FXの2つの投資方法〜/相場が横ばいのときの戦略...

短期投資のメリット・デメリット

短期投資というのは、投資期間を短く刻みますので、相場トレンドの急激な変化にもついていきやすくなります。

 

また、為替相場の頻繁な上下動に対応しなければなりませんが、1回で大きな利益を得る必要がありませんので、早目の損切りを確実に行うことによってリスクを抑えることができます。

 

ただし、短期投資の場合、取引の回数が多くなりますので、長期投資よりも支払う手数料が大きくなってしまいます。

 

つまり、コストの割合が大きくなることから、手数料が安くないと短期投資で利益を得ることは難しくなるといえます。

 

さらに、1回の利益を大きくするために、安易にレバレッジ倍率を高めてしまいますと、それだけリスクを広げることにもなります。

長期投資と短期投資の長所と短所は?

長期投資と短期投資のそれぞれの長所と短所は次のようなものです。

 

<長期投資>
■手数料の負担が小さい。
■為替レートが一時的に下落しても回復を待つことができる。
■相場の流れを読み間違えると損失が出る。

 

<短期投資>
■為替相場の急激な変化に対応しやすい。
■損切りを早目に行うことができる。
■取引回数が多くなり、手数料の負担が大きくなる。

 

◆デイトレードのメリット・デメリット
短期投資の中には、1日のうちに、建てたポジションを手仕舞い、翌日まで持ち越さない「デイトレード」という方法があります。

 

FXでのデイトレードは、数日間、数ヶ月間にわたる取引とは異なり、金利収入を期待することができませんが、これは、スワップ金利がつくためには、翌日までポジションを持ち越すことが必要だからです。

 

なので、FXでのデイトレードでは、値動きのみによる利益に限られます。

 

その代わり、米ドル/円売り(米ドルを売る)というような、低金利の通貨に対して高金利の通貨を売るポジションであっても、支払いスワップが発生しません。

 

なので、金利を気にすることなく、売り買い両面で柔軟に取引することが可能です。

 

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FXには2つの投資方法がある

価格変動リスクのある株式やFXなどの金融商品には、順張りと逆張りという2つの投資方法があります。

 

順張りというのは、相場のトレンドに沿って投資する方法のことをいい、逆張りはトレンドと逆方向に投資する方法のことをいいます。

 

具体的には、価格が上昇トレンドにある場合、順張りでは「買い」から入って、値上がりしたところで売却して利益を確定します。

 

それに対して逆張りは、上昇トレンドで「売り」から入り、トレンドに反して下落したところで「買い戻し」を行って、下落幅の利益を狙います。

 

FXの場合は、ある通貨ペアに対して「買い」「売り」の両方から入ることができる、すなわち、順張りも逆張りも自在にできるというメリットがあります。

 

◆順張りと逆張りではどちらがよいですか?
順張りと逆張りのどちらの方法をとるのかについては、投資家のスタンスや好みにもよるのですが、一般的に、相場トレンドが明確に出ているときには、順張りのほうが収益を獲得する機会は多いといえます。

 

つまり、上昇トレンドにある場合は「買い」で入る方が成功する確率が高く、下落トレンドにある場合は「売り」で入る方が、結果として損益はプラスになる可能性が高いということです。

 

◆逆張りで大きな利益を得る場面とは?
相場トレンドが明確に出ているときには、一般的には順張りのほうが収益を獲得する機会は多いといわれていますが、これはあくまでもトレンドがはっきり持続している場合に限られます。

 

つまり、トレンドが転換する局面※においては、順張りは方向転換を余儀なくされ、逆張りが功を奏するということです。

 

一般的には、トレンド転換はそれほど頻繁に起こるわけではありませんが、いったんトレンドが転換となれば、逆張り方法で大きな利益を期待することができます。

 

※上昇トレンドから下降トレンドに移るとき、あるいは逆のことです。

ストップロス注文はどのような注文法ですか?

ストップロス注文というのは、損失を一定以上に拡大しないための注文のことをいいます。FX取引においては、ほとんどの業者でこのストップロス注文が可能になっています。

 

この注文方法を利用しさえすれば、リスクは常に抑えられ、あとは利益を拡大させるだけと思われるかもしれません。

 

しかしながら、ストップロスの使用方法を誤ると、むしろ損失を増やして、利益機会を逃すことにもなりかねませんので、ストップロスの過信には注意したいところです。

 

◆ストップロス注文で損失が増えてしまうとは?
例えば、米ドル/円の買いポジションを持つときのストップロス注文を考えてみます。

 

現在、米ドル/円レート(売りレート)が100円00銭で、1万通貨単位の買いポジションを建て、それと同時に99円50銭のストップロス(売り)注文を出したとします。

 

その後、レートが上昇せずに下落し、99円50銭をつけたところでストップロスが発効すると、5,000円(50銭×1万通貨単位)の損失で抑えることができます。

 

しかしながら、すぐにこの後に反転してレートが上昇し、101円00銭までつけたとしたらどうでしょうか。

 

すでにストップロス注文が発効してポジションは解消されてしまっていますので、当初のシナリオどおり円安になったにも関わらず、損失だけが残るという結果となってしまうのです。

 

ちなみに、実際、このようなケースは、為替市場では日常茶飯事に起きているといっても過言ではありません。

 

◆ストップロスの置き方は?
米ドル/円の場合ですと、1日のうちのレートの触れ幅(高値−安値)は、平均で1円近くあり、50銭程度、反対方向に触れることは当たり前のように起こると考えてよいでしょう。

 

自分の資金力から判断して、50銭以上は損をしたくないと考えても、相場はそんなこととはおかまいなしに動いていきますから、ストップロスを置く場合には、移動平均線など、相場の分析で得た結果から考えるようにしたいところです。

 

◆ストップロスは安易に変更しない
相場を見ていて、レートが下がってきてストップロスが発効しそうだからといって、あわててストップロスを解消したり、下方向に動かし直したりするのは禁物です。

 

これは、損失の確定を嫌がって、相場と反対方向にストップロスを動かすことは、損失限定というストップロス注文の機能を無意味にし、損失を拡大させるばかりだからです。

 

ちなみに、利益が拡大しているときに、利益を確定するためにストップロスのレートを変更するのはかまいません。ストップロスは、絶対に損をしないための便利な機能ではありません。

 

ストップロスについては、計画的に規律をもって使用しなければ、せっかくの武器も役に立たないだけでなく、損失を拡大させてしまうということを忘れないようにしたいものです。

 

◆ストップロス注文とは?
ストップロス注文というのは、損失を一定以上に広げない(リスクを減らす)ための損切り注文のことです。

 

具体的には、あらかじめ「この価格まで下がったら売る(決済する)」(あるいはその逆)という意味の注文を出すことです。

スワップ狙いの投資方法とは?

スワップ金利が、FX取引の大きな妙味の1つだといわれるのは、ロールオーバー※を続けるだけで、毎日、金利収入を得ることが可能だからです。

 

しかも、FXのレバレッジをコントロールすることによって、非常に高い利回りにすることも不可能ではないからです。例えば、現在、豪ドル/円のスワップ金利が50円だとします。

 

1豪ドル=80円で1万単位(1万豪ドル)を買っておけば、1日あたりの利率は0.006%(50円÷80万円)、年利率ではおよそ2.3%になります。

 

もし、証拠金が2万円で、約40倍ものレバレッジをかけていれば、証拠金に対する1日あたりの利率は0.25%、年率にするとおよそ90%という超高利回りになります。

 

ただし、スワップ金利だけを狙えば、確実に高利回りが得られると思われるかもしれませんが、実際には高レバレッジであることから、もし相場が円高の方向に振れると、すぐに損失が膨らんでしまうのでリスクが非常に高いです。

 

※ポジションを翌日以降に持ち越すことです。

 

◆レバレッジとは?
レバレッジというのは、小さな力で大きなものを動かす「てこの原理」という意味です。

 

FXでは、このレバレッジ効果を利用して、少ない証拠金で何倍、何十倍もの大きな取引が可能になります。

 

◆相場が横ばいのときの戦略は?
トレンドがない、すなわち相場が横ばいの状況のときには、トレンドの方向に沿った戦略は成り立ちませんので、下げ過ぎたところを「買い」、上げ過ぎたところを「売る」という戦略をとらざるを得ません。

 

もちろん、機動的に順張りと逆張りを使い分けられればよいですが、相場の読みが常に正しいとは限りませんし、投資家の性格による向き不向きもあるはずです。

 

なので、まずは自分は順張りと逆張りのどちらが向いているのか、やりやすいのかを把握することから始めてみるのがよいと思われます。

 

なお、相場の局面に合った方法を選択して投資を行いつつ、自信のない局面では見送るというのも大事な戦略の1つであるということは覚えておきたいところです。

 

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スワップ金利は支払いの方が多い

スワップ金利というのは、豪ドル/円やNZドル/円など高金利の通貨を買って、低金利の通貨を売る場合にはもらえますが、逆に高金利の通貨を売って、低金利の通貨を買うポジションの場合は支払わなければなりません。

 

ちなみに、例えばユーロ/円で、同じ通貨単位を、売り買い両方のポジションをつくる(両建て)場合には、為替レートの変動によるリスクはゼロになります。

 

しかしながら、支払いスワップは常に買いスワップよりも高い、あるいは良くても同額ですので、このような両建てポジションの場合は、支払いが上回るかプラスマイナスゼロとなってしまいます。

 

◆3日分のスワップ金利を受け取る
スワップ金利というのは、毎日、同じ額がつくわけではありません。

 

為替取引においては、実際の受け渡し2営業日後になりますので、水曜日から木曜日にかけてロールオーバーすると、その受け渡しは翌週の月曜日となり、金、土、日の3日分のスワップがつくことになります。

 

なお、祝日をはさんだ場合には、さらに1日分増えることになります。

 

◆高レバレッジのスワップ金利狙いはなぜ危険なの?
上記のような例を見ますと、スワップ金利だけを狙えば、確実に高利回りが得られると思われるかもしれません。

 

しかしかながら、実際のところ、これほどの高いレバレッジ倍率でスワップ金利を狙いにいくことはお勧めできません。

 

というのは、高レバレッジであることから、もし相場が円高の方向に振れると、すぐに損失が膨らんでしまうからです。

 

1万通貨単位であれば、50円程度のスワップ金利は、為替レートが5厘変動するだけでなくなってしまいます。

 

通貨は金利を反映することから、金利高の通貨は高くなるから大丈夫だ、という考え方も誤りです。

 

社会全体の流れや傾向を踏まえれば、金利を反映するケースもありますが、日々の動きにはその他の要因も絡みますので、金利高であればいつも通貨高ということにはなりません。

 

ちなみに、為替のプロの間でも、スワップ金利を狙いすぎるのは禁物といわれています。

全勝を望んでいるとFXでは成功できない

FXというのは、1つの取引で勝った負けたを争うものではなく、一定期間で、着実に利益を積み重ね、その間のリスクをできる限り低減するという投資行動になります。

 

また、FX投資は、相場の読みが当たったとか外れたとかということと一切無関係であるとはいえませんが、100%の成功というものはあり得ません。

 

つまり、すべて勝ち続けるということは不可能なことですから、全勝を望んでいるうちはFXにおける成功はないといっても過言ではないのです。

1回の取引でどの程度のリスクが取れるのかを考えておく

リスクと投資資金をしっかり管理することは、相場を予想することよりもはるかに重要です。

 

これは、FXは、高倍率のレバレッジを効かせれば、期待できる収益率が高くなりますが、その代わり、リスクも同様に大きくなるからです。

 

つまり、場合によっては、1回の取引に失敗しただけで、回復できないほどのダメージを負ってしまうことも考えられるからです。

 

数万円程度の証拠金であれば、仮に高いレバレッジをかけたとしても、せいぜい2〜3万円程度の損失でロスカットされて終わりかもしれません。

 

しかしながら、これが数十万円、数百万円通貨単位で、証拠金金額そのものが大きくなりますと、資産全体へのダメージがあまりに大きくなってしまいます。

 

よって、自分が運用する資金の総額を決めて、それに対して1回の取引で最悪どれくらいの損失が許容できるのかを考えておくことが大切です。

1回の取引で許容できるリスクはどのくらいに設定すべきですか?

例えば、100万円の投資資金を用意して、最大で10万円の損失となるポジションを建てるというのは、ややリスクの取り過ぎといえるでしょう。

 

100万円の全額を証拠金として、10倍以上のレバレッジをかけて、米ドル/円で10万通貨単位(1,000万円以上)のポジションを建てたとしますと、為替レートがわずか1円動くだけで、投資資金の10%、10万円以上の損失を出すことになってしまうからです。

 

その後でこの損失を取り戻そうとすれば、さらにリスクを高めなければなりません。

 

ちなみに、1回の取引で許容できるのは、せいぜい運用総額の2〜3%程度といわれています。

 

この程度の損失で済むように、証拠金と投資通貨単位をコントロールするとともに、臨機応変に攻めるか引くかを決断するのが得策です。

 

なお、同じ資金量であっても、非常に荒れている相場では、取引を見送るか、あるいはストップロスをきつめに設定するなど、安全策を強化して行う必要があります。

 

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