投機筋とポジション調整〜/逆指値注文を利益確保に使う方法...

ポジションの意味は?

ポジションというのは、持ち高のことであり、相場において、外貨や株式等の銘柄を買っている、あるいは売っている状態のことをいいます。

 

一般にポジション(position)に該当する日本語としては、「位置」が有名ですが、この場合は「状態」の意味になります。なお、建玉※という意味もあります。

 

※注文を入れて成立している状態のことです。

 

◆ロングポジション・ショートポジション
ロングポジションとは、買い方のポジションのことをいい、ショートポジションとは、売り方のポジションのことをいいます。

 

例えば、ドル買いが進むと、ドルのロングポジションが多くなりますが、この状態を「ドルのロングポジションが積み上がった」といいます。

ポジション調整とはどのようなものですか?

特定の通貨が急激に売買されるとポジションが積み上がりやすくなります。また、ポジションを保有してある程度経過すると、利食いや損切りなどを行う者が出てきます。

 

こうした行動のことを「ポジション調整」とか「持ち高調整」といいます。なお、ポジション調整が急激に進むと、急騰や急落などが起きることもあります。

 

◆ドテンとは?
ドテン(途転)というのは、保有しているポジションを決済すると同時に、売り買いが反対のポジションを立て直すことをいいます。

 

途中でポジションを転ずるという意味から、「途転」と書きます。

 

なお、買いポジションを決済すると同時に売りポジションを持つことは「ドテン売り」といい、反対に売りポジションを決済すると同時に買いポジションを持つことは「ドテン買い」といいます。

 

◆見切るとはどのようなことをいうのですか?
見切るというのは、損失が出ているポジションに見切りをつけて、手仕舞うことをいいます。

 

損失が出たポジションをなかなか見切ることができない投資家は多いようですが、ときには「見切る」ことも大切なことだとされています。

 

ちなみに、「見切り千両」という相場の格言がありますが、これは、見込みのない銘柄は早めに見切りをつけて損切りした方が大損を防げるため、千両の価値に値するという意味です。

 

◆戻り売りとは?
戻り売りというのは、「戻り」を狙って、ショート(売り)ポジションを持つことをいいます。

 

「戻り」とは、相場が下落基調にあるときに、短期的には上昇しながら、すぐに下落する状態をいいますが、この手法は、押し目買いの対極にある手法といえます。

 

◆戻り売りの判断の仕方は?
一時的に下がったところが押し目かどうかを見分けるのが難しいのと同様に、上がったところが戻り売りかどうかを見分けるのも難しいものといえます。

 

よって、FX初心者の場合は、上昇基調あるいは下落基調であることを確認した後に注文を出す方が無難です。

 

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投機筋とは?

投機筋というのは、スペキュレーション(投機)を目的とした投資家の総称です。投機筋は、ある程度のリスクを負いながらも、利益を得る目的で市場に参加している者を指します。

 

具体的には、ヘッジファンドや機関投資家などがこれに該当します。

 

◆実需筋とは?
実需筋というのは、輸出企業や輸入企業など自社の事業の性格上、為替取引が必要な市場参加者のことをいいます。

 

◆IFOとはどのような注文方法ですか?
IFO(アイエフオー)注文というのは、自動売買の手法の1つで、IFD注文とOCO注文を組み合わせた手法のことをいいます。

 

具体的には、IFO注文では、まず指値注文を入れておいて、それが成立すれば、利食いと損切りを同時に設定できるしくみになっています。

 

例えば、ドル/円のIFO注文を行う場合には、次のような注文ができます。

 

■1ドル=110円でドル/円の1万ドルの買いポジションを持つ。
■1ドル=115円までドル高になれば、1万ドルを売って利食いをする。
■仮に1ドル=95円までドル安になった場合には、1万ドルを売って損切りする。

 

IFO注文なら、このような注文を同時に出すことができます。つまり、為替相場がどちらに転んでも、対応が可能ということです。

 

◆為替差益とは?
為替差益というのは、為替相場の変動によって、そのポジションを保有している者が得られる利益のことをいいます。

 

例えば、1ドル=100円でドル/円のポジションを1万ドル保有した後、1ドル=105円までドル高になった時点で決済すれば、次のような為替差益を得ることができます。

 

⇒ 105円×1万ドル−100円×1万ドル=5万円

 

なお、為替相場の変動により損失が出た場合は、その損失を「為替差損」といいます。

IFDとはどのような注文方法ですか?

IFD(イフダン)注文というのは、自動売買の手法の1つで、あらかじめ設定しておいた注文が「もし成立したならば」、次の注文設定も有効になるという注文方法のことをいいます。

 

ちなみに、IFDは、If done(もし〜したら)の略です。

 

◆IFD注文の注文の仕方は?
IFD注文を利用すると、2段階の注文を同時に出すことが可能です。

 

手順としては、まず現在の値動きをみて、ポジションを持ちたい値段や取引額などを決めます。

 

例えば、1ドル=110円で買いポジションを持ちたいのであれば、「1ドル=110円で1万ドル買い」という新規注文をします。

 

それと同時に、この新規注文が成立すれば、今度は「1ドル=112円で1万ドル売り」という内容の決済注文も同時に出しておきます。

 

その後、注文後に、思惑通り1ドル=110円になれば、まず新規注文が成立します。そして、さらに1ドル=115円になれば、決済注文も実行されることになります。

 

ただし、1つの新規注文に対して、1通りの決済注文しか出せませんので、設定の仕方によっては損失が生じることもあります。

OCOとはどのような注文方法ですか?

OCO注文というのは、自動売買の1つで、2つの注文を同時に出しておいて、片方の注文が成立したら、もう片方の注文はキャンセルされるという注文方法です。

 

ちなみに、OCOは「One Cancels the order」の略です。

 

◆OCO注文はどのような場面で使うのですか?
OCO注文は、一般に今後、相場が上昇するか下落するかを迷ったときに使われることが多いです。また、新規注文でも決済注文でも利用することができます。

 

例えば、現在、1ドル=100円で買い注文が成立しているとき、OCO注文では、次のような2つの注文を同時に行うことができます。

 

■1ドル=105円になったら売り
■1ドル=95円になったら売り

 

これにより、思惑通りに105円まで相場が上昇すれば利食いを実行し、思惑が外れて相場が95円まで下落した場合には損切りして、損失額を希望の金額に食い止めます。

 

このように、OCO注文を使えば、その後の相場の動きに備えて、利食いと損切りの事前設定を行うことができますので、リスクコントロールに一定の役割を果たせます。

 

◆逆指値注文とはどのような注文方法ですか?
逆指値注文というのは、顧客が指定した値段以上に相場が上がれば「買い」、指定値段以下に下がれば「売り」となるように、あらかじめ値段と売買を指定する注文方法です。

 

一般的には、逆指値注文は、損失を限定するために利用されることが多いです。

 

具体的な利用方法ですが、逆指値注文は、例えば、1ドル=110円で買いポジションを持っている状態のときに、逆指値注文を使えば、思惑に反して下がった場合に備えて105円まで下がれば売る、というような注文を出しておけます。

 

◆逆指値注文を利益確保に使う方法は?
逆指値注文は、思惑通りに相場が動いた場合でも、逆指値注文の値段を上げていくことによって、利益確保につながるという利用の仕方もあります。

 

具体的には、上記の例と同様に、1ドル=110円で買いポジションを持った後、115円まで上昇したとすると、その時点で115円より少し安い値段、例えば114円に設定しておくのです。

 

逆指値注文は、顧客が指定した値段以下に下がれば売りという設定ですから、この場合には、相場が反転した場合にも、利益の確保が可能となるのです。

 

◆指値注文とはどのような注文方法ですか?
指値注文というのは、あらかじめ売買の値段を指定できる注文方法です。

 

わかりやすくいうと、顧客が指定した値段以上になれば「売り」、指定した値段以下になれば「買い」と指定できる注文方法です。

 

具体的な注文の仕方は、例えば、現時点でドル/円が110円くらいで推移しているときに、105円になったら買い、あるいは、115円になったら売り、という内容の注文をすることができます。

 

ただし、注文を入れる時点の値段と、自分が希望する売買の値段があまりにもかけ離れている場合ですと、なかなか注文が成立しないこともあります。

 

少々極端な例ではありますが、例えば、現時点でドル/円が1ドル=110円前後で推移しているときに、1ドル=100円まで下がったときに買いを入れるというような指値注文を入れている場合などです。

 

このようなケースですと、通常短期間で一気に10円も下がるということはほとんどありませんから、非常に注文が成立しにくいといえます。

 

また、仮に注文が成立したとしても、その場合は、トレンドが転換している可能性が強いですから注意が必要になります。

 

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自己資本規制比率とはどのような比率ですか?

自己資本規制比率というのは、FX業者等の金融商品取引業者における財務状況の健全性をみるための数値をいいます。

 

また、自己資本規制比率の数値が大きいほど、経営の健全性が高いと判断されます。

 

◆自己資本規制比率120%以上の義務付け
金融商品取引法では、金融商品取引業者に、自己資本規制比率を120%以上に維持するように義務付けています。

 

そして、自己資本規制比率の状況によって、次のような措置がとられることになります。

 

■自己資本規制比率が140%を下回った場合
・金融庁への届け出が必要となります。

 

■自己資本規制比率が120%を下回った場合
・業務改善命令が出されます。

 

■自己資本規制比率が100%を下回った場合
・3か月以下の業務停止命令もしくは登録取消し命令が発動されます。

 

なお、金融庁は、金融商品取引業者に毎月、自己資本規制比率の報告を義務付けています。

 

ただし、中には自己資本規制比率を偽った届け出を行い、突然、業者が破綻してしまうケースも出ていますから、顧客側も、自己防衛策として、一社に多額の証拠金を預けないようにするなどの対策をとることが望まれます。

思惑・観測・実需筋

為替相場の変動要因というのは、次の3つに集約されます。

 

■思惑 ■観測 ■実需筋

 

◆思惑とはどのようなものですか?
相場に参加している者は、常に利益を得たいと考えているわけですが、その参加者の総意が「思惑」です。

 

例えば、米国の消費者物価指数が前回よりも高い数値となった場合には、円/ドルやユーロ/ドルなどのクロスドルを取引している市場参加者は、次のようなシナリオを頭に浮かべます。

 

■消費者物価指数の上昇
     ↓
■インフレ懸念が生じる
     ↓
■インフレを抑えるためにFRBが利上げ
     ↓
■日米、欧米の金利差が拡大
     ↓
■市場参加者がスワップポイントを得ようとして、ドル買い需要の増加
     ↓
■ドルの上昇

 

◆思惑・観測とは?
思惑のもとになっているのは、経済指標や国際情勢、政治の動向です。

 

例えば、「米国の利上げ観測によって、ドルが買われた」とか「人民元切り上げにまつわる思惑によって、円が買われた」などと報道がありますが、これは、それぞれ各国の政治動向により市場の参加者が想像した「思惑」であり「観測」なのです。

 

また、日本のGDP(国内総生産)が前年比で大幅に上昇すれば、今後日本の景気が回復し、日本株への投資など、日本に資金が流れ込む可能性が高くなります。

 

そうすると、円の需要が増加するという思惑が生まれ、円が活発に買われることもあります。

 

ちなみに、消費者物価指数が上昇すれば利上げ観測が出る、といったような「思惑」とか「観測」については、ある程度の法則性がありますので、それがわかると相場分析もやりやすくなると思われます。

 

◆利上げ観測とは?
利上げ観測というのは、将来にわたり、政策金利の小幅な利上げが継続するという思惑のことをいいます。

 

ちなみに、こうした思惑が続いている間は、その通貨が買われやすくなりますので、上昇要因となります。

実需筋の動きとは?

為替相場の変動要因には、思惑や観測だけでなく、実需筋といわれる輸入企業や輸出企業の売買があります。

 

実需筋と呼ばれる業者は、相場の思惑とは無関係に、外為市場において資金の調達、通貨の転換を行う必要があります。

 

具体的には、輸出企業は、製品を輸出した代金を海外通貨で受け取りますから、最終的には日本円に換金する必要があります。

 

また、輸入企業は、海外らの製品を仕入れる際に支払うために日本円を売って、海外の通貨を調達する必要があります。

 

さらに、利益狙いの投資家とは違って、たとえ相場がどのように変動したとしても、必要な通貨は手に入れなければなりません。

 

このように、企業が行う支払いですから、多額な通貨が必要になるわけで、実需筋の動向は為替相場を変動させる要因になるのです。

 

ちなみに、相場情報にも「110円台では、輸入企業のドル買いが並んでいるために…」といった表現がよくでてきますが、特に、「ごとおび」は、輸出企業・輸入企業ともに為替取引を行うことが多いので、相場情報には特に注意が必要です。

 

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