中央銀行の為替政策と要人発言の為替政策への影響〜/ローソク足チャートでトレンドを見る...

日本の経済指標の注目度は?

日本の経済指標については、日銀短観やGDP以外のものは、普段はあまり市場も反応しませんので、基本的には気にしなくてもよいと思われます。

 

ただし、相場を動かす材料に欠ける場合には、時々、市場参加者の注目が日本に集まることもありますので注意したいところです。

 

例えば、日本銀行が数年間にわたりゼロ金利政策を継続している場合、永久に金利をゼロにしておくことはありえないわけで、いつかは金利が上昇局面に入ると考えられます。

 

そこで、日本がいよいよゼロ金利政策を解除するという観測が浮上してきたときには、それを材料にして、円相場が大きく動くはずです。

 

日本銀行が金利引き上げを決断する際には、さまざまな経済指標を見て判断することになりますから、そうなると市場参加者は日本の経済指標に注目し始めます。

 

具体的には、物価動向を示す物価指数や消費動向の指標、雇用関係の指標も注目度が高くなります。

為替相場にどのような影響を及ぼしますか?

GDPは、国内総生産のことで、四半期ごとに発表されています。1次速報、2次速報、確定値と発表されますが、重要なのは1次速報で、これは、2か月後の中旬に発表されます。

 

なお、この数値が予想よりも強ければ円高、弱ければ円安になります。

 

◆中央銀行の為替政策への関与
日米両国ともに、中央銀行は為替政策に直接的な関与はあまりしていません。

 

これは、中央銀行は、あくまでも金利をくらにしておくかという金融政策を専門的に管理しているからです。

 

よって、アメリカの中央銀行総裁や日本銀行の総裁が為替相場の話題に触れてきたとしても、それほど心配する必要はないと思われます。

 

◆要人発言は為替相場にどのような影響を与えますか?
為替相場というのは、様々な国の重要人物によるちょっとした発言で大きく動くことがあります。この発言の内容で最も重要なのは、それまでと違ったことを言い出したときです。

 

例えば、ドル安が続いているときに、米国要人がこれまでは「為替相場は市場に任せる」と発言していたのに、ある日突然、「必要とあれば対応が必要だ」などと発言の方向を変えてきたときなどです。

 

このようなケースでは、発言と同時にドルは急落することになります。よって、同一人物の発言内容には、十分な注意が必要です。

 

◆誰の発言が重要か?
要人発言では誰の発言を押さえるべきかといえば、まずは各国の為替政策を決めている人の発言になります。

 

つまり、米国でいえば、財務長官や財務次官の2人が為替政策のキーマンになります。

 

また、回数としては非常に少ないですが、大統領やホワイトハウスの報道官が為替について発言したときは、その裏に政治的な意図が隠されていることが多いですから、注意が必要です。

 

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米国の政治家の発言が為替相場に与える影響は?

一般的に政治家は言葉を操るのが仕事ですから、その表現には細心の注意を払っています。よって、基本的には、必ず何らかの意図をもって発言をします。

 

特に大統領は、基本的に為替に関する話題を取り上げることはあまりないので、為替に関わる話題に触れてきたときには、注意する必要があります。

 

◆日本の政治家の発言が為替相場に与える影響は?
日本では、財務大臣、財務省の財務官、財務省国際局長がキーマンになります。

 

なお、財務大臣以外の政治家の発言は、個人的な意見が多いので気にしなくてよいと思われます。

 

◆欧州その他の要人発言
欧州では、ECB(中央銀行)関係者の発言に注意が必要です。

 

また、金利動向で為替がよく動く国、つまり一般的に金利が高い国である英国、豪州、ニュージーランドなども、中央銀行関係者の発言が非常に重要になってきます。

 

さらに、その他の注意すべき要人としては、政策関係者以外にも、次のような人たちの発言には注意が必要です。

 

■各国の金融当局のOB
■著名エコノミスト
■有名な投資家
■著名コラムニスト...など

 

なお、これらは時代によって影響力のある人は変わっていきます。

 

ちなみに、あくまでも最近に限定しますと、米国の著名投資家であるウォーレン・バフェット氏の発言には、市場関係者もかなり注目しています。

 

また、ヘッジファンドの運用で有名なジョージ・ソロス氏やジム・ロジャース氏の発言も注目されています。

1年先の為替相場は予想できますか?

一般に為替相場の予想というのは、できても数か月先くらいまでで、れ以上になると、予想の精度がかなり低くなるといわれています。

 

なので、雑誌などでは、年初に今年の相場予想といった記事が掲載されたりしていますが、かなり適当なものと考えてよさそうです。

 

来年の予想が出る頃になると、おそらく「年央までドル高で後半にかけてはドル安」とか、「年前半はドル安で後半はそれまでの修正でドル高に」などと書いてあるはずです。

 

要するに、どうなるかよくわからないため、こうした「行って来い」の予想を立てざるを得ないというのが現状のようです。

 

よって、アメリカの政権が変わり、為替政策が大きく転換したというように、長期的に相場に大きな影響を及ぼすような出来事でもあれば別ですが、そうでない限りは、1年先の相場を見通すというのは、非常に困難であるといえます。

 

◆長期投資ならどのような投資方法になりますか?
前述したように、1年先の相場を見通すというのは非常に困難であるということを考えますと、長期で為替に投資する場合には、どうしても金利差を意識してドレードをするほかありません。

 

日本の金利がゼロ%に近い状態が続けば、どこの国に投資したとしても、日本よりも高い金利が得られるはずですから、海外に目が向かうのも当然です。

 

実際、ここ数年は外貨投資ブームになっており、投資スタンスとしては外貨買いになっています。

 

具体的には、2〜3年の期間で外貨に投資し、金利を稼ぐというスタイルをとることになります。

 

なので、あとはどれくらいの金利が得られるのかということと、外貨に投資するタイミングを考えることになります。

 

ただし、仮に金利差が5%あったとしても、1年間で為替は10%〜20%も動きますので、5%の金利差など、売買のタイミング次第では軽く吹き飛んでしまうということは念頭においておく必要があります。

 

◆短期投資ならどのような投資方法になりますか?
投資サイクルが2〜3日から、長く保有したとしても1か月程度という短期投資の場合には、外貨の買いから入るだけでなく、売りから入ることも抵抗感をもってはいけないということになります。

 

つまり、一般の投資家がもちがちな売りに対するアレルギーを取り除くことが必要になってきます。

 

為替市場では、市場参加者のあいだで話題に上るテーマが、数か月ごとに変化していきます。場合によっては、もっと早く変わってしまうこともあります。

 

なので、短期スタンスで投資する場合には、このめまぐるしく変化する「相場のファッション」にも敏感でいる必要があるのです。

 

当然、売買のタイミングや金額の設定など、技術的なノウハウを磨いていくことは言うまでもありません。

スプレッドというコスト

まず売り買いのスプレッドというコストがかかります。FXで提示されている為替レートは、2WAYプライスといって、次のように外貨の売値と買値が同時に提示されていると思います。

 

⇒ 100.20−100.25

 

米ドルの場合ですと、これは投資家から見ると「1ドル=100円20銭でドルを売れる」「1ドル=100円25銭でドルを買える」という意味になります。

 

この両者の差額(スプレッド)である5銭が、ドルを売り買いするときに必要なコストです。

 

◆為替手数料というコスト
為替手数料というのは、外貨を売買するのに必要なコストで、FX業者や銀行によっても異なります。

 

最近は無料のところも出てきていますが、外貨預金の場合では1ドルにつき2円も取る場合もあります。

 

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トータルで勝つには?

FXトレードでは、スプレッドや為替手数料といったコストがありますので、勝ち負けが五分五分の勝負をしていると、最終的には負けてしまうことにもなりかねません。

 

つまり、勝率5割、6割でも金額ベースで勝てるようなトレードをするためには、儲けの金額を、損失額の3倍以上に設定しないと、勝つことができないということです。

 

特に負けたとき、損切り(ロスカット)することは重要なのですが、損失額を小さく抑えることが大切だといわれるのは、このコストの問題があるからです。

 

◆勝率はどれくらい?
勝率でいいますと、実際にFXトレードで7割以上の勝率をあげるというのは、よほどの天才でもない限り無理です。

 

通常は、どんなにがんばっても勝率は、5〜6割がせいぜいだと思われます。

 

その勝率で、しかもコストを負担したうえで儲けるためには、勝てる相場では大きく儲けるようにして、損失は最小限に抑えるような「エントリー(入口)」と「エグジット(出口)」の工夫をすることが重要になります。

ローソク足チャートでトレンドを見る

日本人が考案したローソク足チャートというのは、毎日の値動きがわかるだけでなく、複数のローソク足を並べてみることによって、相場のトレンドやリズムがわかるという点でも優れものです。

 

為替相場は、上昇する時にはどんどん上昇していきますので、外貨で大きく儲けるためには、ここで利益を伸ばす必要があります。

 

そのためには、トレンドを読むことが重要になってくるのですが、そんなときにローソク足の並びを見ればトレンドがわかります。

 

◆トレンドとは?
トレンドには、次の3つがあります。

 

■上昇トレンド
・上がったり下がったりしながらも、大きな傾向としては上昇している状態のことをいいます。
・高値も安値も切り上がっている状態です。

 

■下降トレンド
・上下しながらも、流れとしては下降している状態のことをいいます。
・高値も安値も切り下がっている状態です。

 

■もみ合い(横ばい)
・上下しながらも、流れとしては横ばいの状態のことをいいます。
・前につけた高値、安値を繰り返している状態です。

どのような戦略をとったらよいですか?

FXでは、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、横ばいのトレンドの中にいるのかなど、いま現在、どのトレンドなのかをまず判断してから売買戦略を決めるようにします。

 

具体的には、上昇トレンドでは買いを中心に、下降トレンドでは売りを中心に、横ばいトレンドでは、どちらに動くかわからないですから、投資資金の金額を減らして、ボックスの下限あたりで買って、上限あたりで売りを繰り返す、などの戦略が考えられます。

 

ちなみに、FX初心者の方は、皆と同じ方向に進んで儲けるのが最も簡単です。

 

◆ボックスとは?
ボックスというのは、「箱」のことですが、価格が一定の範囲内で上下している場合に、その一定の範囲のことをいいます。

 

また、ボックス相場とは、ボックスの上まで到達すると下落し、ボックスの下に到達すると上昇する、このような往来の動きをする相場のことをいいます。

 

◆横ばいトレンドでの稼ぎ方は?
横ばい(ボックス)相場では、スワップ金利の稼ぎどころといえます。

 

特に値動きの少ないケース、すなわち、チャートのジグザグの幅が小さいケースでは、為替の損益は重視せずに、買ったまま放っておいてスワップ金利を稼ぐ戦略も有効です。

 

◆下降トレンドの注意点は?
たとえ下降トレンドであっても、FXの場合は売りから取引を始めることで利益を出すことができます。

 

しかしながら、売りから入る場合は、スワップ金利を毎日支払わなければなりませんので、その点については注意が必要です。

 

通貨ペアによっても異なりますが、日本は超低金利のため、米ドル/円やユーロ/円など、対円の取引の場合は、「売り」で取引を開始すると、スワップ金利の支払いが発生します。

 

つまり、取られるスワップ以上の為替差益が出ないと割に合わなくなるということです。

 

よって、FX初心者の場合は、無理してハンデのある下降トレンドでの売りをする必要はありませんので、売買を見送るというのも1つの戦略といえます。

 

ちなみに、どうしても売りからスタートしたいという場合には、スワップ金利の少ない通貨ペアを選択した方が安心だと思われます。

最も利益が出しやすいトレンドは?

スワップを考慮しても、最も利益が出やすいのは、高金利通貨の上昇トレンドについていくやり方になります。

 

これは、上昇トレンドの高金利通貨を見つけて買えば、為替差益とスワップ金利とをダブルで狙えるからです。

 

よって、できるだけトレンドの早期に見つけて買って、トレンドが変わるまで長期間保有できれば、利益もダブルでどんどん伸びていくことになります。

サポートラインとは?

サポートライン(下値支持線)というのは、過去に何度かその水準で為替レートが止まった価格帯のことをいいます。

 

このサポートラインは、多くの市場参加者が、このラインより下がらないと思って見ていますので、ここを割り込んだ場合には、損切りを誘発して、さらに大きく下落することがあります。

 

◆レジスタンスラインとは?
レジスタンスライン(上値抵抗線)というのは、多くの市場参加者が、これ以上は相場が上昇しないという認識を持つ価格帯のことをいいます。

 

このレジスタンスラインを抜けると、相場の勢いが強いと見て、さらに大きく上昇することがあります。

 

◆ヒゲとは?
ヒゲというのは、ローソク足チャートの「胴体」部分から、上下に伸びた線のことをいいます。また、上に伸びたヒゲは高値、下に伸びたヒゲは安値を示しています。

 

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