変動相場制における固定相場制〜/外貨預金と外貨定期預金、外貨建て投信...

最も取引が活発なところは?

外国為替市場はというのは、世界中にあるといってもいいのですが、それでも取引はニーズが多いところに集中します。

 

なかでも、日本の東京、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークは、最も取引が集まりやすいです。

 

そして、この3都市が中心的な為替市場ということになり、自然に「東京市場」「ロンドン市場」「ニューヨーク市場」と呼ばれるようになりました。

 

また、取引量に関してはこの3都市ほどではありませんが、外国為替市場はこれ以外にも、シドニー市場や香港、ドバイなどにあります。

外国為替は24時間休まず取引される

上記のそれぞれの市場は、各金融機関で為替取引をするディーラー(担当者)たちが、朝、出勤して取引を開始し、夕方、取引を終えるまで稼動します。

 

そして、一つの市場が終わると、次の市場へと取引が移っていきます。

 

具体的には、東京からロンドン、ニューヨークへと取引が受け継がれて行くので、外国為替は24時間、休まず取引されることになります。

 

◆変動相場制とはどのようなものですか?
外国為替市場では、直接取引に参加する銀行を介して、世界中から売買注文が出され、それにより異なる通貨同士の交換レートが決定されています。

 

つまり、為替レートというのは、通貨の需要と供給を反映した、完全な自由競争により決定されているということです。

 

通貨の需給関係は、その時々の状況に応じて変化しますので、それに従い為替レートは変動することになります。

 

これが「変動相場制」というシステムで、現在では多くの国の通貨がこの制度を採用しています。

 

◆変動相場制と金本位制度について
変動相場制というのは、昔からあったものではありません。というのは、もともと世界の為替市場は、金(ゴールド)を媒介とした金本位制度というシステムが続いていたからです。

 

しかしながら、第2次世界大戦後に、米ドルだけが金を交換でき、その他の通貨は固定した為替レートで米ドルと交換できるという、米ドルを基本(基軸通貨)としたドル本位制に変わりました。

 

その後、アメリカ経済の不振から、ドル本位制は崩壊し、1970年代からは、日本円やドイツの旧マルクをはじめ、多くの通貨が変動相場制に移行し現在に至っています。

 

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ドル・ペッグ制とはどのようなものですか?

前述のような変動相場制は、すべての国が採用しているわけではなく、経済を安定させるために、為替レートを米ドルなどに対して固定している国もあります。

 

こうした制度をドル・ペッグ制※といい、香港ドルなどがこのシステムを採用しています。ちなみに、かつては、東南アジア各国がドル・ペッグ制を採用していました。

 

※ペッグとは固定させるという意味です。

 

◆人民元はどうなっているのですか?
中国の通貨である人民元も、事実上のドル・ペッグ制を採用していますが、2005年7月からは、徐々にではありますが、米ドルに対する変動幅を広げる政策に変えてきています。

 

◆通貨バスケットとは?
通貨バスケットというのは、固定する対象が米ドルではなく、米ドルにユーロなどいくつかの通貨を加えて算出したものをいいます。

 

◆金融仲介会社とは?
金融仲介会社というのは、主として金融機関同士の売る側と買う側の間を取り持つ企業、個人を指します。

 

なお、仲介した同士が契約すれば、金融仲介業者は仲介手数料を受け取ります。

ドル/円の価値

例えば、円に対する米ドルの価値が上がった(ドル/円が上昇して円安になった)からといっても、必ずしも米国の経済がよくなったとはいえません。

 

これは、日本の経済が悪くて、それを反映して円が安くなっているかもしれないからです。

 

ドル/円という通貨ペアは、米国が日本の投資家のために発行した株式ではありませんから、米国経済が成長したからといって価値が大きくなっていくわけではないのです。

 

◆変動相場制における固定相場制
自由競争で成り立っている為替市場に対して、ある国が固定相場制度をとる場合には、為替市場への介入が必要になります。

 

つまり、為替市場にその国の中央銀行が介入して、自国通貨への買いが増えればこれを売り、売りが増えれば買いを入れるという、市場介入を行い、為替レートが変動しないように操作するということです。

 

かつてのドル本位制度の時代にも、米ドルとの為替レートを固定するために、各国の中央銀行が為替市場に介入していましたが、変動相場制というのは、原則的にこの介入をやめて、需要と供給の流れに完全に任せるシステムといえます。

 

◆通貨制度の歴史について
国際的な通貨制度の歴史については、次のような流れになっています。

 

■金本位制
⇒ 金(ゴールド)を通貨の価値基準とする制度であり、通貨の発行元(政府 or 中央銀行)が金との交換を保証する。
     ↓
■ドル本位制
⇒ 1944年にIMF(国際通貨基金)が発足し、米ドルのみが金と交換できる通貨とする制度ができる。
     ↓
■変動相場制
⇒ 1971年に米国が米ドルと金との交換を停止(ドル・ショック)し、1973年には主要国のほとんどがこの制度へ移行した。

外貨預金は外貨投資の中で最もポピュラーな商品

外貨預金というのは、銀行が取り扱っている外貨による預金のことで、米ドルやユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドルなど、様々な通貨が用意されています。

 

外貨預金が、外貨投資の中で最もポピュラーなものなのは、馴染み深い金融機関の1つである銀行で取り扱っていて、しかも「預金」という言葉がついていることから、リスクに慣れていない人たちを安心させる効果があるからかもしれません。

 

なお、外貨預金は、現在では大手都市銀行だけでなく、多くの銀行が取り扱うようになっており、銀行の重要商品の1つとなっています。

 

◆外貨定期預金について
円の預金と同様に、外貨預金にも、次のような普通預金と定期預金があります。

 

■外貨普通預金
・いつでも預け入れ(外貨の買い)や、引き出し(外貨の売り)が可能ですが、その代わりに利率は定期預金より低く設定されています。

 

■外貨定期預金
・一定期間預けて満期にならないと解約することができません。

 

・その点では、円の定期預金と同様ですが、円の定期預金の期限が1年、3年などと設定されているのに対して、外貨定期預金は2か月や6か月などと、比較的、短期間に設定されている商品が多いという特徴があります。

 

・外貨預金よりも高い金利がつきます。

 

◆国債とは?
国債というのは、国が発行し、元利金の支払いを国が保証する債券のことをいいます。なお、国債は、その国では最も信頼度が高くなります。

 

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外貨預金は元本保証がない

外貨預金の最大の売りは、金利の高さにあります。日本では定期預金でも1%を下回っているのに対して、外貨預金では2%以上の利率を維持しているものが少なくないからです。

 

しかしながら、外貨預金の場合には元本が保証されていませんので、この点において、円の定期預金とは決定的に異なります。

 

これは、外貨預金が為替レートの変動の影響を受けるからです。

 

なので、たとえ表面上の金利が高くても、為替レートが円高になれば、利息分の利益がなくなり、元本を割り込んでしまうこともあります。

 

逆に、円安に動けば、利息にプラスして為替変動による利益を得ることもあります。

 

◆外貨預金と預金保険制度の関係
外貨預金は、お金を預けている銀行が破綻した場合の保証についても、円の預金とは異なります。

 

円の預金に関しては、預金保険制度といって、普通預金や定期預金は元本1,000万円とその利息分については保証※されていますが、外貨預金は預金保険制度の対象にはなっていません。

 

なので、万一、銀行が破綻したときには、1,000万円とその利息が支払われるとは限りません。

 

「預金」という言葉がついていても、基本的に外貨預金と円預金とは大きく異なりますので注意しておきたいところです。

 

※当座預金や決済用預金など、利息のつかない預金は全額保護されます。

 

◆円預金とはどのように異なるのですか?
外貨預金のメリット・デメリットは、次のようなものです。

 

■メリット
・資産を複数の通貨に分散することによって、円安やインフレなどのリスクを軽減できる。
・円の預金と比較して金利が高い。
・為替差益が期待できる。

 

■デメリット
・元本が保証されない。
・為替差損を出す可能性がある。
・手数料が高い。
・銀行が破綻した場合の元本・利息の保証がない。

為替差益とは?

為替差益というのは、為替相場の変動により利益が出ること、あるいはその額をいいます。英語では「キャピタルゲイン」といいます。

 

◆為替差損とは?
為替差損というのは、為替相場の変動により損失がでること、あるいはその額をいいます。英語では「キャピタルロス」といいます。

 

◆債券とは?
債券というのは、国や企業、機関が、複数の人から資金を借りるときに出す借用証書のことをいいます。

 

債券は、小口に分けて発行でき、これを受け取った人は第三者に譲渡できるなどの点において、融資とは異なります。

 

◆どのような特徴がありますか?
投資信託(投信)というのは、株式や国債などに直接投資するのではなく、プロの運用担当者に運用を任せるのが特徴です。

 

外貨建て投資信託は、その外貨版と考えるとわかりやすいと思います。

 

具体的には、外貨建て投信は、海外の株式や国債で運用するだけでなく、その投資する元本と運用で得られる収益も、外貨建てとなっています。

 

同様に、海外の金融商品を円建てで運用している投信もありますが、この外貨建て投信には、為替変動リスクとメリットが加わっています。

外貨建て投信の種類は?

外貨建て投信の種類というのは、非常に豊富です。まず外貨の種類は、米ドル建てなのか、あるいはユーロ建てなのか、などによって分かれます。

 

また、投資する対象も、株式か国債か、あるいはそのほかの投資商品なのかによって分類されます。

 

さらに、運用方針も様々で、大きなリスクと引き換えに大きなリターンを狙っていくのか、あるいはリスクは最小限にして安定した収益を狙うのかによっても、投信の特徴が出てきます。

 

こうした点においては、日本円で投資する日本の投信も同様ですが、次のようなものに投資できることから、外貨建て投信での資産運用の幅は一段と広がるといえます。

 

■国内では見当たらない高成長を続ける企業の株式
■高い金利の国債
■新興国の株式...など

 

◆外貨建て投信では信託報酬と販売手数料がかかるの?
外貨建て投信においては、手数料に注意したいです。というのは、投信を持っている間に支払わなければならない信託報酬というのは、毎日、運用財産から差し引かれるからです。

 

その分運用益が低くなるわけですが、中には2%近い利率のものもありますので気をつけたいです。

 

また、購入時には、証券会社などの販売会社に対して、別途、販売手数料が発生します。

 

よって、外貨建て投信を選ぶ際には、運用益だけでなく、このような費用についても十分考慮したいところです。

米雇用創出法(HIA)とはどのような法律ですか?

米雇用創出法(HIA)というのは、正式には「American Jobs Creation Act of 2004」とか「Homeland Investment Act」といいますが、米国のブッシュ政権下で2004年に施行された雇用創出を目的とした時限つきの法律です。

 

具体的には、米国企業が米国以外の子会社から送金する際に、最高税率を従来の35%から5.25%に大幅に減税し、米国への資金還流を促進しました。

 

その資金の使途を、米国内での雇用や教育等に限定したことから、この名称となりました。

 

◆ムーディーズとは?
ムーディーズというのは、1900年に設立されたムーディーズ・インベスターズ・サービス持株会社のことであり、米国の有名な格付け機関のことです。

 

このムーディーズは、S&Pとならび、世界的な格付け機関とされています。なお、ムーディーズなどの機関が企業等の格付けを変更すると、株式相場や為替相場に影響することが多いです。

 

◆ムーディーズの格付け方法は?
ムーディーズの格付けは、AAAを最高ランクとして、Aa1、Aa2、A1、A2…、B1、B2…、Caa、Ca、Cまでと19段階に分かれています。

 

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