ディーラーとFX取引会社選び/顧客資産の分別管理/為替レートの需給バランス〜

ディーラーとは?

ディーラーというのは、銀行や証券会社など金融機関の自己資金を使って、為替や株式、債券などの売買をする人たちのことをいいます。

 

つまり、銀行などは自らの資金を使って為替の売買を行い、売買益を得ることによって収益を上げているということです。

 

ちなみに、銀行に所属する為替ディーラーには次の2つのタイプがあります。

 

ポジションテイカー ⇒ 純粋にキャピタルゲインの確保を目的にして通貨の売買を行うディーラーのことです。
カスタマーディーラー ⇒ メーカーや商社など顧客からの売買注文を市場につなぐディーラーのことです。

ディーラーの仕事は?

基本的にディーラーの投資行動は短期売買が中心のようです。

 

なお、以前は、個人投資家の場合には、為替手数料が高かったので、ディーラーのような短期売買は難しかったのですが、FXが登場し、低コストで為替取引ができるようになったことから、今日では個人投資家も、ディーラーのような短期売買もできるようになっています。

FX取引会社の選び方は?

FXの取引をするには、当たり前のことですが、FX取引会社でFX口座を開設しなければなりません。ただし、このFX取引会社については、どこでもよいというわけにはいきません。

 

現在FXには、証券会社、商品先物、商社系、独立系などから、多くの業者が参入しています。

 

そして、これらFX取引会社の中には、悪質な業者や経営基盤が脆弱な業者というのも多数含まれています。

 

平成17年7月に改正金融先物取引法が施行されたこともあり、それまでの多くの悪質な業者は淘汰されたと思われますが、中には法規制をくぐりぬけて現在も存在している業者もあるようです。

 

このように、FX取引会社には、健全な営業を行っているところから悪質な業者までピンキリなので、FX取引会社の選択を誤ってしまうと、大切な資産を失うことにもなりかねません。

 

よって、FX取引会社の選択には細心の注意が必要です。

 

◆FX取引会社選びのポイントは?
FX取引会社選びのポイントとしては、次のようなものがあげられます。
■顧客資産が分別管理されているか
■インターネット(オンライン)取引が24時間可能か
■サーバーは安定しているか...など

 

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FXの取引時間は?

外国為替市場の取引時間には区切りというものがないので、始めも終わりもなく、24時間いつでも取引できます。

 

外国為替市場は世界中にありますので、取引が活発に行われる時間帯が、時差の関係で次々とたの国や地域に移っていきます。

 

例えば、東京市場であれば、午前9時から午後4時くらいまでは活発に取引されていますが、その後は取引の中心が欧州、そして米国へと引き継がれていきます。

 

なので、東京市場で活発に取引が行われている時間帯が過ぎてしまったとしても、欧州市場や米国市場に取引注文を出すことが可能です。

 

◆各国の具体的な取引時間は?
各国の具体的な取引時間は、次のようなものです。

 

■ウェリントン(ニュージーランド) ⇒ 日本時間5:00〜15:00
■シドニー(オーストラリア) ⇒ 日本時間7:00〜17:00
■東京 ⇒ 日本時間8:00〜18:00
■シンガポール ⇒ 日本時間9:00〜19:00
■香港 ⇒ 日本時間9:00〜19:00
■フランクフルト(ドイツ) ⇒ 日本時間15:00〜2:00
■ロンドン ⇒ 日本時間16:00〜3:00
■ニューヨーク ⇒ 日本時間21:00〜7:00
※サマータイム採用時は取引時間が変わります。

 

◆インターネット取引が可能かどうかとは?
FX取引会社を選ぶ際には、インターネット(オンライン)取引が24時間可能かどうかということも重要になります。

 

最近では当たり前になってきていますが、FX取引会社を選ぶ際には、パソコンを使って24時間オンライントレードができるFX取引会社を選んでください。

 

ちなみに、このオンライントレードは、最近でこそほぼすべてのFX取引会社が取り入れてきましたが、以前は、電話取引専門のFX取引会社も多数存在していました。

 

◆電話取引とは?
電話取引というのは、電話を使って外貨の売買を行うわけですが、電話を使うことから当然人件費が発生してきます。

 

人件費が発生しているということは、その分をどこかで顧客から回収しなければ、会社の経営がうまくいかなくなってしまいますので、オンライン業者よりも手数料が高く設定されるということになるのです。

 

また、電話取引の場合は、電話が混雑しているときなどに電話がつながらず、せっかくのチャンスを逃してしまうこともありますので、できれば避けた方が無難です。

 

◆専門コンサルタントとは?
FX取引会社の中には、専門コンサルタントといって、資産運用のアドバイスをする専門家がいる場合があります。

 

しかしながら、FX取引会社によっては、顧客が儲けるためのアドバイスではなくて、FX取引会社が手数料を稼ぐためのアドバイスになっている場合がありますので、注意が必要です。

FXの取引の中心地の移動とは?

ここでは、日本時間をベースにして、取引の中心地がどのように移っていくのかについて説明します。

 

■午前7時〜
・日本時間の午前7時くらいから、オーストラリアでの取引が始まります。ここでの取引は、日本時間でみると早朝からの取引スタートとなりますので、オーストラリア市場のことを「アーリーバード」と呼んだりもします。

 

■午前9時〜
・午前9時をまわると、東京市場での取引が活発になります。そして、若干の時間差で、香港市場、シンガポール市場、バーレーン市場が次々に開いていきます。

 

■午後4時〜
・日本時間の午後4時前後から、取引の中心地が、ドイツ、フランス、イギリスなど欧州経済圏に移ります。

 

■午後10時〜
・日本時間の午後10時からは、ニューヨーク市場での取引がスタートしますが、ここは、欧州と米国の取引時間が重なることもあり、最も取引が活発に行われます。 特にこの時間帯は、米国の重要経済指標が発表されたり、要人発言が行われたりするので注意が必要になります。

顧客資産の分別管理とは?

FX取引会社を選ぶ際には、証拠金や為替差益、スワップ金利(ポイント)といった顧客資産が、FX業者の資産とは分別管理されている業者であることが重要です。

 

FX取引会社といえども、いつ、何が起こるかわかりませんので、常に、FX取引会社の倒産リスクというのを頭に入れておく必要があります。

 

いくら手数料が安くてスワップ金利が高くても、肝心の証拠金や為替差益などの資産が完全保全されていなければ、FX取引会社が倒産してしまった場合には、これまで稼いできた大事なお金を失ってしまうことになりかねません。

 

そのようなことのないように、FX取引会社を選ぶ際には、証拠金や為替差益などの資産が、FX取引会社の資産とは別の信託銀行などに信託している業者を選ぶようにしましょう。

 

◆分別管理とは?
分別管理というのは、金融先物取引法によって規定されている資産の管理方法です。

 

具体的には、FX取引会社が顧客から預った投資資金をFX取引会社の事業資金口座とは別に、信託銀行などに保管・管理することをいいます。

 

これによって、もしFX取引会社が倒産したとしても、顧客の投資資産は保護されることになるのです。

 

しかしながら、FX業者の中には、分別管理を行っていても、万が一倒産した場合などでも、顧客の投資資産が保証されない会社もありますので、口座を開設する前にしっかり確認しておくことが大切です。

 

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経済指標とは?

経済指標というのは、経済成長率や雇用状況などを数値で表したもののことをいいます。代表的なのは次のようなものです。

 

■雇用統計 
■GDP統計
■物価指数...など

 

また、発表される経済指標が好調ですと、その国の通貨が買われる傾向にあります。

 

特に、外国為替市場の場合には、米ドルが一番多く取引されることもあり、米国の経済指標に市場関係者の注目が集まります。

 

その中でも、非農業者部門の雇用統計は、市場関係者が最も注目している経済指標で、この数字が伸びると、米ドルが大きく買われる傾向にあります。

 

◆要人発言とは?
要人発言で代表的なのは、次のものです。

 

■米国の通貨政策を司る財務省の長である財務長官の発言
■金融政策を司るFRBの長であるFRB議長の発言

 

特に、財務長官から米ドルの水準について何か発言があると、それを材料として、米ドルが買われたり売られたりするケースが多いです。

為替レートの変動とは?

外国為替レートというのは、常に変動していますが、こういった値動きがあるからこそ、外国為替証拠金取引(FX)のような外貨建て金融商品で運用することで、キャピタルゲインを狙うことができるといえます。

 

では、なぜ為替レートは変動するのかといえば、それは、簡単にいえば、売り手と買い手の力関係、つまり需給バランスが働くからです。

 

例えば、米ドルを買いたいという勢力が強まれば、米ドルは他の通貨に対して値上がりします。反対に、米ドルを売りたいという勢力が強まれば、米ドルは他の通貨に対して値下がりします。

 

◆ドル円の動きはどうなるのですか?
外国為替取引では、一方の通貨が買われると、もう一方の通貨は売られることになります。

 

なので、例えば円とドルの取引であれば、米ドルが買われると円は売られるということになります。この結果、為替レートはドル高円安に進むのです。

 

為替レートの先行きを読む際には、この需給バランスがどのように変化していくのかを把握しなければなりません。

 

◆ポジションを持つとは?
FX取引では、よくポジションを持つという言葉を使います。では、このポジションを持つというのは、具体的にはどういうことなのでしょうか?

 

このポジションを持つという言葉は、FX取引において、新規に買い注文を出したり売り注文を出したりなど、何らかのアクションを起こしたときに使われます。

 

例えば、米ドルを1万ドル買ったとしますと、これをFX業界では1万ドルの買いポジションというのです。

 

反対に、米ドルを1万ドル売った場合には、1万ドルの売りポジションといいます。

 

要するに、FX取引で通貨を売買した場合には、○○ポジションを持つということになります。そして、この買いや売りのポジションは、決済注文を出すことによって消滅します。

 

為替レートの需給バランスの要因は?

為替レートの需給バランスは、次のような様々な要因で変化します。

 

経済力の差
・基本的に、経済力の強い通貨が買われます。例えば、日本よりも米国の景気が好調であるということであれば、米ドルが買われ、円が売られるというような感じです。

 

金利差
・為替レートの需給バランスは、金利差の影響も受けます。例えば、米国の金利水準が日本の金利水準よりも高ければ、米ドルが買われて円が売られることになります。

 

しかしながら、外国為替市場の場合には、常にマーケットが関心を示すテーマが変化しています。

 

しばらく金利差をテーマに円安に為替レートが動いていたのに、突然、米国の景気がテーマに変化し急激な円高になるというようなことはよくあることです。

 

よって、現在、外国為替市場の取引に参加している人たちが、何に関心を持っているのかをいち早く把握することが、相場の先行きを読むためのポイントになります。

サーバーの安定性とは?

FX取引会社を選ぶ際には、サーバーの安定性も重要です。というのは、インターネット取引において最も怖いリスクが、サーバーダウンやサーバー不良によって、取引不能になることだからです。

 

サーバーというのは、インターネットサービスを提供する元になるコンピュータのことなのですが、このサーバーの安定性はオンライン取引においては必須です。

 

サーバーが安定していないと、注文を出したいときに出すことができない、つまり、好きなときに売買できないことになってしまうからです。

 

現在ポジションを持っていない状況であればそれほど問題はないかもしれません。

 

ですが、もし何か外貨を買ったりしていて、その後為替レートが下がってきて損失が出てきたときに、これ以上の損失を防ぐために決済注文を出そうとしても、サーバーが不安定で決済注文が通らないと、どんどん損失が膨らんでいってしまいます。

 

とはいえ、サーバーの安定性というのは、実際にFX口座を開設してみないとわからない部分でもありますから、できれば複数のFX取引会社に口座を開設しておくのが理想的です。

 

複数のFX取引会社に口座を開設しておけば、万が一、あるFX取引会社のサーバーがダウンしても、別のFX取引会社では取引できますから、そちらで注文を出すことが可能になります。

 

つまり、サーバーがダウンしたFX口座の方で買いのポジションをもっていて決済ができないのであれば、とりあえず、別のFX口座の方で売りのポジションを持てばよいのです。

 

実際には両建ての状態になりますが、サーバーダウンしたFX口座が回復したときに、両方のポジションを同時に決済すれば、サーバーダウンした口座で決済したのと同じ状態になります。

 

このように、複数のFX取引会社にFX口座を開設しておくということは、リスク管理にもつながりますので、ぜひ複数のFX取引会社に口座開設しておきたいところです。

 

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