サプライズで為替相場はどのように動くのか〜/分散投資の方法...

サプライズとはどのようなものですか?

為替市場では、経済指標などが発表されたときなど、想定外の驚きであるサプライズによって、急激に売買が増えることがあります。

 

こうした経済指標の場合、もちろん、前期比や上下幅も重要なのですが、それよりももっと重要なのは「事前予想」との比較になります。

 

また、サプライズは、米雇用統計だけでなく、各国のGDP、貿易収支物価指数など重要指標といわれるものに生じる傾向があります。

 

ちなみに、サプライズが起きるのは、経済指標だけではありません。例えば、テロや自然災害などでもその被害が予想以上にひどかったり、予想よりもはるかに軽微なものであったりすると、それもサプライズとして受け止められることもあります。

 

このように、サプライズというのは、事前予想を大幅に上回った(あるいは下回った)場合をいいます。

ポジティブ・サプライズとネガティブ・サプライズ

ある通貨が大量に買われるサプライズを「ポジティブ・サプライズ」といい、この場合はその国の通貨の買い時となります。

 

また、その反対の場合を「ネガティブ・サプライズ」といい、この場合はその国の通貨の売り時となります。

 

◆サプライズで為替相場はどのように動くのですか?
サプライズというのは、事前の予想と大きく異なるデータや政策の公表のことをいいます。

 

例えば、「米雇用統計が大幅に改善するというサプライズにより、ドルが急反発した」などという為替情報を時々見かけると思います。

 

米雇用統計では、非農業部門就業者数の増減が問題になりますが、次のような場合はどのように相場が動くのでしょうか。

 

(1)事前予想では25万人で、結果は、前期比20万人増だった。
(2)事前予想では8万人増だったが、前期比15万人増だった。

 

(1)の方が就業者数の増加数は5万人も多いですが、(1)は事前予想を下回っています。一方、(2)は事前予想を7万人も上回っています。

 

このように、事前予想を大幅に上回った(あるいは下回った)場合をサプライズといいます。なお、指標発表前は、できるだけ取引を控えるようにしたいです。

 

◆サプライズと為替相場の反応は?
サプライズがすべてそうであるというわけではありませんが、ポジティブ、ネガティブにかかわらず、サプライズ効果というのは、比較的一過性(一時的)のものが多いようです。

 

また、多少の経済指標等の変化は、市場の想定内であれば、事前に織り込み済みになっていることも多いですから、実際に発表された時には以外に反応が薄いこともあります。

 

◆サプライズによる値動きの特徴は?
サプライズについては、次のような点に注意したいです。

 

■事前予想より大幅に上下している場合は、サプライズとなり値が大きく動くため注意が必要です。
■指標発表前は様子見ムードとなり、薄商いになりやすく、値動きも膠着状態になりやすいです。
■サプライズの影響は、一過性のことが多いです。ただし、GDPなど大きな指標の場合には、若干長引くこともあります。
■事前予想範囲内でも、速報値より確報値が改善(悪化)している場合は、市場が反応することがあります。

 

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米ドルにはどのような特徴がありますか?

米ドル(USD)というのは、世界の基軸通貨(キーカレンシー)であることから、マーケットにおいても圧倒的な強さを誇っており、他通貨への影響も大きいものとなっています。

 

また、この場合の強いというのは、値段の高い安いではなくて、世界各国で決済用通貨として用いられているため、米ドルを持っていれば、国際取引に困ることはないという意味です。

 

さらに、FX業者やロイター、ブルームバーグなどの通信社から出される情報も米ドルが中心となっているのは、やはり上記のような理由からであり、情報にもほとんど困らないと思われます。

 

◆米ドルを動かす要因はどのようなものですか?
米ドルを動かす要因としては、米国の経済指標はもちろんですが、政策金利の問題があります。

 

◆米国の政策金利は?
米国の政策金利というのは、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備理事会)が、FOMC(米連邦市場委員会)で、毎回決定します。

 

米国の政策金利は、以前は6%台だったのですが、2001年の同時多発テロなどを契機として利下げが進行し、最低で1.00%台が続いていました。

 

その後は、景気回復によるインフレ懸念から、2004年6月にFRBは0.25%の利上げを実施し、それ以降は2006年6月まで17回連続で利上げを行いました。

 

しかしながら、2007年夏に浮上したサブプライム問題による景気減速懸念によって、2007年9月には0.5%の大幅利下げを行いました。それ以降も利下げは続き、2008年7月には2.00%となりました。

 

◆米ドルに対する不安要因とは?
かつては「有事のドル買い」などといわれ、何かの事件が起きたりして世界経済への不安が広まると、米ドルを買って決済資金の確保するという動きが強まったものでした。

 

しかしながら、9.11テロの時には米ドルの決済が一時的にとまったことを契機として、米ドル神話に陰りも見え始めています。

 

また、最近では、サブプライム問題の余波による景気減速が、米ドルに対する不安要因の1つとなっています。

 

こうしたことから、各国では、外貨準備を米ドルに限定せず、ユーロなどで持つという動きも広がっているようです。

 

◆米ドルへの不安感が原油高・穀物高に
米ドルに対する不安感が、質への逃避、シンプルなものへの逃避を助長し、投資マネーを原油等の商品市場へと向かわせたことから、過去に例をみないほどの原油高や穀物高を引き起こしました。

 

そして、それが一層、原油消費国である米国自身の首を絞めるという悪循環に陥ってしまったのです。

 

とはいえ、米ドルが今すぐ力を失ってしまうということは考えにくいのですが、先行きに不透明感が漂っているということは否めません。

 

しかしながら、今後、米国が有効な経済政策を打ち出すことによって、サブプライム問題の余波を克服し、米景気に対する信頼を取り戻すことができれば、投資マネーが再び、米国株や米国債などドル資産に回帰することも考えられます。

「分散」は投資の大原則

日本の株式市場の見通しが暗いからといって、投資性資金をすべてFXに注ぎ込むのは得策とはいえません。

 

というのは、先行きがわからず、何が起こるかわからないという点においては、株式相場も為替相場も同じだからです。また、それでは、分散投資という投資の大原則にも反してしまいます。

 

よって、どれだけFXでの運用が魅力的に思えても、ここはやはり振り分ける資金はある程度の割合に留めておきたいところです。

 

◆分散投資の方法は?
もし今後の日本経済に悲観的だとしても、そのような場合には、外貨建ての優れた投資信託は探せば多数ありますし、見込みある外国株もあります。

 

また、信用ある国の債券に投資すれば、相対的にリスクは抑えられます。

 

よって、FXは確かに魅力的な投資商品ではありますが、どんなにリスク管理を上手く行っても、ハイリスク・ハイリターンな面があることを忘れずに、冷静に分散投資を心掛けたいところです。

 

具体的には、総資産のうち、リスク商品に振り分ける分を振り分け、さらにその中でも投資対象を分散させるようにします。

 

◆「ごとおび」とは?
ごとおびというのは、5日、10日、15日、20日…と、5あるいは10がつく日のことをいい、企業の支払日が集中する日です。

 

また、ごとおびは、決済日となることが多いので、国際的決済通貨であるドルの需要が高まる場合もあり、そのことがドル高要因となります。

レバレッジは諸刃の剣

FXに取り組む以上は、レバレッジの重要さを認識し、戦略を立てることが不可欠です。

 

FXにある程度慣れている投資家であれば、レバレッジが諸刃の剣であることは十分に理解していると思われますが、FX初心者の方で極力リスクを抑えたいのであれば、レバレッジ5倍以下に設定したいところです。

 

もちろん、レバレッジ1倍にすれば、コストが限りなくゼロに近い外貨預金になります。

 

◆何倍のレバレッジでトレードしているのかを把握する
自分がどのレバレッジでポジションを持っているのかわからないままトレードしている人も多いようです。

 

これは、FX会社によってレバレッジの設定方法が異なっていることもあるようです。

 

FX業者によっては、ポジションを取るごとに「何倍のレバレッジをかけるか」を設定することができる一方で、レバレッジを自分で設定できない業者も多くあるからです。

 

つまり、多くのFX業者では、口座に預け入れた金額に対する決済前ポジションの割合から、自動的に実質レバレッジが決定されているということです。

 

もちろん、潤沢な資金を口座に入れていれば、おのずと低レバレッジになりますし、自分の口座状況を常にチェックしていれば、現在のレバレッジを把握することができます。

 

しかしながら、FX初心者の場合には、こうしたことを怠りがちで、マージンコールが届いてはじめて、口座が危険な状態にあったと気づくことも多いようですから注意したいところです。

 

◆高レバレッジと低レバレッジの選択
高レバレッジでいくのか低レバレッジでいくのかの戦略は、FX取引を開始する前に決めておく方がよいですが、自分の気がつかないうちに高レバレッジになっている、などという事態を避けるためには、保証金維持率にシビアな意識を持つことが重要です。

 

もしそれが難しい場合は、ポジションごとにわかりやすくレバレッジが何倍かを表示してくれる業者のみと取引するのが無難であると思われます。

 

◆高レバレッジ・低レバレッジ戦略
FXにおいては、レバレッジの設定が重要なテーマになりますが、これは、リスクとリターンの大きさが比例するからです。高レバレッジ・低レバレッジの特徴は、次のようなものです。

 

<高レバレッジ>
■ハイリスク・ハイリターン
■少額の証拠金でも、レバレッジが高ければ大きなリターンを得ることができます。
■読みが外れた場合には、損失額も拡大していきます。

 

<低レバレッジ>
■ローリスク・ローリターン
■証拠金が少額であれば、リターンもそれなりにとどまります。
■レバレッジを1倍にすれば、コストの低い外貨預金と同じです。

 

◆ローリスクで高レバレッジの戦略の注意点は?
リスクを抑えながら高レバレッジの戦略をとる場合には、次のようなことに注意する必要があります。

 

■あらかじめ十分な資金を口座にいれておく。
■高レバレッジのポジションは少なめにする。
■損切りを徹底し、証拠金維持率には常に気を配る。

 

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保証金維持率は常にチェック

自分の知らないうちに高レバレッジにならないようにするには、FX業者を選択する段階で、そのFX会社がどのようなレバレッジ設定をしているのかを確認するのがよいと思われます。

 

そして、常にレバレッジを低く抑えてリスクを小さくしておきたいという人の場合は、ポジションを取るたびにレバレッジが明記される業者を選択した方がよいかもしれません。

 

一方、高レバレッジを謳い文句にしているFX業者であくまでも果敢に攻めたいという戦略であれば、口座には常に余裕ある金額を入れておくことが必須になります。

 

なお、どのFX会社で取引するのであっても、保証金維持率を常にチェックすることを怠らないようにしてください。

 

これを怠ってしまうと、レート急変によってすべてを失いかねないほどの高レバレッジになっていることもあり得るからです。

 

◆レバレッジはどのように計算するのですか?
FX取引を行う際には、自分がどの程度のレバレッジでポジションを持っているのかを必ずしっておきたいところです。レバレッジは、次のように算出します。

 

⇒ レバレッジ=保有ポジション÷証拠金

 

具体的には、例えば、1ドル=105円で買った1万米ドルを、証拠金10万円で保有している場合のレバレッジは、次のようになります。

 

⇒ 105万円÷10万円=レバレッジ10.5倍

 

なお、新規注文でレバレッジを確認できないFX業者で取引する場合には、口座の実質レバレッジが何倍かを常に意識しておくようにしてください。

 

◆保有ポジションのレバレッジを知っておく
自分がどの程度のレバレッジでポジションを持っているのかということは、必ず知っておくようにしてください。

 

これは、新規注文ごとに何倍のレバレッジかを自分で設定、確認できる業者であれば自覚できます。

 

なお、証拠金と保有ポジションから、レバレッジが自動的に算出される業者も多数あります。

クロス円とはどのような通貨ペアをいうのですか?

クロス円というのは、豪ドル/円やユーロ/円など、ドル以外の通貨と日本円のペアのことをいいます。

 

ドル以外の通貨と日本円で取引をする場合、ドルが仲介役となることから、このようにいわれます。

 

◆クロス円の実際の取引は?
為替市場では、ドルの取引規模が圧倒的に多い反面、豪ドルやポンドなどの取引規模はそれほど大きくはありません。

 

なので、銀行等の取引業者は、基軸通貨であるドルを自国通貨で購入し、さらに手に入れたドルで希望の通貨を購入することになるのです。

 

こうした事情もあって、例えば、豪ドル/円のレートというのは、豪ドルとドル、ドルと円の両方のレートを合成して作られているのです。

 

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