MACDと平滑平均〜/エリオット波動と乖離率〜/マーケットのテーマを察知する...

MACDとはどのようなテクニカル分析ですか?

MACDというのは、ストキャスティクス、RSI、サイコロジカルと同様に、価格変動により形成されるジグザグとした値動きを分析するオシレーター系のテクニカル分析です。

 

このMACDを算出する計算式は、非常に難解なのですが、指標の見方はストキャスティクスやRSIと似ているところがあり、それほど複雑ではありません。

 

◆MACDの売買ポイントは?
MACDでは、2本の移動平均線の方向性、乖離、絡み具合に注目して売買ポイントを見つけます。

 

また、この移動平均には、単純な移動平均ではなく、指数平滑移動平均(EMA)と呼ばれるものが使用されます。

 

なお、このEMAはすぐに求めることができるほど簡単ではありませんので、とりあえず、この2本の線は、1本が早く動く線(MACD)、もう1本が遅く動く線(シグナル)と覚えておくとよいと思います。

MACDの見方は?

MACDの基本的な見方については、MACDがシグナルを下方から上に抜いた時が買いサインとなり、反対に、上方から下に抜けた時が売りのサインとなります。

 

ちなみに、この見方は、移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスの見方とほぼ同じといってよいと思います。

 

この場合、MACDが短期移動平均線、シグナルを長期移動平均線と見るとわかりやすいです。

 

◆MACDのゼロライン
MACDでは、ゼロの目盛りが重要なポイントになります。

 

具体的には、MACDがシグナルを上に抜いて、買いのシグナルが出た後、2本の線がゼロの目盛りを上回れば、買いのシグナルは本物とみなすことができます。

 

反対に、MACDがシグナルを下に抜いて売りシグナルが出た後、2本の線がゼロの目盛りの下にあれば、本格的な下げ基調とみなすことができます。

 

◆MACDとは?
MACDというのは、投資アドバイザーでテクニカル分析の権威とされるジェラルド・アペル氏が開発したもので、2つの平滑平均を利用して、売買ポイントを見極める、オシレーター系のチャートのことをいいます。

 

また、MACDは、日本語では「移動平均収束拡散法」と呼ばれますが、「マックディー」という呼び方の方が浸透しているようです。

平滑平均とは?

平滑平均というのは、過去のデータの中でより新しいデータに大きなウェイトを置き、過去になるほど小さな(指数関数的に減少する)ウェイトをかけて移動平均を算出する加重平均法のことをいいます。

 

◆MACDの売買ポイントは?
MACDの売買ポイントは、次のとおりです。

 

■MACDがシグナルを下から上に突き抜けたときは「買い」
■MACDがゼロラインを上抜けたときは「買い」
■MACDがシグナルを下抜けたときは「売り」
■MACDがゼロラインを下抜けたときは「売り」

 

なお、MACDがシグナルを上抜けた後、MACD、シグナルともにゼロラインを上抜けたときは理想的な買い時とされています。

 

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エリオット波動とはどのような分析手法ですか?

エリオット波動というのは、波動を用いてトレンドを分析する手法のことをいいます。

 

このエリオット波動は、ニューヨーク・ダウを考案したチャールズ・ダウ氏が構築した波動の理論を、ラルフ・エリオット氏がさらに精密化して構築した理論に基づいています。

 

◆波動とは?
波動というのは、チャート上で相場の方向性を示すトレンドが、一定のサイクルで繰り返されて現れるものです。

 

具体的には、5つの上昇波(上昇相場を形成する波)とその後にくる3つの下降波(下落相場を形成する波)の合計8つの波で1つのサイクルが形成されるというものです。

 

最初の上昇波は、出現する順に第1波、第2波、第3波、第4波、第5波、次に出現する下降波は、a波、b波、c波と呼ばれます。

 

つまり、第1波→第2波→第3波→第4波→第5波→第a波→第b波→第c波が1つのサイクルとなり、その後はまた次のサイクルが始まることになるということです。

乖離率とはどのような指標ですか?

乖離率(かいりりつ)というのは、「移動平均乖離率」とも呼ばれていますが、株や通貨などの値段が、移動平均線からどの程度離れているのかの割合を示す指標をいいます。

 

◆乖離率の算出方法は?
乖離率は、次の算式で求められます。

 

⇒ (終値−移動平均値)÷移動平均値×100

 

なお、終値が移動平均値を上回る場合は、乖離率はプラスとなり、終値が移動平均値を下回る場合は、乖離率はマイナスになります。

 

◆乖離率の使い方は?
価格というのは、一時的に移動平均線から乖離しても、やがては移動平均線の値に戻っていく傾向があり、乖離率はこの原理を利用したものといえます。

 

つまり、プラスであれマイナスであれ、乖離率の数値が大きくなれば、反転の可能性が高まるというわけです。

 

一般的には、乖離率の値がプラス10%以上になると「売り」サイン、マイナス10%以下になると「買い」サインとされています。

 

ただし、実際には、銘柄や時期によって、売買のタイミングと判断される数値は異なります。

逆ウォッチ曲線とはどのようなチャートですか?

逆ウォッチ曲線というのは、非時系列チャートの1つで、価格の推移と出来高をグラフ化したものです。また、逆ウォッチ曲線は、価格の方向を見るためのチャートです。

 

ちなみに、「ウォッチ(watch)」は、時計の意味ですが、チャートで示される線が左回り、つまり反時計回りになる傾向にあることからこのように呼ばれています。

 

◆逆ウォッチ曲線の見方は?
逆ウォッチ曲線は、具体的には、価格を縦軸に、出来高を横軸にとり、価格と出来高のデータが交わった点を線で結んだものです。また、逆ウォッチ曲線の見方は、次の通りです。

 

■価格は底値圏で、出来高が増加 ⇒ 好転の兆候
■価格上昇、出来高も増加 ⇒ 買いサイン
■価格は続騰するも、出来高は横ばい ⇒ 押し目買い
■価格の上昇圧力が鈍化、出来高は減少 ⇒ 様子見、売りも検討
■価格は横ばいに、出来高も減少 ⇒ 逆転の兆候
■価格下落、出来高減少 ⇒ 売りサイン
■価格下落、出来高は横ばい ⇒ 戻り売り
■価格下落、出来高は回復の兆し ⇒ 様子見、買いも検討

 

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ストキャスティクスは逆張りに有効?

ストキャスティクス(stochastics)とは、推計という意味ですが、この推計は、わかりやすくいうと、あれこれと計算することによって目的とする数値を推定することです。

 

ストキャスティクスは、その日の終値がある一定期間の最安値から見てどの程度の位置にあるかで買われすぎ、売られすぎを見る指標です。

 

つまり、相場の行き過ぎを見ますので、逆張りに有効といえます。

 

◆ストキャスティクスの構成
ストキャスティクスには、次の3種類があります。

 

■%K ⇒ 当日の終値と期間中の安値の差を求め、それを期間中に動いた値幅(最高値−最安値)で割って100をかけたものです。

 

■%D ⇒ %Kの3日間の平均を移動平均化したものです。

 

■SLOW%D ⇒ %Dの3日間の平均値をグラフ化したものです。

 

◆ストキャスティクスはどのように判断したらよいですか?
ストキャスティクスもRSIと同じで、70%以上だと買われすぎ、30%以下だと売られすぎとされています。

 

ただし、%Kは値動きに反応しやすいので、ほんのちょっと高値や安値が続いたり、相場が極端に上昇したりすると、80%以上、あるいは20%以下が続いてしまったりします。

 

なので、判断ツールとしては、少々使いづらい面があります。そこで、相場分析には%Dと併用されることが多いです。

 

%Dは、%Kよりも相場に対する反応が緩やかになりますので、多少、高値や安値が続いても、80%以上、あるいは20%以下になったままということが少なくなります。

 

また、%Dでも70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎというのは同様ですが、より正確性を増すには、80%以上で買われすぎ、20%以下で売られすぎと見るほうがよいと思われます。

 

そして、SLOW%Dは、スロー・ストキャスティクスともいわれますが、相場の反応をさらに緩やかにしたものですから、これらを組み合わせて判断すると、より精緻化した分析が可能になります。

 

◆ストキャスティクスの計算式は?
ストキャスティクスの計算式は、次の通りです。

 

■%K=(A−B)/(C−B)×100
■%D=(A−B)の3日間の合計/(C−B)の3日間の合計×100

 

A:当日の終値
B:過去n日間の最安値
C:過去n日間の最高値
※nの数値としては5日間がよく使用されます。

ネットでテクニカル情報を見る

テクニカル分析については、分析ソフトがなくても大丈夫です。

 

というのは、どこかのFX業者に口座を開設すれば、テクニカル分析に関する計算をしてくれるソフトが使えるようになるからです。

 

また、もし口座を開設する前に勉強しておきたいという方でも、いまは、ネット上に様々な分析が使えるサイトがたくさんありますので、心配は要りません。

 

◆できるだけ見やすいチャートを
インターネットさえ通じれば、無料で手に入るテクニカル情報はかなりあります。

 

また、テクニカル分析による相場観を掲載しているサイトもありますので、売買の参考にするのもよいと思われます。

 

サイトを選別する上では、なるべくテクニカル分析が表示できることも重要ですが、移動平均線などのラインの区別がつきにくかったり、背景に対してチャートが見づらかったりするものは避けたいところです。

 

なお、チャート選びのポイントとしては、次のようなものです。

 

■見やすい
■使いやすい
■ある程度のカスタマイズが可能である

ファンダメンタルズとは?

ファンダメンタルズというのは、日本語では「経済の基礎的条件」といわれますが、主に、経済指標や企業の財務状況等、経済を方向付ける材料のことをいいます。

 

これらを用いてファンダメンタル分析が行われます。

 

◆両方を使って精度を高める
相場分析としてファンダメンタル分析とテクニカル分析はどちらが有効か、というような議論があります。

 

自分はファンダメンタル分析しかしないという投資かもいれば、反対に、自分はテクニカル派だから、経済ニュース等はあまり見ないちう投資家もいるようです。

 

しかしながら、相場はファンダメンタル面とテクニカル面の双方の要素に影響を受けて動いているわけですから、両者を使うことで、より分析の精度が増すと考えるべきと思われます。

 

ただし、テクニカル指標とファンダメンタルズが相反する場合には、ファンダメンタルズのインパクトの強さで相場の動きが決まるケースが多いです。

短期ではマーケットのテーマを重視する

基本的に為替相場というのは、各国の経済的要因であるファンダメンタルズを反映して動くものです。しかしながら、マーケットは必ずしもその通りに動くとは限りません。

 

例えば、どれだけ米国の貿易赤字が膨らんだとしても、そのときのマーケットのテーマが「日米金利差」に集中している場合には、ドルは一時的に下落してもそれは長続きせず、すぐにドル高基調に戻ってしまうことも多いからです。

 

また、反対に、米国の「双子の赤字」がマーケットのテーマになっているときには、日米の金利差が開きつつあるという観測が流れても、ドル高基調にはならないということも少なくないからです。

 

こうしたことから、ファンダメンタル分析は、確かに長期的な趨勢を見る場合には有効といえそうですが、短期的には、その時点でのマーケットの最大の関心事、つまりその時々のマーケットのテーマの方がはるかに甚大な影響力を持っているといえます。

 

◆マーケットのテーマを察知する
ファンダメンタル分析は、あくまでも長期的な趨勢を予測する手段として捉える方がよいと思われます。

 

そして、テクニカル分析をも勘案しながら、その時々のマーケットのテーマがどこに向いているのかを敏感に察知する臭覚を養うことが、FXを行う上では非常に重要になります。

 

◆市場のテーマを無視しない
2003年頃は、日銀のドル買い介入がマーケットのテーマでしたので、当時の為替情報には、連日、日銀の介入に関する話題が取り上げられていました。

 

また2005年11月から12月上旬のマーケットの主なテーマは、日米金利差とレパトリ(資金の国内還流)だったため、同年11月半ばには、1ドル=118円付近で推移していたドル/円相場は、12月5日には121円と、およそ5円も高騰しました。

 

さらに、2006年になると、日本の景気回復に伴い、日銀によるゼロ金利解除の時期に注目が集まり、2007年には、米国のサププライム問題がマーケットを大混乱に陥れました。

 

以上のように、マーケットのテーマというのは、どんどん変わっていきます。なので、マーケットのテーマを無視してトレードしていると、次第に現状と合わなくなり、思惑がはずれやすく、利益を得にくくなる可能性がありますので、注意したいところです。

 

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