スワップ金利とキャリートレード〜/為替売買益とスワップ金利で儲ける〜

スワップ金利とは?

スワップ金利というのは、金利が異なる2つの通貨を売買することによって生じる金利差のことをいいます。スワップ金利は、スワップポイントともいいます。

 

金利の安い通貨を売り、金利の高い通貨を買うことで、毎日金利収入を得ることができますが、反対に、金利の高い通貨を売り、金利の安い通貨を買うと、毎日金利を支払うことになります。

 

高金利通貨の代表的なものとして、以下の通貨があります。

 

■オーストラリア・ドル ■ニュージーランド・ドル ■英ポンド

 

低金利通貨の代表的なものとしては、以下の通貨があります。

 

■円 ■スイス・フラン

 

なお、スワップ金利は、長期投資の場合には、損益に大きな影響を与えます。

フォワード取引(キャリートレード方式)

スポット取引は、2営業日語の決済ですが、このフォワード取引は、将来のある期日を決済日とする取引になります。例えば、1ドル=100円で取引するとします。

 

スポット取引ですと、2営業日後に、甲が乙に1ドルを渡して、乙は甲に100円を渡すことで取引は完結します。しかしながら、これがもし1年後だったらどうでしょうか?

 

いま、ドルの金利が年5%、円の金利が年1%であったとすると、1年後には、1ドルは1.05ドル(1ドル×1.05)、100円は101円(100円×1.01)になります。

 

つまり、1年後の1.05ドルは101円と同じ価値になるわけなので、現在の1ドルの価値は96.19円(101円÷1.05ドル)になるわけです。

 

反対に考えると、この現在の96.19円が1年後には金利の差分3.81円がプラスされて100円になるともいえます。

 

要は、現在の96.19円というのは、1年後の価格である100円を現在の価格に割引いた価格なのです。

 

外国為替の世界では、この100円を「スポットレート」、96.19円を「フォワード・レート」と呼んでいます。

 

◆スワップ・ポイントの仕組みは?
とはいっても、スポットでは1ドル=100円で取引されているのに、96.19円で取引するというのは、感覚的にしっくりきません。

 

なので、為替の世界では、フォワード取引をする際にも、スポット・レートをベースにして、そこにフォワード・レートとスポット・レートの金利差分(スワップ・ポイント)をプラス・マイナスして取引する習慣が定着しているのです。

 

◆スワップポイントとは?
スワップポイントというのは、金利差分の調整のことです。

 

一定期間後に通貨を交換する場合には、取引する通貨ペア間の金利差を受け払いする必要があるというのは、フォワード取引のところで述べましたが、これのことです。

 

例えば、FXでドルを買っている状態というのは、将来のある時点で円を支払ってドルを受け取る約束をしているということです。

 

これは、円を借りてドルを貸しているのと同じことを意味しています。

 

まず、銀行から円を借りてきて、その銀行から調達した円をドルに交換して、そのドルを外貨預金に預けておくとイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

こうした取引をしますと、当然ですが、円の借入れ金利とドルの預金金利が発生します。

 

そして、その期間が長くなればなるほど、その期間に応じた金利の支払いと受け取りの差額も広がっていきます。

 

このような現象が、インターバンク市場でも起こっているので、インターバンク市場と同様の条件で為替取引を行っているFXにおいても同様に、スワップポイントの受け取り、あるいは支払いが発生するというわけです。

 

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レバレッジ取引とは?

レバレッジ取引というのは、元本よりも大きな取引ができる取引のことをいいます。レバレッジ取引は、元本と実際の投資額の比率によって「レバレッジ○倍」などと呼ばれます。

 

具体的には、1ドル=100円のときに、100万円の投資資金で10万通貨の投資をした場合には、レバレッジ10倍の取引ということになります。

 

⇒ (100円×10万通貨)÷100万円=10倍

 

また、取引業者によって利用できるレバレッジは異なりますが、一般的な業者では、10倍程度の取引を行うことが可能です。

 

といっても、レバレッジについては、顧客がボタン操作などによって「レバレッジ何倍」と設定するものではありません。

 

あくまでもレバレッジは、元本と実際の投資額の比率に対する通称であるということを覚えておかれるとよいと思います。

スポット取引(ロールオーバー方式)とは?

スポット取引というのは、2営業日後に決済をするものですが、これをそのまま適用すると、通常、通貨の受け渡しなどを行わない個人投資家は、それまでに必ず反対売買(差金決済)をして、ポジションを閉じる必要があります。

 

しかしながら、これではかなり使い勝手の悪い取引と言わざるを得ません。

 

そこで、FXでは、その日の終わり(翌日のはじめ)に未決済のポジションを繰り延べるオペレーションを行います。

 

わかりやすく言うと、「翌営業日もの対翌々営業日もの」のスワップ取引を行って、決済日を1日づつ繰り延べていくのです。

 

スポット取引の「ロールオーバー」というのは、このことをいうのです。

 

つまり、本来は2営業日後に決済をしなければならないスポット取引でありながら、実質的には決済日が無期限に延長され、投資家は決済日を気にすることなく為替の取引を行えるのが、ロールオーバー方式なのです。

 

◆ロールオーバーの作業は誰が行うのですか?
ロールオーバーの作業は、投資家が特別なことをする必要ななく、FX取引業者が自動的に行います。なので、当然、手数料も不要です。

 

なお、スポット取引のロールオーバーを行う際には、通貨ペア間の金利差(スワップポイント)の受け払いが生じます。

キャピタルゲイン(capital gain)とは?

キャピタルゲインというのは、価格変動を利用した売買手法によって上げた利益のことをいいます。FXの場合は、為替レートの変動を利用した売買で利益を上げようとすることをいいます。

 

ちなみに、FXでは、通貨によって変動率が異なります。例えば、大きく価格が変動する通貨には英ポンドなどがあり、また、あまり変動しない通貨にはスイス・フランなどがあります。

 

◆インカムゲイン(income gain)とは?
インカムゲインというのは、保有することで上がる利益のことをいいます。

 

FXでは、スワップ金利収入がこれに該当しますが、スワップ金利については、通貨の組み合わせによって異なります。

 

収益を大きくするには、より金利が安い通貨を売り、より金利が高い通貨を買う必要があります。ちなみに、スワップ金利は取引業者によっても若干異なります。

為替売買益で儲けるとは?

為替売買益で儲けるというのは、為替レートの上下によって儲けることですが、投資用語ではキャピタルゲイン型の投資方法といいます。

 

キャピタルゲイン型の投資方法とは、簡単に言うと、安く買って高く売る取引のことです。

 

例えば、1ドル=100円のときに1万ドルを買い、1ドル=110円のときにそれを決済したとすると10万円の儲けとなります。

 

⇒ (110円−100円)×1万通貨=10万円

 

ちなみに、キャピタルゲインは、為替売買益とも訳されます。また、FXでは、高く売って安く買うという逆の取引もできます。

 

例えば、1ドル=110円のときに1万ドルを売って、1ドル=100円のときにそれを決済したとすると同じように10万円の儲けとなります。

 

⇒ (110円−100円)×1万通貨=10万円

 

初めに売るというのは、慣れないと最初はイメージがわきにくいですが、FXではこの最初に売りから入るという取引もごく一般的なものとなっています。

 

なお、外貨投資を行う上では、最初に為替売買益を考えるべきで、金利はその次に考えることが大切です。

 

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スワップポイントを受け取るとは?

スワップポイントは、対象になる通貨を発行する国の金利水準に依存しています。現在は、米国の金利の方が日本の金利よりも高い状況です。

 

よって、ドル買い(=円売り)を行った場合には、ドル金利(受け取り金利)のほうが円金利(支払い金利)より高いので、スワップポイントはプラスになり、取引期間に応じてスワップポイントを受け取ることになります。

 

わかりやすく言うと、ドルを買うと金利分がもらえるということです。また反対に、ドル売り(=円買い)を行った場合には、スワップポイントの支払いが発生することになります。

 

◆スワップポイントのレートは?
実際のFX取引では、FX会社によって、買いのスワップポイントと売りのスワップポイントのレートが若干異なってきます。

 

また、スワップポイントは、スポット取引の場合には、1日ごとに受け払いが行われます。

 

そして、銀行預金や銀行借り入れの金利計算と同じように、取引期間中に土日や祝日などが入ればその分も計算されます。

 

◆スワップ金利で儲けるとは?
スワップ金利、すなわち為替の金利差で儲ける方法というのは、投資用語では、インカムゲイン型の投資方法といいます。

 

インカムゲイン型の投資方法というのは、低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことによって、スワップ金利を得ることをいいます。

 

高金利通貨として代表的なのが、オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、英ポンドなどですが、これらの通貨を買って、低金利通貨の代表例である円やスイス・フランを売るという方法が人気があります。

 

例えば、オーストラリア・ドルを買って円を売るという状況で、100万円の投資資金で1万オーストラリア・ドルを保有しているとすると、1日あたり100円程度の利息を受け取ることができます。

 

1年間でおよそ4万円ですから、年利に換算すると4%です。仮にこれをレバレッジ5倍で運用しているとすると、1年間ではおよそ20万円の利息、年利20%にもなります。

 

株式投資を運用している人の平均利回りが年間10%という統計があるそうですが、FXでしたら、これがあっさりと達成されてしまいます。

 

◆スワップ金利運用で注意する点は?
しかしながら、注意が必要な点もあります。それは、スワップ金利の利益というのは、為替差益による利益よりも小さいということです。

 

わかりやすく言うと、為替レートが不利な方向に動けば、スワップ金利の利益などは吹き飛んでしまうということです。

 

たとえ1万通貨の保有で毎日100円程度の利息を受け取ることができても、為替が1円不利な方向へ動けば、1万円もの含み損が増えてしまいます。

 

なので、スワップ金利で儲けるとはいっても、キャピタルゲインと同じように、為替レートの方向を予測することが必須となります。

 

◆土日・祝日のスワップポイントの計算は?
スワップポイントは、スポット取引の場合には、1日ごとに受け払いが行われます。

 

そして、銀行預金や銀行借り入れの金利計算と同じように、取引期間中に土日や祝日などが入ればその分も計算されます。

 

例えば、金曜日に取引を行って翌日にロールオーバーする場合は、翌日の土曜日と翌々日の日曜日は営業日ではありませんので、決済日は月曜日に繰り延べられます。

 

つまり、スワップポイントは3日分として計算されます。月曜日が日本の祝日であったり、米国の祝日である場合には、スワップポイントは4日分になります。

資産形成期のFXとは?

一般的に、資産状況によって金融投資のやり方は異なるわけですが、この最初の資産形成期というのは、資産を早く・大きく増やすことがその目的となります。

 

FXで資産を早く・大きく増やすために最も有益な方法は、キャピタルゲイン型の投資になります。FXは少額資金から始められるのが特徴です。

 

多くのFX取引業者では、30万円以下で口座開設することができます。そして、同様に多くのFX取引業者では、レバレッジを10倍程度まで利用することが可能です。

 

つまり、30万円の投資資金(証拠金)を預け入れれば、1ドル=100円の場合には、3万ドルの取引が可能になるのです。

 

これは1円の為替差益で、3万円の利益を得ることができるということです。

 

最もなじみの深いドル円相場でも、1日の為替変動幅は1円程度ありますから、1か月に1度チャンスを見計らって投資をすれば、月利10%の利回りを得ることが可能になります。

 

もし1年間同じパフォーマンスを出すことができれば、年利は100%を超えてしまいます。

 

とはいえ、そんなにうまくいくものではありませんが、1か月に1度程度は大きな為替相場のチャンスがありますので、確率的には不可能ではありません。

 

FXの最大の特徴である24時間いつでも取引可能であることが、その可能性を大きくしていえます。ちなみに、サラリーマンであっても、帰宅後に集中して取引も可能です。

 

◆資産運用期のFXとは?
資産運用段階では、FXはスワップ金利を中心としたインカムゲイン目的の投資方法によって、ローリスク・ローリターンを目指すことが可能となります。

 

例えば、3,000万円の投資資金で、30万英ポンドを保有したとします。

 

英ポンドは対円の1万通貨あたりのスワップ金利が高い通貨ですが、30万英ポンドですと、毎日発生するスワップ金利だけで約7,000円です。

 

月に直すと約21万円です。通貨は株式と異なり、国家破綻でもしない限り価値が0になることはほぼありません。

 

よって、レバレッジが2〜3倍であれば、元本が0になる可能性はかなり低くなります。

 

とはいえ、為替相場に絶対はありませんから、キャピタルゲインと同じように、為替レートの方向を予測することは必要不可欠です。

 

万が一想定外のことが起きた場合には、ポジションを少しずつ落としてレバレッジを下げていくなど、冷静な対処が必要になります。

 

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