実需筋の為替相場への影響は〜/デイトレードのやり方...

買戻しとは?

買戻しというのは、売りポジションを決済する行為

 

◆円高が急なのはなぜ?
円安はジワジワ進むのとは反対に、円高は急激に訪れますが、これには次のような理由が考えられます。

 

■貿易面での円買い需要
■円売りの需要

 

売買手法を考える際には、この2つの特徴を十分理解しておくことが大切です。

実需筋の為替取引

実需筋というのは、輸出業者や輸入業者などのことをいいます。

 

かつては、輸出業者も輸入業者も「リーズ・アンド・ラグズ※」といって、相場の流れの中で為替差益を得ようと工夫をしていた時期もありました。

 

しかしながら、この手法は最終的に上手くいかなかったことから、現在ではあまり行われていません。

 

その代わりに、最近は、コンスタントに為替予約を入れていく方法が行われています。

 

具体的には、輸出業者であれば、一定期間後に生じるドルの売りレートをあらかじめ決めておく、輸入業者であれば、一定期間後に生じるドルの買いレートをあらかじめ決めておくというものです。

 

このように為替予約を行うことにより、為替変動リスクをヘッジしているのです。

 

※リーズ・アンド・ラグズとは、輸出業者の場合は円安になるのを待ってからドル売りをする、輸入業者の場合は円高になるのを待ってからドルを買おうとするものをいいます。

 

◆実需筋は為替相場にどのような影響を及ぼしますか?
輸出業者や輸入業者など、いわゆる実需筋というのは、あくまでも為替相場にはヘッジ目的で参加しているだけなので、取引のやり方は通常のディーラーとは若干異なります。

 

具体的には、輸出業者や輸入業者の場合は、社内レートというものを策定しています。

 

これは、年間の収益予想を立てる際に、特に製造業などは為替レートの変動によって年間の収支が大きく変わってくるので、あらかじめ為替レート水準を決めておくというものです。

 

結局のところ、実需筋(輸出業者や輸入業者)としては、「社内レート」を意識しながら、目先の細かいヘッジを行うようになります。

 

かつては、1年先の為替レートを予約するということも多かったようですが、現在では3か月後とか、6か月後というように、実際に決済を行うタイミングに合わせて淡々と為替予約を入れていくというのが一般的になっています。

 

よって、目先の相場の方向性にはほとんど影響がありません。

 

ただし、売りや買いの注文が一定のレンジに集中しているレンジでは、相場の動きが抑えられることもありますので、新聞記事などでその種の情報を見かけたときには注意する必要があります。

 

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貿易面での円買い需要について

円高が急激に訪れる背景としては、円買い需要が貿易面において大きいからということがあげられます。

 

輸出企業は海外で商品を販売し、外貨で代金を受け取りますが、その代金は最終的には円に交換しなければなりません。

 

つまり、外貨を売って円を買うということです。円高になると、企業は受け取る金額が目減りすることから、パニック相場が生じやすくなり、その結果、急激な円高になりやすくなるのです。

 

◆円売り需要について
円売り需要については、高金利の外貨で稼ごうとする投資家の需要が中心になります。

 

投資家は恐る恐る外貨買いを行い、様子を見ながら大丈夫であればさらに買い増しするという行為を繰り返すことから、円安はゆっくりとジワジワ進行すると考えられます。

 

◆支えられるとは?
支えられるというのは、「サポートされる」ともいい、下落が続いた後、一定の水準を維持するために、買いが入ることをいいます。支えられると、相場は下げ止まる傾向にあります。

上昇トレンドと下降トレンドの特徴について

クロス円(対円の通貨ペア)の場合、上昇トレンドは、ゆっくりジワジワ上昇する傾向があります。一方、下降トレンドは、急激にストンと下降する傾向があります。

 

◆上記のような傾向は、どのような理由からですか?
日本は輸出が多く、海外で稼いだ外貨を円に戻す(円買い)の需要が大きいので、円高になると大損失になることからパニック売りを起こすことがあります。

 

また、円売り(外貨買い)の需要は投資熱によるものが多く、具体的には、最初は恐る恐る円売りを行い、次第に大胆になっていく傾向があります。

 

このようなことから、日本円はゆっくりジワジワ安くなり、急激に高くなるといわれるのです。

 

◆順張り・逆張りとは?
順張りとは、トレンドと同じ方向で売買することをいい、逆張りとはその逆の売買をすることをいいます。

 

具体的には、下降トレンドのときに「そろそろ値上がりするだろう」と期待して投資するのは逆張りになります。

MACDとは?

MACDは、日本語では「移動平均収束拡散(発散)法」と呼ばれ、MACD(短期EMA−長期EMAの値)とシグナル(MACDの移動平均)を用いて、主として短期的なトレンドの変化を分析する指標です。

 

◆ローソク足とは?
ローソク足というのは、始値、終値、高値、安値の4本値をもとに書かれます。また、始値より終値が高いと白(陽線)、始値より終値が安いと黒(陰線)で表します。

 

◆「買い」と「売り」を繰り返す
「買い」を選択するのは上昇トレンドのときです。上昇トレンドは上下動を繰り返しながらゆっくりジワジワ上がっていきますので、その値動きを利用して、下がったら「買い」、上がったら「売る」を繰り返すのです。

 

また、上昇トレンドの際のトレンドラインは基本的にはサポートラインですが、このようにこまめに買いと売りを繰り返す場合には、レジスタンスラインも引くと、よりタイミングがつかみやすくなります。

 

つまり、サポートラインに近づいたら「買い」、レジスタンスラインに近づいたら「売り」で利益確定をするのです。

 

◆具体的な「買い」と「売り」のポイントは?
とはいえ、最も安いところで買って、最も高いところで売るというのは簡単にできませんし、たとえサポートラインやレジスタンスラインがあったとしても、どこまで下がるのかや、どこまで上がるのかということが確実にわかるわけではありません。

 

なので、できるだけ利益を大きくするためには、サポートラインに近づいた後、再び上昇を始めたところで買い、レジスタンスラインに近づいて、下降に転じたところで売るようにします。

 

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反落・反発とは?

反落というのは、上昇した相場が、その反動として下落に転じることをいいます。反対に、反発というのは、底値まで下落した後に、上昇に転じることをいいます。

 

◆トレンドが変わるまで持ち続ける
こまめに買ったり売ったりするのが難しいと感じる場合は、買ったままずっと保有し続けるという方法もあります。

 

この場合、多少の変動は合っても長い目で見ればトレンドが続く限り上昇していくわけですから、そのままトレンドが変わるまで持ち続けるようにします。

 

◆上昇トレンドの損切りラインは?
上昇トレンドの損切りラインは、サポートラインを割り込んで下落し始めたときです。

 

対円通貨の場合は、上昇するときはジワジワ、下降するときはストンですから、損切りのタイミングを失うと損失が拡大してしまいますので注意が必要です。

「売り」の投資戦略では損切り注文は確実に

対円取引において投資戦略を考えると、次のようなことがいえます。

 

■「買い」 ⇒ コツコツ利益を重ねていくタイプ
■「売り」 ⇒ ハイリスク・ハイリターンのタイプ

 

なので、「売り」については、最初はなかなかうまくいかないかもしれません。

 

しかしながら、それでも正しい取引を続けていけば、いつかチャンスが巡ってくるはずですから、何度もチャレンジすることが大切です。

 

ただし、その際、1回の損失はできる限り小さくする必要がありますので、損切り注文は確実に行い、価格の変動に合わせて損切りのポイントもこまめに調整していくことが重要です。

 

なお、「買い」と「売り」は、トレンドに応じて使い分けるだけでなく、投資家の性格ともかかわってくる問題ですので、自分には「買い」が合っているのか、それとも「売り」があっているのかということも考えたうえで選択することが大切です。

 

◆損切りとは?
損切りというのは、相場が予測した方向と反対に動いた場合に、それ以上損失を拡大させないために、損失を覚悟で清算することをいいます。

 

なお、1回の損失が小さければ、たとえ勝率が低くてもトータルではプラスになることもありますので、そういった意味では損切りは重要です。

短期売買の「売り」

「売り」を選択するのは、下降トレンドのときです。対円取引における下降トレンドの場合、上昇トレンドのときとは違って、短期間でかなりの値幅で落ちるケースが多いですから、取引期間も短くなります。

 

なので、場合によっては、デイトレードのように忙しく売買しなければならないケースもあります。

 

◆「売り」の売買タイミングは?
基本的に「売り」の売買タイミングとしては、レジスタンスライン付近まで上昇したときです。なお、この際、レジスタンスラインの上に損切り注文を入れておくことを忘れないようにします。

 

◆「売り」の利益確定について
「売り」の場合は、予想通り相場が動いても利益確定しないほうがいいケースが多いです。つまり、さらに「売り」を入れていき、相場が下落している限り、どんどん売り増していくのです。

 

この点においては、上昇トレンドにおける「買い」の戦略とは異なります。

 

そして、どんどん売りを膨らませていき、「もう十分な利益が得られた」とか、「もうこれ以上は下がらないだろう」と判断した時点で一気に買い戻して利益確定をします。

下降トレンドの特徴は?

次のような特徴があります。

 

■世界の経済ニュースに反応して下落するケースが多い。
■急激にストンと下落する傾向がある。
■下落の途中でジワジワと戻す、あるいは、もみ合いになって再びストンと下落する傾向がある。

 

◆「買い」と「売り」の売買スタイル
「買い」と「売り」で次のような戦略をとると上手くいくケースが多いです。

 

■「買い」 ⇒ サポートラインに沿って下落したらこまめに買い、上昇したらこまめに売って利益確定をする。
■「売り」 ⇒ レジスタンスラインに沿って上昇したらこまめに売り、下落したら一気に買い戻して利益確定する。

 

◆デイトレードとは?
デイトレードというのは、1日以内で売買を終了させる取引方法のことをいいます。

 

このデイトレードについては、投資期間が短いことからハイリスク・ハイリターンと考えられがちですが、翌日に持ち越さないという点において、実はリスクが少ない方法といえます。

 

◆ウォール街とは?
ウォール街(Wall street)というのは、米国ニューヨークの地名です。金融関係の企業が密集していて、日本でいえば金融・証券街の兜町のようなところです。

為替レートの動きを予測するには?

基本的に為替レートというのは、各国の経済状況を反映します。

 

なので、これから通貨が上昇するのか下落するのかを予想する場合には、景気や金利について調べるのが当たり前だと思われるかもしれません。

 

しかしながら、景気について分析するといっても、深く調べようとすれば、経済学者並みに専門知識を身に付ける必要があります。

 

しかも、そのようなプロ並みの技量を身に付けたからといって、100%正確な経済予想ができるというわけでもないのです。

 

経済というのは生き物ですから、人間の予想を裏切る動きがあるのは当然ですし、さらに為替レートの場合は、経済状況以外にも、市場の需給関係や政治、戦争など、様々な要素を反映しているものです。

 

つまり、狭い意味での経済だけではなく、広い観点が必要であり、真正面からこれに立ち向かっていくのは至難のワザといっても過言ではないのです。

 

そこで考えられた方法が、過去の価格変動から、先行き価格を予測しようという「テクニカル分析」です。

 

為替の場合は、過去の為替レートのグラフから、今後の為替の動きを予想します。

 

ちなみに、株価や為替レートの変動を描いたグラフのことを「チャート」と呼ぶことから、「チャート分析」とも呼ばれています。

 

◆なぜテクニカル分析を用いるのですか?
多くの投資家がテクニカル分析を用いていますが、その理由は次のようなものです。

 

■確かに、為替レートは世界の経済変動を反映して動くけれど、このような経済変動というのは、すべて過去の価格変動の中に織り込まれているはずである。

 

よって、過去の為替レートの変動を分析すれば、先行きの価格もわかるはずだ。

 

こうした理屈が正しいのかどうかといたことは別にしても、実際にテクニカル分析が有効であるということは、様々な投資家から言われています。

 

なお、基本的なテクニカル分析は、為替に関するニュースを読む際にも必要になりますし、実際に使えると有益な知識となりますから、是非見に付けておきたいところです。

 

◆テクニカル分析のメリット
経済分析などと異なり、その方法によっては、素人である個人投資家でも十分に活用できる点が、テクニカル分析のメリットといえます。

 

もちろん、テクニカル分析は個人投資家だけでなく、ディーラーなどのプロ投資家にも重要視する人は多いようです。

 

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