有効求人倍率とゼロ金利、量的緩和政策〜/外貨預金からFXへ〜/テクニカル分析は様々...

有効求人倍率とはどのようなものですか?

有効求人倍率というのは、全国の公共職業安定所における求職者数に対する求人数の割合のことをいいます。

 

また、求職者数とは、公共職業安定所に求職を申込んだ人の数です。

 

◆有効求人倍率の注目度は?
有効求人倍率によって、求職者一人当たりにどれくらいの求人ニーズが存在するのかを探ることができます。

 

また、有効求人倍率は、失業率よりも労働の需給状況を早期に反映する傾向があるとされていますので、市場でも注目されます。

有効求人倍率の算出方法は?

有効求人倍率は、次の算式で求められます。

 

⇒ 有効求人倍率=有効求人数÷有効求職者数

 

■有効求人数…過去2か月間の求人数
■有効求職者数…過去2か月間の求職者数+それ以前からの雇用保険受給者数

 

◆有効求人倍率はどのように判断するのですか?
有効求人倍率が、1を上回っていれば、求職者1人について1つ以上の求人があると判断できます。

 

他方、1を下回っている場合には、求職者同士が求人を取り合っている、つまり、人あまりの状態ということがいえます。

 

◆新規求人倍率とは?
新規求人倍率というのは、当月のみの新規求職者数と新規求人数の割合のことをいいます。

ゼロ金利と量的緩和政策

円キャリー取引が活況化した最大の原因は、日本国内の金利環境にあります。

 

というのは、1990年代後半、日本の金融機関は、国際業務を行うために維持しなければならない自己資本比率8%を下回るような事態にまで追い込まれていたため、不良債権の処理に奮闘していました。

 

また、海外の格付会社は、日本の金融機関の評価を下げたことから、米ドルなど外貨の調達も困難になりました。

 

これらの懸念される金融不安に対して、日銀はゼロ金利と量的緩和政策を打ち出して、デフレ対策と資金の流動性の確保に努めたのです。

 

その後、公的資金の注入や合併を経て金融機関の経営体力は次第に改善していきましたが、デフレ傾向からの脱却には至らず、結局2006年までゼロ金利と量的緩和政策は継続されることになりました。

 

◆なぜ、円キャリー取引が活況化したのですか?
金融緩和が解除された後も、豊富な円資金は市中にあふれていましたが、外資系金融機関がこれに狙いをつけたのです。

 

実際、クレジットラインと呼ばれるいつでも容易に借り入れできる信用枠を使って、豊富で低金利の円資金を短期の金融市場で調達すると、ニューヨークやロンドンの本店に引渡して、これを元手に収益の拡大を図っていったのです。

 

やがて、かつては投資に消極的だと言われていた個人投資家も、円での運用を見限って、為替リスクをとりながら金利の高い外貨の運用を始めるようになったのです。

 

◆全米先物取引委員会(CFTC)とは?
全米先物取引委員会(CFTC)は、先物取引の公明性と公正性を維持するために、各取引所に対して、毎週火曜日の取引終了時点で未決済になっている契約である建玉の残高(枚数)を報告するように義務付けています。

 

そして、ここで集計された建玉残高は、CFTCにより、毎週金曜日の東部時間の午後3時30分にCFTCのホームページに公表されます。

 

◆どのような背景から外貨投資が拡大したのですか?
日銀のゼロ金利政策を利用して円キャリー取引は世界中に拡大していきましたが、このゼロ金利政策の最大の被害者というのは、実は個人投資家でした。

 

特に定年を迎えた団塊の世代は、退職金を国内の預金や債券に投資しても、老後に満足のいく生活をまかなえるだけの金利収入を得ることができなくなっていたからです。

 

つまり、円キャリー取引は、長引く低金利に不満を募らせた末、新たな手法に頼らざるを得なかったという一面もあるのです。

 

タイやマレーシアなど物価水準の低い国で年金生活を送るほどの勇気はないけれど、金利水準が高いそれらの国々の通貨に投資しようという意欲が湧いても不思議ではありません。

 

こうした背景から、個人が投資する外貨建て金融商品として、外貨預金や外貨建て投資信託、FXの残高は拡大していったのです。

 

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外貨預金からFXへ

個人投資家の円キャリー取引といっても、最初は米ドルのような身近な外貨預金でした。

 

それも投資資金は、預けている銀行預金を取り崩すのではなくて、新たに手元に入ってきた資金を振り向けるという消極的なものでした。

 

その後、豪ドル、NZドル、ユーロなどで預金する人が増えていったのです。

 

やがて、外貨建てMMFなどにも金融商品が拡大し、また、毎月分配型の外貨建て投信も債券型から配当利回りの高い株式投信へ、さらに、FXを通じて南アフリカ・ランドのようななじみの薄い高利回りの外貨も取引されるようになっていったのです。

 

◆IMMポジションとはどのようなものですか?
IMM※ポジションというのは、CFTCにより公表される建玉残高の1つをいいます。

 

具体的には、世界第2位の取引量を誇るシカゴマーカンタイル取引所(CME)で取引されているシカゴ通貨先物といわれる先物の建玉残高(枚数)です。

 

また、ここで取り扱われている通貨先物は14通貨ペアに及びますが、この中で最も注目されているのは、主要国通貨(日本円、ユーロ、英ポンド、豪ドル等)のオプション、特に投機筋の買建玉枚数(Long Position)と売建玉枚数(Short Position)です。

 

なお、ここでいう投機筋というのは、ヘッジファンドやCTAと呼ばれる商品投資顧問のことですが、彼らのポジションの変化を見ることによって相場の方向性がチェックできます。

 

※IMM(International Monetary Market=国際通貨市場)

通貨の売り買い

これまで外貨預金しかやったことがない人にとっては、例えば「米ドル/円」を売りから入るという表現は、感覚的になかなか理解しづらいかもしれません。

 

また、日本円しか持っていないのに、なぜ、ドルで円を買うことができるのか、と不思議に思われるかもしれません。

 

銀行では、円で外貨を買うことしかできませんので、そうした疑問も当然です。

 

これについては、外国為替取引というのがもともと、そのような外貨預金のような商品とは根本的に考え方が違うとということを理解する必要があります。

 

◆外国為替取引の考え方とは?
そもそもFXにおける為替取引というのは、一定金額の証拠金をFX会社に預け入れ、それをもとにして各国通貨を自由に売買できるというものです。

 

また、証拠金とレバレッジの範囲内でなら、ドルで円を買ったり、ユーロでスイスフランを買ったりと、取り扱い対象ペアである限り自由に売買できます。

 

要するに、通貨Aで通貨Bを安いうちに買い、高くなったら売るということを心がければよいだけです。これさえできれば、通貨ペアは何であっても儲けることができます。

 

ちなみに、通貨Aは日本円でもいいですし、他のどんな通貨でも構いません。通貨Bも同様です。

 

なお、後述しますが、当然通貨によって金利が異なりますので、この通貨Aと通貨Bの金利差もFXでは重要になります。

テクニカル分析とはどのようなものですか?

将来の為替相場を予測する方法としては、次の2つがあります。

 

■ファンダメンタルズ分析
・その国の経済状態、すなわち景気の良し悪しを調べて今後の為替レートの推移を分析・予測する方法です。

 

■テクニカル分析
・過去の価格の推移を分析することによって、将来の価格がどのようになるのかを予測する方法です。
・テクニカル分析においては、「価格の中にすべての情報が織り込まれている」という考え方をします。
・つまり、情報が織り込まれた価格の趨勢は、その先の方向性も示しているという考え方です。

 

◆ローソク足とローソク足チャート
テクニカル分析に用いられるのがチャートですが、ローソク足というのは、そのチャートの基本になります。

 

ローソク足を作成するには、始値、高値、安値、終値の4つの値段が必要ですが、まずは始まった値段と終わった値段で長方形を作ります。

 

そして、始まった値段よりも終わった値段の方が高い場合は白抜きの陽線(ようせん)、逆に、始まった値段よりも終わった値段の方が安い場合は黒く塗りつぶした陰線(いんせん)を記します。

 

さらに、その四角よりも上方に高値があれば高値まで線を出し、四角よりも下方に安値があれば安値まで線を出します。

 

ローソク足チャートというのは、こうした陽線、陰線で描かれるものをいいます。

 

◆天井、ダブルトップとはどのようなものですか?
ローソク足のパターンにはさまざまなものがありますが、すぐに使えるものは覚えておくと便利です。まず、天井というのは、上昇していた相場が下落し始めるポイントのことをいいます。

 

そして、その天井を形成するパターンにダブルトップというものがあるのですが、これは、ほぼ同じ価格で高値を2回形成するパターンです。

 

このような場合は、相場はなかなか高値を超えていくのが難しいと判断されます。

 

◆三尊天井とはどのようなものですか?
三尊天井(さんぞんてんじょう)はトリプルトップとも呼ばれますが、これは、ダブルトップにならずに再び高値更新を狙ったのですが、高値を超えることができずに天井を3回形成して下がり始めるパターンです。

 

◆底値を形成するパターンは?
底値の形成パターンは、上記の天井の形成パターンの反対です。つまり、谷を形成するダブルボトムと逆三尊(トリプルボトム)です。

 

これらのパターンが出現すると、底値をつけて上昇に転じていくことが期待でき、買いのサインになります。

 

◆エネルギーが蓄積したパターンとは?
エネルギーが蓄積したパターンというのは、ここから凝縮されていたエネルギーが解放されて、上昇か下落に大きく転じるものです。

 

基本的には、三角形のような形を形成し、その先端付近からどちらかに動き始めます。

 

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サイコロジカルラインとはどのようなテクニカル指標ですか?

サイコロジカルラインというのは、「買われすぎ状態」や「売られすぎ状態」を調べるのに便利なテクニカル指標です。

 

また、サイコロジカルラインは、「サイコロジカル」という言葉からもわかるように「心理的」、つまり、「買われすぎだな」とか「売られすぎだな」という心理面を数字で表してくれるものです。

 

具体的には、日足チャートを用意して、前日に比べて上昇した日を「勝ち」、下落した日を「負け」として勝敗をつけます。通常は12日間で計算します。

 

つまり、9勝3敗であれば75%、8勝4敗であれば66.7%となり、もし12日間上昇し続けたならば12勝0敗で100%となります。なお、前日比変わらずの場合には、「勝ち」とカウントします。

 

これをみるとわかるように、100%に接近すると買われすぎ状態になり、反対に、0%に近づくと売られすぎの状態となります。

 

このように、サイコロジカルラインは、数字で「買われすぎ」「売られすぎ」がわかりますので非常に便利な指標といえます。

移動平均線を使ったテクニカル分析とは?

相場のトレンドをつかむというのは、上昇しているのか、下落しているのかの方向性をつかむということです。移動平均線は、このトレンドを知る方法として有効です。

 

具体的には、移動平均とは任意の期間の終値を合計して、その期間数で割って求めます。

 

例えば、5日間で100円、101円、102円、103円、104円と推移した場合には、5日移動平均は102円({100+101+102+103+104}÷5)ということになります。

 

そして、移動平均線というのは、この移動平均の数値をつないでいったものをいいます。

 

◆移動平均線の特徴は?
移動平均線の特徴としては、緩いカーブを描きながらその傾きに相場の方向性が出ていることがあげられます。

 

具体的には、右肩上がりであれば上昇トレンドで、右肩下がりであれば下落トレンドになります。

 

また、どちらでもなく横ばいであれば、トレンドの確認はできませんので、ボックス圏で推移していると判断します。

 

◆ゴールデンクロスとデッドクロスとは?
チャートを見るときは、通常、期間のとり方によって異なる2本の移動平均線が同時に表示されます。

 

このうち、長期の方を長期の移動平均線、短期の方を短期の移動平均線といいます。そして、この2本の移動平均線が次のような売買サインを出します。

 

■ゴールデンクロス
・トレンドが上昇に転じた合図の買いシグナルです。
・短期の移動平均線が長期の移動平均線を下方から上方に抜けたパターンです。

 

■デッドクロス
・トレンドが下落に転じた合図の売りシグナルです。
・短期の移動平均線が長期の移動平均線を上方から下方に抜けたパターンです。

 

移動平均線の売買シグナルは、万能な方法というわけではありませんが、最もポピュラーなものでもありますので、売買の参考にしたいシグナルといえます。

 

◆移動平均線は有効?
相場のトレンドをつかむというのは、上昇しているのか、下落しているのかの方向性をつかむということですが、この移動平均線は、このトレンドを知る方法として有効です。

RSIとはどのようなテクニカル指標ですか?

RSI(Relative Strength Index)というのは、日本語では相対力指数ともいい、前述のサイコロジカルラインと同様、「買われすぎ」「売られすぎ」を測るテクニカル指標です。

 

具体的には、RSIは、サイコロジカルラインと同様、グラフ上に0%から100%までの数字で表され、100%に近づくほど買われすぎ、0%に近づくほど売られすぎとなります。

 

また、RSIは、通常14日間の相場の動きから計算されます。

 

14日間のうち、前日に比べて上昇した日の値幅を上昇値幅合計として集計し、下落した日の値幅を下落値幅合計として集計します。

 

そして、上昇した日の値幅合計分を同じ上昇した値幅分合計と下落した日の値幅分合計の和、つまり、上昇と下落の値幅合計で割って求めます。

 

◆RSIの判断の仕方は?
RSIは、100%に近づくほど買われすぎ、0%に近づくほど売られすぎとなりますが、通常は70%を超えてくると買われすぎ状態、30%以下になると売られすぎ状態と判断できるとされています。

 

そして、30%以下の売られすぎ状態からRSIが反転上昇したときが買いシグナル、反対に、70%の買われすぎ状態からRSIが反転下落したときが売りシグナルといわれています。

 

このように、RSIは、買われすぎ、売られすぎの感覚をグラフ上に数字でとらえることができる指標であり、また、相場状況を判断するのにわかりやすい代表的なテクニカル指標といえます。

 

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