逆指値注文での利食い/トレールストップ/損切りの決済注文/強制決済にならないためには〜

逆指値注文での利食いとは?

例えば、ある時点で111円でドル売り円買いポジションを保有しているとします。その後ドルは順調に下落し107円台まで下落が進みました。

 

しかしながら、このとき、この下落がここで終わるのか、それともまだ続くのかというのはわかりません。このようなときに、逆指値の決済注文を109円に入れておくのです。

 

そうすれば、もし下落が終わって反転、上昇を開始した場合でも、109円で決済されれば2円分(111円−109円)の利益を得ることができます。

トレールストップとは?

一方、もしドルがさらに下落を続けた場合には、逆指値注文を105円になたら107円に、103円まで下落したら105円へと決済注文を変更することによって対応していくのです。

 

こうすると、仮に下落が進んで、105円に逆指値の決済注文を変更した場合には、最低でも6円分(111円−105円)の利益が得られるだけでなく、さらなる下落にも対応できるのです。

 

このように、トレンドに乗り、含み益が増えるたびに逆指値の決済注文を変更していけば、一定の利益を確保しつつ、さらなる利益を求めることができます。

 

このような利食いの手法をトレールストップといいます。

 

◆逆指値注文とは?
逆指値注文というのは、損失を防ぐために、指定した値段で外貨を売買する注文方法のことをいいます。この逆指値(ストップ)注文は、文字通り指値とは反対の意味で使います。

 

つまり、考えていたよりも為替レートが下落してしまった場合に備えて、あらかじめ損失の拡大を防ぐために、やむを得ず不利な金額を指定して注文する方法です。

 

ちなみに、この方法を「損切り」といいます。逆指値注文は、場合によっては為替差損を最小限に抑えてくれることになります。

 

なので、急激な為替相場の変動で今後の動きがよくわからないときなどには、有効な注文方法となります。

 

損失を確定させるという行為は、かなり勇気のいることではありますが、損失が大きくなる前に決済するということは、リスク管理の面からも実は重要な戦略の1つになり得ますので、しっかり覚えておきたいところです。

 

◆トレールストップとは?
トレールストップというのは、Trail(ついていく)+stop(逆指値)の複合語のことです。相場の動きについていきながら、逆指値を変更していく取引なのでこのように呼ばれます。

 

具体的には、ドル買い円売りポジションで、ドルが現時点で100円で、98円に逆指値を入れている状態で取引を開始したとします。

 

この場合、その後相場が105円になれば、逆指値を103円に変更します。さらに、110円までドルが上昇した場合には、逆指値もさらに108円まで上げていきます。

 

このような手法のことをトレールストップと言います。なお、FX取引業者の中には、このトレールストップを自動的に行えるシステムを持っているところもあります。

 

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トレンドとは?

トレンドというのは、一方向に価格(レート)が移動することを言います。FXの場合ですと、一方向に為替レートが進むことを言います。

 

例えば、1ドル=100円から一度も下落することなく1ドル=130円になれば、それはドル高トレンドと言います。

 

しかしながら、一般的には、為替レートというのは、上下を繰り返しながらトレンドを作ります。

複数の口座開設とは?

FX取引会社といっても、絶対に安心・安全な会社というのは存在しません。

 

山一證券や北海道拓殖銀行の例を出すまでもなく、業界では大手と呼ばれている会社であっても、ある日突然破綻するということはあり得ます。

 

なので、複数のFX取引会社に口座を開設して、分散投資をしておくことはリスク管理の面からもとても重要になってきます。

 

つまり、FX取引を行う上では、複数のFX取引会社と取引を行った方が、万が一の場合にも損失を押さえることが可能になるのです。

 

分散投資さえ行っておけば、ある日突然FX取引会社が破綻したとしても、投資資金を全て失ってしまうということはありません。

 

また、投資資産が残っていれば、再びチャレンジすることも可能ですから、分散投資は必ず行っておくようにしましょう。

 

リスク管理を行うことはとても大切なことですが、自分のミスではなく、FX取引会社の運営ミスによって投資資金がなくなってしまうというのでは、後悔してもしきれませんので。

損切りの決済注文は?

損切りの決済注文にも、手動による成り行き注文だけでなく、自動注文による逆指値注文があります。

 

なお、損切りの決済注文は、ストップオーダーとかそれを略してストップなどと呼ばれることもあります。

 

損切りの決済注文で簡単なのは、例えば、1ドル=111円のときに買いポジションをもったのなら、109円に逆指値注文を入れておくことです。

 

ドルが下落し109円になれば、投資家の欲望に左右されず、損切り注文として決済されます。

 

◆塩漬けとは?
塩漬けというのは、投資の専門用語ですが、含み損を抱えた状態で、損切りすることもできずに、投資対象をほったらかしにしておくということをいいます。

 

運良くレートが戻り、含み益に変わることもありますが、多くの場合、損失は拡大していきます。

 

◆塩漬けのデメリットは?
塩漬けのデメリットとしては、投資資金を含み損に固定せざるを得ないために、他の投資に回せないということがあげられます。

 

例えば、ドル円で塩漬けにしている最中に、ユーロ円でまたとないチャンスがきたときにも、手持ちの資金が足りずに、それをみすみす見逃さなければならないということが起きてしまうのです。

 

◆ロスカットとは?
ロスカットというのは、有効証拠金の額が使用証拠金の額を下回ったときに、損失の拡大を防ぐために、各FX会社所定の方法によって、強制的にポジションの全部を反対売買して決済することをいいます。

 

これは、含み損が大きくなった際に、顧客の資金が0にならないように、FX取引会社であらかじめ決められているロスカットポイントで強制決済されるようになっているのです。

 

しかしながら、このロスカットは、その時点での為替レートの動きにもよりますので、実際に強制決済されるポイントは、あらかじめ決められているポイントよりも下になることもあります。

 

◆強制決済にならないためには?
ロスカットによる強制決済にならないためには、「あとどれくらい為替レートが動いたらロスカットになるのか」といことを常に頭の中に入れておく必要があります。

 

実際このことが頭の中に入っていると、トレードを落ち着いて行うことができます。

 

反対に、これが頭の中に入っていないと、突然強制ロスカットになってしまい、その後それを取り戻そうとして焦り、結果として大きな損失を被ってしまうことにもなりかねませんので注意してください。

 

◆ストップを入れないのはまずい?
一般的に投資家というのは、損失を確定することに抵抗を感じます。なので、ズルズルと損切りを遅らせ、損失を拡大させる傾向にあります。

 

一度決めたルールを守るということであれば、109円で損切りすべきなのです。

 

が、感情的には、108円くらいまでは下落するかもしれないが、その後は反転し、買値の111円まで戻ってくるのではないか…、と甘い期待を抱いてしまうのです。

 

そのため、損切りのレートを下げ、含み損を拡大させてしまうのです。

 

こうした投資家は後を絶ちません。

 

冷静に考えれば、108円で反転すると予測するのであれば、一度109円で損切りをして、108円になってから再度買いポジションを保有する方が合理的です。

 

その場合には、1円利益が増えるからです。しかしながら、不利な状況で冷静な判断ができないのが投資家の感情でもあります。

 

ですから、ポジションを持ったときに、逆指値の損切りの決済注文を入れたら、そのレートは絶対に変更させないと決めておくことです。

 

また、成り行き注文で損切りを行う場合には、特にそういった感情をうまくコントロールする必要があります。

 

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約定とは?

約定(やくじょう)というのは、注文していた売買が成立したことをいいます。

 

◆損切りとは?
損切りというのは、含み損の出ているポジションを決済して、それ以上の損失を防ぐ、つまり損失を確定させることをいいます。

 

◆ストップロスとは?
ストップロスというのは、損失を拡大させるために損切りすることをいいます。

 

つまり、買いポジションまたは売りポジションを持ったときに、あらかじめ自分で損切りポイントを決めておいて、そのレートになったら損切りするために、ストップロス注文を入れておくということになります。

IFO注文とは?

IFO注文というのは、If Done (イフダン)の略です。IFO注文は、1次オーダーが成立したら、次のオーダーを有効にする注文方法のことです。

 

FXでは、保有から決済まですべて自動で取引ができる方法が用意されています。

 

例えば、「1ドル=100円になったらドルを1万通貨買い、その後ドルが上昇して105円になったら利食いする。」、反対に、「1ドル=99円になったら損切りする。」といような注文が自動で行えるのです。

 

これをIFO注文とか連続注文と呼びます。IFO注文はすべて自動で取引が完結するので、忙しい人には大変便利な注文方法です。

 

◆IFD(イフダン)とは?
IFDというのは、2つの注文を同時に出す方法で、この値段になったら買って、この値段になったら決済するという注文が出せます。

 

具体的には、現在1ドル110円のときに、「1ドル100円になったら買って、115円になったら決済する」または、「1ドル115円になったら売って、100円になったら決済する」というような注文が出せます。

 

要するに、この値段になったら買って(売って)、この値段になったら決済するとう注文方法がIFDということです。

 

このIFDのよいところとして、一度注文を出してしまえばあとは自動的に決済してくれますので、チャートの前に張り付かなくてすむということがあります。

OCO(オーシーオー)とは?

OCOというのは、異なる2つの注文を同時に出す注文方法のことをいいます。

 

具体的には、現在1ドル110円のときに1万ドルの買いポジションを持っていたとすると、OCOでは、「1ドル115円になったら決済、100円になったら損切り」という注文を出すことができるのです。

 

よって、OCOで注文を出した場合には、あとはその値段になったら約定してくれますので、自動的に利益確定や損切りができることになります。

 

◆OCO注文とは?
相場に対応して、たとえ1銭でも利益を上乗せしたいとういのが投資家の本音ですか、これを実現する注文方法としてOCO注文と呼ばれる自動注文があります。

 

一般的には、保有しているポジションに対して、指値の利食い注文と逆指値の損切り注文を同時に入れる注文です。

 

例えば、ドル円相場で、現在100円で1万通貨の買いポジションを保有しているとします。

 

その後、OCO注文で、「ドルが上昇して105円になったら利食いして、反対に相場が99円に下落したら損切りをする。」という決済を自動で行うことができます。

 

保有する場合は成行注文で、相場に対応して少しでも有利なレートで注文を行い、決済は自動にすることができるのです。

 

また、OCO注文は、2つの注文を同時に入れて、1つが成立した場合、他方をキャンセルする注文なので、決済時だけでなく、保有時にも利用できます。

 

例えば、「ドル円相場が現在1ドル=100円で、レートが105円まで上昇したらドルを1万通貨売る、反対に99円まで下落したら1万通貨買う」といった指値注文を組み合わせることもできます。

 

ただし、FX会社によっても注文の種類はさまざまで、複雑な注文ができるところとそうでないところがありますので、事前に確認するようにしてください。

電話注文とは?

FXには電話による取引も介在しています。

 

インターネットと電話取引のどちらがよいかというのは意見の分かれるところですが、一般的には、人件費がかかるなどの理由から、電話取引はネット取引よりも手数料は割高なところが多いです。

 

しかしながら、電話による取引にもメリットはあります。それは、トラブル時です。ネット取引による投資家の場合、為替リスクだけでなく、インターネットリスクも抱えているからです。

 

インターネットリスクというのは、パソコンが壊れたり、インターネットに接続できなくなった場合などのことです。

 

多くの場合は、すぐに問題は解決できるのでしょうが、相場が急変したなどの場合には、インターネット以外にも取引手段があったほうが無難だと思われます。

 

FXには、インターネットだけでなく、携帯電話や一般電話による取引と主に3つの注文方法が用意されていますが、これはFX取引会社によってもさまざまですので、取引業者を選択する際は、こういった注文手段の確認もするようにしておきましょう。

IFO(イフダン・オーシーオー)とは?

IFOというのは、IFD注文とOCO注文の両方を同時に出せる注文方法のことです。

 

具体的には、1ドル110円のときに、為替レートを見てこれから少し下落しそうだからと1ドル108円での買いの指値注文を入れたとします。

 

そして、為替レートの上昇によって、この1ドル108円が113円になったら利益を確定させたいけれど、万が一、1ドル108円より下落したら困るので、105円になったら損切りをして被害を最小限に防ごうということで、105円に逆指値(ストップ)注文を入れるということです。

 

よって、IFOで注文をする場合には、あらかじめ為替相場の動きをシミュレーションしておかなければならないのですが、一度注文してしまえば、IFDやOCOと同じように自動で売買してくれますので便利です。

 

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