実需筋・信用取引とは?/機関投資家と実需/FXと外貨預金・外貨建てMMF...

円全面高と円前面安とは?

一般的には、円が他の通貨全般に対して上昇した場合には「円全面高」、反対に下落した場合には「円前面安」などと言われます。

 

為替はあくまでも相対的なもで、株価のように過去の株価に対して上昇したというような絶対的なものとは異なるということを理解しておくとよいと思われます。

なぜ為替は変動するの?

為替レートというのは、様々な理由が絡み合って日々変動しています。一般的に為替を動かす理由としては、次の2つがあります。

 

■実需 ⇒ 実需というのは、事業法人がリスクヘッジのために行う為替取引のことです。
■為替取引 ⇒ 個人投資家や機関投資家が、投資目的で行うものです。

 

実需の場合、日本の輸出企業は、ドルを売って円を買いたいわけですから、相場にドル安円高になるような影響を与えるということがいえます。

 

反対に、日本の輸入企業は、ドル高円安になるような影響を相場に与えます。

 

現在は、日本の製造業はこのような為替リスクを抑えるために、製造と販売の現地化などを行って経営のグローバル化を進めています。

 

しかしながら、それでも実需が為替相場に与える影響は無視できないと考えておいた方が無難です。

 

◆実需筋・信用取引とは?
実需筋というのは、輸入企業や輸出企業等、投機目的ではなく、業務上、為替取引が必要な企業を総称してこのように呼びます。

 

◆輸出企業と輸入企業の為替取引について
輸出企業の場合、製品の輸出代金を海外通貨で受け取りますので、最終的にはそれを日本円に換金する必要があります。

 

他方、輸入企業の方は、日本円を売って、海外から製品を仕入れる代金として支払う外貨を調達しなければなりません。

 

このように、企業取引に使われる資金のため、多額の通貨が必要になりますので、実需筋の動向は為替相場を変動させる要因となることも多いです。

 

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信用取引とは?

信用取引というのは、投資家が証券会社に、一定の取引保証金あるいは保証金の代用として証券を差し入れることで、証券会社から資金を借りて、株式の売買を行うことをいいます。

 

これにより、投資家は、自分が差し入れた保証金より大きな金額での取引を行うことが可能になります。

 

◆信用取引の種類は?
信用取引には、次の2種類があります。

 

■信用買い ⇒ 投資資金を借りて株を買う信用取引です。
■信用売り(カラ売り) ⇒ 株券を借りてそれを売る信用取引です。

機関投資家とは?

機関投資家というのは、顧客から集めた資金を運用する次のような会社のことをいいます。

 

■生命保険会社 ■損害保険会社
■投資信託会社...など

 

1980〜90年代には、日本の生命保険会社は、巨額の運用資金から「セイホ」と呼ばれ、為替市場に大きな影響を与えていました。

 

しかしながら、その後のバブル崩壊によって存在感はかなり小さくなっているようです。

 

現在は、投資信託を通しての外貨投資が盛んであることから、長期的な円安ドル高の材料の1つとされています。

 

◆実需とは?
実需というのは、輸出や輸入を伴う事業を行っている会社のことをいいます。輸出入企業では、将来の売上げやコストを確定するために、先物取引※をしています。

 

しかしながら、現在の大手企業では、為替リスクを減らすために色々と経営上の工夫をしているので、以前ほど影響はなくなったと言われています。

 

※先物取引というのは、3か月後にドルを買ったり売ったりする取引のことです。

通貨の受け渡しの手数料は?

また、いまだに多くの銀行では、1ドル取引するごとに1円程度の手数料がかかりますが、FXでは銀行の10分の1程度の手数料で外貨を売買できますので、手数料は格安です。

 

もちろん、現受けした通貨を実際の貿易の決済などに使うためには、取引事業者の口座から銀行口座を経由する必要があります。

 

なので、その際に銀行側でも手数料を取られることになります。しかしながら、その手数料を含んでもなお、銀行の為替手数料よりも割安な場合が多いです。

 

よって、FXは、投資だけでなく、実需の為替取引にとっても有利といえます。

 

◆具体的な通貨の受け渡しとは?
FXで通貨の受け渡しを行うのは、株式の信用取引で品受けや品渡しをするのと類似しています。

 

FXでは、受け渡しの手続き(申請)をして、受け渡しに伴う資金が預託されていれば、それで受け渡しが行われます。

 

ちなみに、受け渡しは、締め切り日時が取引形態によって異なっています。

 

スポット取引では、各営業日の午後3時まで、フォワード取引では最終取引日の2営業日前の正午まで、などと決められています。

FXと株式投資の違いは?

FXと株式投資の違いとしては、次のようことをあげることができます。

 

少額投資での取引が可能
FXの場合は、投資資金として10万円程度あれば主要通貨すべての取引が可能です。

 

現在の主要通貨としては、円、ドル、ユーロ、英ポンド、カナダ・ドル、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、スイス・フランなどです。

 

これに対して、株の場合は投資資金が10万円程度では銘柄が限られてしまいます。また、投資対象や銘柄といった点でも、違いがあります。

 

FXの場合には、通貨は数十ですから選択にあまり悩むことはないと考えられますが、株式の場合には、数千もの銘柄があるのでその選択も大変なものです。

 

さらに、FXにはスワップ金利という金利収入を毎日受け取ることができますが、株式投資には配当というものがあっても、配当時期は半期または1年に1度という点で違いがあります。

 

24時間取引が可能
FXは24時間取引が可能ですが、株の場合には、取引時間が9時から15時までと限られている点で異なります。

 

サラリーマン投資家の場合、株であれば、本業中に取引をすることになりますが、FXであれば、帰宅後に集中して取引が可能です。

 

しかも、FXで最もレートが動く時間帯は、日本時間の夕方以降ですので、まさにサラリーマンのための投資商品といっても過言ではありません。

 

値動き
FXは株に比べて値動きが小さいです。なので、基本的には、FXは株と比較するとローリスク・ローリターンの商品といえます。

 

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前場とはどのような取引のことですか?

前場(ぜんば)というのは、株取引や商品取引などの取引所における午前の取引のことをいいます。

 

◆後場とはどのような取引のことですか?
後場(ごば)というのは、株取引や商品取引などの取引所における午後の取引のことをいいます。

 

また、東京証券取引所の後場は、12時30分から15時までで、大阪証券取引所の場合は、12時30分から15時10分までとなっています。

 

◆後場寄り、大引けとは?
後場の取引開始は、後場の寄り付きという意味で「後場寄り」といわれ、後場の取引終了は「大引け(おおびけ)」といわれます。

 

◆FXにも前場、後場はあるのですか?
FXは24時間取引ですから、前場とか後場という区別はありません。

FXの値動きは?

FXと株式投資とで最も大きく違う点は、その値動きです。FXは株よりも値動きが小さいので、株よりもローリスク・ローリターンの商品です。

 

株の場合は、投資対象が10倍になることもあれば、投資した会社が倒産して0になることもあり得ます。しかしながら、FXの場合には、そのようなことはありません。

 

例えば、ドル円で考えてみても、現在の1ドル=105円のレートが、1年後にその10倍の1ドル=1,050円になることはまず考えられません。

 

同様に、1ドル=105円が、1年後にその1/10の1ドル=10.5円になることもまずないでしょう。このように、通貨というのは株と比較して値動きが小さい商品といえます。

 

◆FXでリスクをとる場合は?
FXは基本的にはローリスク・ローリターンの商品なのですが、もう少しリスクをとって利益を得たいと考える人もいるかもしれません。

 

そのような場合に利用するのが、レバレッジになります。

 

株式投資の場合は、例えば、100万円を投資資金に株価1,000円の株を1,000株購入後、株価2,000円になったところで売却すると利益は100万円です。

 

FXの場合は、例えば、1ドル=100円のときに、100万円の証拠金を投資資金にして、レバレッジ10倍を利用し10万ドルを購入、その後、1ドル=110円になったときに売却すれば、同じように利益は100万円になります。

 

このレバレッジが利用できるがために、FXはハイリスク・ハイリターンと言われるのですが、実際にはFXは株よりも値動きが小さいので、レバレッジを利用してようやく株と同様のリスクとリターンの商品となるということもいえるのです。

 

◆証拠金とは?
証拠金というのは、外貨投資を行うために、取引業者に預け入れるお金のことをいいます。証拠金は、「保証金」とも呼ばれます。

 

◆カバーとは?
カバーというのは、顧客取引の反対売買をして、残高を調整するための取引のことをいいます。

外貨預金とは?

外貨預金というのは、銀行で円を他通貨に交換して外貨建ての預金をする金融商品のことです。一般的には、高金利通貨に交換して、円よりも高い利息の獲得を目指します。

 

外貨預金は、臨時金利調整法の適用を受けない自由金利となっていますが、為替リスクがあります。

 

◆外貨建てMMFとは?
外貨建てMMFというのは、投資信託の一種で、運用者がアメリカの国債など安全な海外金融商品に投資をし、出資者はその運用利回りを分配金として受け取るというものです。

 

外貨建てMMFの場合は、小額から資金をファンドに預けることができます。

 

ただし、金利や利回りといっても、外貨に投資するわけですので、FXと同様、為替レートが不利な方向に動けば、損失を被る可能性はあります。

 

◆FXと外貨預金・外貨建てMMFではどちらが有利?
FXと外貨預金・外貨建てMMFでは、様々な面からみてもFXの方が有利な投資商品といえます。

 

◆オープン・アウト・クライとは?
オープン・アウト・クライというのは、公開セリ方式のことをいいます。オープン・アウト・クライは、取引場やピットで行われる口頭での売買です。

逆指値とは?

逆指値というのは、いくら以上なら買い、いくら以下なら売りという注文方法のことです。

 

日本の証券会社では、いくら以上なら売り、いくら以下なら買いという正指値注文が一般的ですが、これだと損失が拡大するのを限定させることができません。

 

これが、FXですと、通常の指値だけでなく、逆指値によるストップオーダーを入れることができます。

 

なので、相場が予想した方向と逆方向へ大きく動いてしまった場合にも、損失を最小限に抑えることが可能になっています。

 

◆外貨預金とFXの手数料は?
手持ちの円をドルに交換するには手数料がかかります。FXの場合の手数料は、およそ1ドルにつき10銭(0.1円)程度です。

 

しかしながら、外貨預金の場合には、1ドルにつき1円程度必要になります。

 

これは、例えば1万ドルを買った場合ですと、FXでは手数料が1,000円程度なのに対して、外貨預金では1万円もかかることになります。

 

しかも、手数料はドルを円に戻すときにも必要になりますから、1万ドルを買ってその後円に戻した場合には、FXでは合計2,000円程度なのに対して、外貨預金では合計2万円も必要になります。

 

2万円の手数料ということは、利息が2万円減らされているようなものですから、これはかなり大きな差であるといえます。

 

ちなみに、人気のあるオーストラリア・ドルの場合には、金融機関によっては1ドルにつき2円程度手数料をとるところもあるようなので、これですと往復4円となり、かなり利息は目減りすることを覚悟しなくてはなりません。

 

よって、手数料の面からはFXの方が有利であるといえます。

 

◆外貨建てMMFとFXの手数料は?
外貨建てMMFの場合も、手数料は往復で1ドルにつき1円程度必要ですので、FXの5倍の手数料がかかるといえます。

 

これは、外貨預金と同様、当然利回りを下げてしまいます。

 

ただし、手数料は金融機関によって異なることもありますので確認が必要です。なお、FXでは、手数料無料の業者も増えてきています。

 

◆FXと外貨預金の取引レートは?
手数料と同様に、FXは取引レートでも外貨預金よりも有利になっています。

 

これは、日本の銀行が朝10時頃に決まる仲値というレートから、1ドルにつき1円ほど利益を上乗せしてドルを個人に売っているからです。

 

この対顧客売買レートというのは、専門用語でTTBやTTSと呼ばれています。外貨預金も同様で、交換レートで1円上乗せされます。

 

なので、手数料とあわせると片道合計2円もコストが発生しているということがいえます。1万ドルなら2万円、往復4万円ものコストがかかります。

 

これに対して、FXの場合は、スプレッドという手数料はあるものの、レートについてはインターバンク市場で取引されているインターバンクレートです。

 

しかも、多くのFX取引業者の手数料は往復でも20銭以下ですから、FXは外貨預金と比較して、1ドルにつき3円以上も有利な取引ができるといえます。

 

◆その他、FXが外貨預金よりも有利な点は?
その他、FXが外貨預金よりも有利な点としては、次のようなものがあげられます。

 

■スワップ金利が外貨預金の利息よりも高いこと
■取引が24時間いつでもできること...など

 

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