人民元の切り上げと円高〜/パラボリックのSARの使い方...

中国人民元はどのような通貨ですか?

中国の経済成長は目覚しく、新興国の中でも非常に注目を集めています。また、中国は日本にとっても最大の輸入相手国であり、他国への影響も年々大きくなっているといえます。

 

さらに、2005年7月に実施された、およそ2%幅の切り上げが話題となりましたが、最近、中国の外貨準備高は日本を抜いて世界一となっています。

 

その豊富な外貨準備を有効活用するために、政府系ファンドも設立され、今後の動向が注目されているところです。

 

◆人民元の切り上げ問題と円高との関係は?
基本的に中国人民元の切り上げ問題は、円高/ドル安材料とみられています。

 

これを機に中国のドル離れの路線が顕著になったことは、今後の為替相場にも潜在的な影響を及ぼしていくものと思われます。

政府系ファンドとは?

政府系ファンドというのは、政府が国家資産運用の目的で設立したファンドのことをいいます。国家を後ろ盾にした巨額な資金を抱えることから、市場の注目度も高くなっています。

 

◆中国人民元の上昇要因にはどのようなものがありますか?
中国人民元の上昇要因としては、次のようなものがあります。

 

■G7諸国による人民元切り上げ圧力
■再切り上げ観測
■貿易黒字の増加
■景気動向を示す数値の上昇
■GDPの上昇
■人民元の変動相場制への完全移行
■GDP等の主要経済指標の改善...など

 

◆中国人民元の下落要因にはどのようなものがありますか?
中国人民元の下落要因としては、次のようなものがあります。

 

■米中経済摩擦の激化
■民族、地域紛争、原油相場等の高騰
■社会経済体制の崩壊や内乱 ⇒ 大規模デモなどです。
■中国バブルの崩壊
■GDP等の主要経済指標の悪化...など

 

◆中国人民元の特徴は?
中国人民元には、次のような特徴があります。

 

■中国人民元の動向は、アジア通貨に影響を与えることが多いです。
■人民元利上げの際に、通貨バスケット方式を採用したため、中国のドル離れの可能性が指摘されています。

 

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ディーラーの種類は?

銀行には、次の3種類のディーラーが存在しています。

 

■カスタマーディーラー
■インターバンクディーラー
■プロップディーラー

 

◆カスタマーディーラーとは?
カスタマーディーラーというのは、顧客と為替取引を行っているディーラーのことです。

 

機関投資家やヘッジファンド、輸出入業者は、基本的にこのカスタマーディーラーに対して為替の売買注文を発注しています。

 

なお、カスタマーディーラーは、自分自身でインターバンクで売買するのではなく、一度インターバンクディーラーにつなぎ、その後インターバンクディーラーが、他の銀行のディーラーと取引を行います。

 

◆プロップディーラーとは?
プロップディーラーというのは、自己売買を行っているディーラーのことをいいます。また、プロップディーラーは、銀行から一定の取引枠を与えられていて、自己裁量で為替取引を行っています。

 

つまり、プロップディーラーの役割は、自分たちの相場判断に基づいて為替の売買を行い、銀行のために為替差益を稼ぐことといえます。

 

なお、プロップディーラーも、為替取引の注文を出す場合には、一度、インターバンクディーラーを経由して、注文を出す形を取っています。

為替相場にどのような影響があるのですか?

証券会社も外国為替市場に参加しています。

 

かつてバブルの頃は、証券会社も自己勘定、つまり自社のお金を使って活発に為替取引を行っていましたが、現在は生命保険会社と同様、為替取引でリスクをとることにはかなり慎重なスタンスで臨んでいるようです。

 

よって、顧客から受けた注文をそのまま市場に流していることも少なくありません。特に日本の証券会社が為替相場に与える影響は相対的に後退しているといえます。

 

◆2000年以降の為替取引の状況は?
2000年に入ってからは、世界中で金利低下が進んだこともあって、相対的に景気が好調で、金利も上昇傾向にあった豪ドルやニュージーランドドル、英国ポンド、カナダドルなどの高金利通貨が人気を集めました。

 

個人投資家の資金も、これらの債券を通じて外国為替市場に流れ込み、証券会社の自己売買による為替取引よりも、個人が証券会社を通じて海外投資を行い、その結果として生じる為替取引の方が、より大規模になってきました。

豪ドル・ニュージーランドドルの注意点は?

豪ドルやニュージーランドドルなどは、他の主要国通貨と比べて市場規模が小さいので、注意が必要です。

 

というのは、高金利債券に対する人気が高まると、多くの資金が流れるので、為替レートも大きく跳ね上がる傾向があるからです。

 

つまり、これらの通貨は、市場規模が小さいため、ちょっとした売り買いの資金により、相場がかく乱されがちなのです。

 

◆南アフリカランドとはどのような通貨ですか?
南アフリカランドというのは、最近、注目度が上昇している通貨です。その人気は、政策金利の高さや、1ランド=10円台と他の通貨と比較して水準がまだ低いことなどがあげられます。

 

◆トルコリラとはどのような通貨ですか?
トルコリラというのは、ネクスト11の構成国のひとつであるトルコの通貨です。

 

トルコリラも高金利通貨ではありますが、南アフリカランドとともに、市場規模が大きくありませんので、ちょっとしたきっかけで大きく動きますので、取引には慎重さが求められます。

 

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投資顧問会社はどのような取引を行っているのですか?

投資顧問会社のことを英語でアセットマネジメントといいますが、この投資顧問会社も外国為替市場に参加しています。

 

日本でも「○○投資顧問」とか「△△アセットマネジメント」という会社名がありますが、これらは、投資顧問業の許可を取得して、他人のお金を運用し、一定の手数料を徴収しています。

 

また、預かったお金は、信託銀行に信託財産という形で預けていて、運用は投資顧問会社が失効します。

 

◆投資顧問会社の売買プロセスは?
まず投資顧問会社が銀行に電話をし、何を売って何を買うのかの指示を出すのですが、実際に投資家の運用資金を預かっているのは信託銀行なので、為替取引については、その信託銀行と為替取引を市場につなぐ銀行との間で成立します。

 

◆投資顧問会社の運用しているものは?
投資顧問会社も年金資金をはじめとし、公的な資金や企業の余裕資金などを運用しています。

 

また、為替市場における投資顧問会社の行動パターンは、生命保険会社とほぼ同じといえます。

 

なお、投資顧問会社は日本でも徐々に規模を拡大してきていて、生命保険会社などは、系列関係にある投資顧問会社の方が、運用残高が上回っているというケースも多いようです。

投資信託とは?

投資信託というのは、投資信託協会のWEBサイトによれば、次のように定義されています。

 

⇒ 「投資家から集めた資金を一つにまとめ、大きな資金として運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果(マイナスのこともある)が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組み」

 

要するに、投資信託とは、多くの人が誰かにまとめて運用を任せる商品のことです。

 

◆投資信託業務を営むには?
投資信託業務を営むためには、投資顧問会社と同様に金融庁の許可を得る必要があります。

 

ちなみに、ファンドに集められた資金は、主として株式や債券で運用されますが、最近は不動産で運用するREIT(不動産投資信託)も増加しています。

 

◆投資信託はどのような為替取引を行っているのですか?
投資信託は、日本国内の株式や債券だけでなく、米国や欧州など海外の株式や債券にも投資しています。よって、海外の株式や債券に投資する際に、為替取引が発生します。

 

さらに、現在運用されている多くの投資信託は、海外に投資する際に為替のヘッジをしていないので、このような海外市場に投資するファンドの残高が変化した分だけ、為替取引が発生しているといえます。

 

◆投資顧問会社と投資信託会社の違いは?
投資顧問会社というのは、企業や年金など法人資金の運用を行う会社のことをいい、投資信託会社は、個人資金の運用を行う会社のことをいいます。

 

ただし、最近は、金融グループ間の再編とともに系列内の再編も進んでいるため、投資顧問会社と投資信託会社が合併してひとつのアセットマネジメントとなっていることも多いです。

 

◆国債とは?
国債というのは、国が発行する債券のことをいい、正式には「国庫債券」といいます。

 

わかりやすくいうと、国が投資家から資金を借り入れ、その代わりに発行する「借用証書」のようなものです。

 

なお、国債には利子が定期的に支払われ、満期日には借入金に相当する額面金額が返済されます。

どのようなテクニカル分析ですか?

パラボリックには「放物線状の」という意味があり、順張り型(トレンドフォロー型)の状態から、トレンドが反転するポイントを見つけ、反転した方向についていくというものです。

 

投資のセオリーからすると、反転したところでポジションを決済したくなるところですが、このパラボリックでは、逆のポジションをとることを繰り返すことで利ザヤを狙います。

 

すなわち、買いポジションを決済して、新たに売りポジションを取るという手法で、常に逆のポジションを繰り返していく投資スタイルになります。

 

◆パラボリックのSARとは?
パラボリックでは、SAR(ストップ・アンド・リバース)と呼ばれる売買ポイントが重要になります。

 

このSARは、以前の高値と安値、当日の高値と安値を、定められた計算式に入れて算出します。

 

具体的には、上昇相場であれば、ある一定期間の高値、下落相場であれば、ある一定期間の安値を用います。

 

◆SARによる売買ポイントは?
上昇を仮定して高値で作ったSAR(買いのパラボリック)を結んだ線をローソク足に記入していきます。

 

このパラボリックな(放射線状の)線がローソク足に接触すると、ここが反転の合図になりますので、「売りサイン」となります。

 

反対に、下落を仮定して安値で作ったSAR(売りのパラボリック)がローソク足に接触すると、ここが反転の合図になりますので、「買いサイン」となります。

 

◆パラボリックのデメリットは?
パラボリックは、保合い相場では、すぐに反転のサインが出しまうというデメリットがあります。

 

なので、パラボリックを利用する際の注意点として、保合い相場には弱いということは頭に入れておきたいところです。

 

◆パラボリックが絶大な効力を発揮する相場展開は?
パラボリックが最大の効果を発揮する場面は、値動きが、大相場といわれるような大きな動きを演じる時であるとされています。

 

◆パラボリックの使い方は?
パラボリックというのは、正式名を「パラボリック・タイム/プライス」といい、相場の基調の転換点を示すチャートです。

 

パラボリックでは、SAR(ストップ・アンド・リバース)という値を求め、その値と価格が一致したポイントを相場の基調の転換点と捉え、このポイントをきっかけに売買の切り替え(ドテン)を繰り返していきます。

 

このパラボリックは、大きなトレンドを形成する大相場のときに大活躍します。

 

◆パラボリックの意味と開発者
パラボリックを開発したのは、RSI(株価相対力指数)を考案した、ウェルズ・ワイルダーです。

 

また、パラボリックには、「放物線」という意味がありますが、SARで求めた数値を結んだラインが放物線状でることからこのように名づけられました。

 

◆SARとはどのような意味ですか?
SAR(ストップ・アンド・リバース)というのは、現在保有しているポジションを手仕舞い(ストップ)して、反対(リバース)のポジションを建てる適正価格という意味です。

 

◆SARの初期値と新値
最初のSAR値(初期値)は、上昇トレンドであれば直近の最安値、下降トレンドであれば直近の最高値になります。

 

また、「新値」とは、上昇トレンドの直近の最高値あるいは下降トレンドの直近の最安値のことをいいます。

 

なお、当日のSARは、新値から前日のSARを差し引き、それに加速因数※をかけた数値を前日のSARに加算して求めます。

 

※パラボリックを考案したJ・ウェルズ・ワイルダーの経験則によって、0.02が初期値として妥当とされています。ちなみに、加速因数の上限は0.2とされています。

 

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