レバレッジと証拠金維持率〜/インターバンク市場やヘッジファンドの外国為替市場への影響力...

オーバーナイト取引とは?

オーバーナイト取引というのは、新規の取引を行って、その日のうちに決済せず、翌日以降までポジションを持ち越すこと、すなわちポジションをもったまま夜を越す取引のことをいいます。

 

FXでは、オーバーナイトすることにより、スワップ金利の受け払いが発生します。

 

また、オーバーナイトとは逆に、ポジションを建てたその日のうちに解消する取引のことをデイトレード、あるいはイントラデイといいます。

 

なお、デイトレードの場合には、スワップ金利の受け払いは発生しません。

スワップ金利とは?

スワップ金利というのは、FX特有の呼び方で、「スワップポイント」とも呼ばれていますが、具体的には、外国為替市場で適用される異なる通貨間の取引によって受け取る、あるいは支払う金利のことをいいます。

 

高金利の通貨を買って、低金利の通貨を売るということは、わかりやすくいうと、低金利の通貨を金利を支払って借りてくる一方、交換した高金利通貨を預けて運用するということと同じことを意味しています。

 

そのため、高金利通貨買い・低金利通貨売りをする投資家は、金利差を受け取り、反対に、高金利通貨売り・低金利通貨買いの投資家は、金利差を支払うことになるのです。

 

ただし、実際には、銀行から通貨を借りてきたり、運用したりする過程は省かれ、金利差のやりとりのみが行われるという外国為替市場の慣例がありますので、そこから個人投資家も金利差を受け取る・支払うというFXのスワップ金利が成立しています。

 

◆自己資本規制比率とは?
自己資本規制比率というのは、金融商品取引業者であるFX会社の財務の健全性を測る財務指標のことです。

 

具体的には、自己資本規制比率が120%を下回ってはならないと定められています。

両建てとは?

両建てというのは、FXでは、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同じ通貨単位で建てることを意味します。

 

ただし、通常は、FXを含め、為替取引ではできないことになっています。

 

例えば、米ドル/円を1万単位の買いポジションを作ったあとで、1万単位の米ドル/円の売りポジションを建てると、その瞬間に、米ドル/円1万単位の買いポジションは解消されることになります。

 

◆ポジションとは?
ポジションというのは、新たに買って(売って)、まだ手仕舞い※の売り(買い)をしていない取引のことをいいます。

 

また、買っている取引のことを「買いポジション(ロング・ポジション)」、売っている取引のことを「売りポジション(ショート・ポジション)」といいます。

 

なお、FXでは、買いからも売りからも新規の取引を行うことができますが、買いポジションは転売することによって、売りポジションは買い戻すことによってポジションが解消され、実際の損益が確定することになります。

 

※売買を完結させることをいいます。

 

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証拠金とはどのようなものですか?

証拠金というのは、「保証金」とか「マージン」とも呼ばれる、いわゆる担保のようなもので、ポジションを保有する※ために、その取引額に比例して必要となる預託金のことをいいます。

 

なお、最低証拠金については、FX会社によって異なりますが、およそ10万円くらいから始めることが可能です。

 

※売りや買いの取引を行うことです。

 

◆証拠金維持率とは?
証拠金維持率というのは、口座維持率ともいい、有効証拠金に対する取引証拠金の割合のことをいいます。

 

◆有効証拠金とは?
有効証拠金というのは、取引証拠金に評価損益分を加減した純資産のことをいいます。

 

◆必要証拠金とは?
必要証拠金というのは、FX会社に預け入れる最低限必要な取引証拠金のことをいいます。

レバレッジとはどのようなものですか?

レバレッジ(leverage)というのは、英語で「テコの力」という意味で、小さな力で大きな力を生み出すことを指しています。

 

なので、金融取引においてレバレッジといった場合には、少ない資金でその何倍もの運用効率を上げることを意味し、FXでは預ける証拠金に対する取引可能金額の比率のことを指します。

 

◆レバレッジ取引の運用例は?
例えば、10倍のレバレッジ取引を扱っているFX会社に10万円を預けますと、1万ドル(1ドル=100円で100万円)の取引まで可能になります。

 

そして、10万円を元手にレバレッジを10倍にして、1ドル=100円で1万ドル分(100万円分)のドル買い/円売りをしたとします。

 

その後にドル円レートが変動して、1ドル=103円になり、保有していた1万ドルを円に交換(ドル売り/円買い)すると、3万円(1万ドル×103円−100万円)の利益となります。

 

なお、もしこれをレバレッジなしで行っていたとすると、1ドル=100で1,000ドル分(10万円)のドル買い/円売りをし、ドル円レートが1ドル=103円になった時点で、保有していた1,000ドルを円に交換すると、3,000円(1,000ドル×105円−10万円)の利益となります。

 

つまり、レバレッジ10倍にした場合には、利益の拡大も10倍になるということです。

 

ただし、これは損失が発生する場合には、レバレッジ10倍にした場合には、損失の拡大も10倍になるということなので、注意が必要になります。

 

◆レバレッジにはリスクが伴う
上記のように、レバレッジとは両刃の剣であり、為替予想が当たれば利益もレバレッジの倍率に応じて拡大しますが、為替予想がはずれると損失もレバレッジの倍率に応じて拡大してしまいます。

 

よって、レバレッジにはリスクが伴うことを忘れないようにしたいところです。

証拠金はFX会社が強制的に押さえられるようにしてある

FXというのは、個人投資家向けに外国為替取引を小口化した金融商品ですが、FX会社が最も警戒するのは、不特定多数の顧客に対して外国為替取引を提供した場合に、個人投資家が抱えてしまった損失を被ることです。

 

なので、そのような事態にならないように、取引開始時に証拠金という担保を預かって、損失が拡大しそうな場合には、FX会社がその担保を強制的に押さえられるようにしてあるのです。

 

そして、この担保を押さえるまでには、「マージンコール」と「ロスカット」の2段階があります。

 

ちなみに、対顧客市場でも、対法人※では、対個人のように証拠金を預けるということは行われていません。

 

※銀行とその他の金融機関や事業法人間の外国為替取引です。

 

◆「マージンコール」とは?
これをサッカーで例えますと、「マージンコール」は「イエローカード」ということになります。

 

つまり、預けた証拠金の例えば50%分の損失を抱えてしまったら、FX会社はその投資家に「マージンコール」という警告の通達を出して、「取引を継続したいのであれば、追加で証拠金を預けてください」と伝えます。

 

◆「ロスカット」とは?
これをサッカーで例えますと、「ロスカット」は「レッドカード」ということになります。

 

つまり、ロスカットは一発退場ですから、例えば80%分の損失を抱えてしまったら、FX会社はその投資家の取引を強制的に終了させて、それ以上損失が拡大するのを防いで担保を押さえるのです。

24時間取引可能

FXのメリットは、まずは「24時間取引可能」という外国為替市場の特異性にあります。

 

最近では株式取引についても時間外で取引できるようになりましたが、取引が活発で流動性が高い時間帯となると、やはり証券取引所が開いている午前9時から午後3時までの6時間となるのではないでしょうか。

 

なので、その時間に仕事の都合などで取引に参加できない個人投資家には、かなりのハンディキャップがあるといえます。

 

しかしながら、FXの場合には、最も取引が活発で流動性が高い時間帯は、ロンドン市場がオープンしている時間帯であり、この時間帯は、日本時間では夕方から深夜にかけてとなります。

 

なので、仕事を終えて夜しか取引できないサラリーマンでも、ほとんどハンディキャップを感じずに取引することが可能となっています。

 

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銘柄選択について

株式取引をしようと思ったら、日本の上場企業だけで3,800銘柄もありますから、それぞれの業種情報や各企業の財務分析など銘柄選択だけでも手間がかかります。

 

しかしながら、FXの場合ですと、選択できる通貨ペアは限られていますし、為替市場というのは、ドル・ユーロ・円といった主要3通貨に関わる取引で、全体のおよそ70%を占める偏りのある市場となっていますから、基本的にはその3つを中心に見ていけばよいということになります。

 

◆少額から開始できる
FXというのは個人投資家向けに小口化されており、少額からスタートできます。

 

とはいえ、投資はあくまでも余剰資金を運用するものであり、生活費を削ってまでするものではありません。

 

なので、給与から生活費を差し引き、残りを将来のために貯え、それでもなお残る余剰資金が少なくとも30〜50万円できてから始めるのが理想といえます。

どのようなイメージになりますか?

FXでは売りから始められるといわれても、個人投資家の中には、なかなか理解しづらいという人もいるかもしれません。

 

とはいえ、売りから始めるという行為自体は、実は日常的にもよく行われています。例えば、レストランの予約を2人分したとします。

 

これはレストラン側から考えますと、2人分の食事を先に売る契約を結んでおいて、当日必要な食材などを仕入れて、その仕入値と売値の差額から利益を生み出していることになります。

 

つまり、先に売って(予約)、後らか買って(仕入れ)いるといえます。FXでは、このような先に売ってあとから買い戻す取引が可能なのです。

 

◆FXのシステム上のメリット
FXには、IFD(If Done)やOCO(One cancel the other)など、プロも顔負けのオーダー設定が可能です。

 

銀行や外為ディーリング業務に携わった人でさえも、FX会社が個人投資家に提供している発注システムに不自由を感じないといわれるほど、十分なシステムを利用することができるのもFXの魅力の1つです。

 

◆手数料が格安
FX取引は、株式取引に比べて取引手数料が安く、FX会社の中には手数料を無料にしているところもあるほどです。

 

また、FXをレバレッジ1倍で行うことは、外貨預金をしていることと同じですから、外貨預金の手数料が往復で数十銭〜数円であることを考えますと、FXの手数料0円〜5銭は非常に格安であることがわかると思います。

 

◆買いも売りもできる
株式の現物取引などですと、買いからしか始めることができませんので、株価の上昇局面でしか利益獲得機会がありません。

 

また、外貨預金も外貨の買いしかできませんので、日本円が安くなり、外貨が高くなる局面でしか利益獲得機会がありません。

 

これに対してFXでは、外貨の買いからも売りからも始めることができますので、外貨が高くなっても安くなっても、どちらでも利益獲得機会があります。

外国為替取引高の順位は?

外国為替市場は、外国人がその98%を占めるという非常に偏りのある金融市場となっています。

 

BIS(Bank for International Settlements)による2007年の調査報告書によりますと、外国為替取引高の順位は次のようになっています。

 

■1位:ロンドン市場(34.1%)
■2位:ニューヨーク市場(16.6%)
■3位:スイス(6.1%)
■4位:東京市場(6.0%)

 

ちなみに、東京市場(6.0%)のシェアのうち、日本銀行の統計によりますと、およそ30%が日系銀行、およそ70%が外資系銀行となっていますから、外国為替市場全体に占める日本人が関わる取引というのは、1.8%(6%×30%)に過ぎないといえます。

 

◆インターバンク市場の外国為替市場への影響力は?
BISによる2007年の調査報告書によりますと、1998年のインターバンク市場のシェアは全体の64%でしたが、2007年には43%までシェアを落としています。

 

これに対して、ヘッジファンドを含むその他金融機関は、1998年には20%のシェアで、2007年には40%にまでシェアを伸ばしています。

 

つまり、外国為替市場全体に対するインターバンク市場の影響力というのは、かつてに比べると比較的小さくなり、現在ではヘッジファンドなどその他金融機関動向も大きな影響力を持っているといえます。

 

◆ヘッジファンドとはどのようなものですか?
ヘッジファンドの明確な定義というのはありませんが、小口投資家から広く公募によって資金を集める投資信託との比較で見ますと、一般的に、ヘッジファンドとは、1億円以上の大口の人数を限定した投資家から私募によって資金を集めるファンドということがいえそうです。

 

その大口の投資家とは主に、年金基金や退職金基金、銀行、投資顧問などの機関投資家などです。

 

◆安定運用のヘッジファンドもある?
ヘッジファンドには、ポンド危機やアジア通貨危機が引き起こしたように、ハイリスク・ハイリターンを目指した運用というイメージが強いですが、比較的安定的な運用を目指したものもあります。

 

ちなみに、投資信託は基本的に買いしか行いませんので、市場全体が下がっている時には投資家はみな損失を抱えますが、ヘッジファンドの場合には、空売りやデリバティブ商品を絡めて、市場全体では下がっている時であってもリターン獲得を目論んでいます。

 

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