高いレートを指定して出す注文のことです。

 

例えば、現在の為替レートが1ドル=100円の場合、もう少しドルが安くなったところで買いたいときに、1ドル=98円で買い注文を出すというような感じです。

 

また、売り注文を出す場合には、現在の為替レートよりも高いところで指値を入れることになります。

 

例えば、現在の為替レートが1ドル=100円の場合、もう少しドルが高くなったところで売りたいときに、1ドル=105円で売り注文を出すというような感じです。

 

成行注文
成行注文というのは、現在の為替レートで約定する注文方法です。

 

◆逆指値注文とは?
逆指値注文というのは、外貨を買う場合は、現在の為替レートよりも高いレートで買い指値を出し、外貨を売る場合は、現在の為替レートよりも安いレートで売り指値を出すという注文方法のことを言います。

 

これは、ストップロスといって、損失が拡大することを限定するために行うものです。

 

例えば、1ドル=100円でドルを買い、現在の為替レートが1ドル=101円だとします。このような場合、1ドル=100円よりもドル安が進むと、損失を被ることになります。

 

そこで、損失幅が一定以上に拡大しないようにするために、例えば、1ドル=99円でドルの売り指値を入れておくのです。これが逆指値と言うものです。

 

こうすることによって、実際にドル安が進んだ場合でも、1ドル=99円に達してたときに自動的に決済が行われますので、仮に98円、97円…とドル安が進んだ場合でも、損失の拡大を防ぐことができます。

 

◆指値注文とは?
指値注文というのは、注文方法のひとつで、将来に対して、現在よりも有利なレートを指定して行う自動注文のことをいいます。

 

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現物取引とレバレッジ取引との違いは?

現物取引とレバレッジ取引との違いは、その扱い方、すなわちリスクのとり方と売買のやり方が異なります。

 

レバレッジ取引は、現物取引と異なっているのにもかかわらず、現物取引と同様の取引を行ってしまうと、損失が生じたときに取り返しがつかなくなりますので注意が必要になります。

 

ちなみに、レバレッジ取引に見合った取引方法がわかれば、取引自体、それほど怖がる必要はありません。

 

ただし、損失が10万円とか100万円レベルであればそれほど問題にはなりません。

 

ですが、10倍以上のレバレッジを効かせた取引ですと、相場が少々荒れただけでもすぐに損失が膨らんでしまいます。

 

なので、気がついたときには評価損が1,000万円を超えていた、などということも現実に起こり得ます。

 

こうなってしまうと、人間の心理からは損切りができなくなります。

 

もし、資金量に対してフル・レバレッジをしていた場合には、わずか数%相場が変動しただけで、すべてがなくなってしまいますから、この点は十分に注意したいところです。

ストップロス制度とは?

ストップロス制度というのは、証拠金額の一定割合を超える評価損が発生した時点で、その直後に自動的にポジションが閉じられるものです。

 

これは、本来は、投資家の資産を守られるために、または損失を一定以上に拡大させないためにあるものです。

 

もし、ストップロス制度がなかったとして、何かの特殊要因で為替レートが何十円も動いたとしたら、取り返しのつかないほどの損失が発生する可能性もあります。

 

見方によっては、投資家にとって余計なものに思えるかもしれませんが、このストップロス制度がなければ、損失が限りなく拡大し、全財産を失うことにもなりかねません。

 

よって、ストップロス制度は、損失を限定させてくれるありがたい制度なのです。

 

◆ストップロスとは?
ストップロスというのは、ロス(損失)をストップ(限定)させるために行う取引のことをいいます。

 

外国為替取引に限りませんが、価格変動が伴う金融商品に投資する際には、損失額がどの程度になったところで損切りをするのかをあらかじめ決めておいて、その水準に達したら、機械的に損切りをする方が、長期的にみると有利になります。

 

とはいえ、投資家の多くは、実際に損失が膨らんでいるにもかかわらず、なかなか損切りをすることができずに、さらに傷口を広げてしまいがちです。

 

とくにFXの場合は、レバレッジの高い運用をしていると、わずかな為替レートの変動によって、実際の損失額が大きく膨らんでしまうというケースもあります。

 

よって、事前にストップロスを決めておき、機械的に損切りを行うのが得策です。

 

もしかしたら買値(売値)まで戻ってくるかも…と甘い期待感を持ってしまうとなかなか損切りに踏み切れない状況に陥ってしまいがちですから注意したいところです。

強制ロスカットとは?

強制ロスカットというのは、評価損が発生し、証拠金維持率が一定レベルを下回った場合に、FX取引業者が強制的に保有しているポジションを決済することをいます。

 

◆手仕舞いとは?
手仕舞いというのは、信用取引で売り、買いを反対売買で決済することをいいます。

 

◆追加証拠金を入れるとは?
多くのFX会社では、インターネット取引で証拠金の50%を超える評価損が発生するとアラームが表示されます。

 

しかしながら、アラームが表示された時点でも、まだ反対売買を行ってポジションを閉じないで損失がさらに拡大した場合には、ほとんどのFX会社ではストップロスを採用しています。

 

なので、証拠金額の一定割合を超える評価損が発生した時点で、その直後には自動的にポジションが閉じられることになります。

 

もちろん、追加証拠金(追証)を入れればポジションを持ち続けることはできるのですが、為替は24時間取引ですから、夜間銀行が業務を行っていないと資金の送金すらできないことがあります。

 

また、為替は動くときの速度というのは非常に速いので、損失幅が拡大するのはあっという間です。

 

ストップロスにかかる損失ラインを超えてから対照しようなどと考えていても、実際には何もできないことの方が多いのです。

 

例えば、資金量目一杯の取引の場合ですと、わずか5〜10円程度の相場変動でもポジションを維持できなくなってしまいます。

 

なので、株式の現物取引などとは全く違った考え方が必要になるのです。

IFD注文とは?

IFD注文というのは、正式にはIF DONE注文といいます。

 

IFD注文の注文方法は、新規の注文と仕切り注文を同時に出すというもので、利益確定のIFD注文と、損失限定のIFD注文があります。

 

◆利益確定のIFD注文とは?
例えば、現在の為替レートが1ドル=100円だとします。もう少しドルが安くなったところで買いたいということで、1ドル=99円で米ドルの買い指値注文を出すとします。

 

このとき、将来的には1ドル=105円になるという見通しであれば、IFD注文によって、1ドル=99円の新規買い注文と、1ドル=105円の売り注文を同時に出すことができます。

 

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