原油とドル円の関係〜/金とドル、為替相場の関係〜/カントリーリスクとは...

原油とはどのようなものですか?

原油というのは、日常生活を送る上でなくてはならないエネルギー源であり、この原油から精製された石油やガソリンは、多くの商品を生産する際の機械の動力燃料になり、あるいは、生産品を輸送する際などにも、車やトラックの輸送燃料として利用されているものです。

 

また、原油を原材料として、ゴム製品、紙・パルプ、化学繊維、プラスチックなどが作られます。

 

◆今後の原油需要はどうなるのですか?
現在は、省エネとかエコなどの観点から、原油に代わる代替エネルギーの開発が進んでいますが、完全な実用化にはなお時間を要すると思われます。

 

よって、いまだ原油需要は底堅いといえます。

2008年の原油価格暴騰の背景について

2007年に、米国のサブプライムローン問題が起こると、翌年2008年には、米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻し、100年に一度といわれる経済危機が世界を襲いました。

 

これを受けて、株式市場や為替市場などから資金を逃避せざるをえなくなった世界中の投資ファンドが、原油に集中投資し、NY原油価格は2008年7月には、1バレル=147.27ドルまで急上昇たのです。

 

◆原油と円の関係は?
基本的には、原油価格の上昇は、円売り材料となります。

 

これは、日本が多くのエネルギー源を原油に依存していて、原油輸入率が90%以上と極めて高く、原油価格が上昇するとコスト高に直結するからです。

 

◆原油とドルの関係は?
世界の原油は米ドル建てで取引されていますので、原油を購入する際には、世界中で多くの米ドルが必要になります。

 

つまり、原油を必要とする世界中の国々が、自国通貨をドルに換金して原油を購入するのでドルの需要が高まり、ドル高要因になります。

 

なお、原油とドルの動向は、常に関連するわけではありませんが、その確率は高いといえます。

 

よって、FX投資家としては、そのときの相場が相関しているのか、あるいは逆相関しているのかを明確に確認する必要があります。

 

◆短中期的な見方は?
原油価格に関する短中期的な見方としては、相関あるいは逆相関の関係にあるかどうかが重要になります。

 

つまり、ドルと原油の比較チャートを見るとわかるのですが、この2つの相場の相関(or 逆相関)の関係というのは、短中期的な周期で変化します。

 

なので、例えば、ドルと原油相場が相関している時には、原油が上昇するというニュースが報道されたら、もしかしたらドルが上昇するかもしれないと相場を予測することが可能になります。

 

なお、逆相関の場合は、その逆もしかりです。

 

◆長期的な見方は?
原油価格に関する長期的な見方としては、原油価格が上昇していたら、それがインフレを引き起こすレベルのものかどうかということが重要になります。

 

これは、長期間にわたり原油価格が上昇し続ける、あるいは高止まりしてしまいますと、ほとんどすべての製品コストが上昇しますので、世界各国でインフレ率の上昇が起こる原因となるからです。

 

スポンサーリンク

情報の重要な要素とは?

相場は情報によって変動しますので、情報収集を行う際には、この情報の重要な要素としての「スピード」と「中立性」がポイントになります。

 

■スピード
・情報が相場に及ぼすインパクトというのは、すぐに薄れてしまうものなので、そのタイミングを逃さないように、速報性の高い情報ソースを持つようにします。

 

■中立性
・仮に大手であっても、民間企業の一情報やレポートを過信するのは危険です。複数を見比べるなど、その情報(レポート)が偏っていたり自分の都合のいいような内容になっていないかどうか、中立性の高さを確認して情報を抽出することが大切です。

金と通貨が異なる点は?

通貨であれば、刷れば刷っただけ市場に出回ることになりますが、金(ゴールド)の場合は、鉱山から掘り出されるしかありません。

 

つまり、金は人の意思によって生産量を調整することができないということであり、金の供給が限定的であるということは、価格が落ちないということになるのです。

 

また、基本的に通貨は紙切れであり、インフレ率の上昇などにより、その価値は簡単に下落してしまいますが、金は商品自体に価値があります。

 

◆金と為替相場の関係は?
金価格主導で為替相場が変動することは、ほとんどないと考えてよいと思われます。

 

これは、金には原油のように、実体経済における実需がほとんどないからであり、需要のほとんどが宝飾品としてだからです。

 

◆金とドルの関係は?
金が中長期的に上昇している場合は、もしかすると、米国のインフレ懸念(ドルの価値が疑われている)が台頭しているのではないか、と考えてドルの下落を視野に入れておくとよいと思います。

 

つまり、短期的な金価格から、ドルを予想する必要はありませんが、長期的な金価格の上昇からは、コモディティ通貨の価格の上下と、インフレ懸念の台頭を注視する必要があるということです。

 

◆ゴールドマン・サックスのレポートについて
経済指標であれ要人発言であれ、何か出た途端に通信社や新聞社のサイトから配信されますので、スピードに関しては、インターネットにかなうものはないと思われます。

 

しかしながら、経済に関する様々なニュースやレポートの中で、いわゆるメディアを度外視した、一企業、一研究所の発表などがマーケットを動かす要因となることがあります。

 

これは、具体的には、2008年の米国ゴールドマン・サックスの「原油価格が1バレル200ドルまで上昇する」というレポートなどが該当します。

 

この当時は、世界的に好景気であった背景などもあって、プロの投資家までもがこれを信じていたようです。実際、NY原油価格はおよそ150ドルまで上昇しました。

 

しかしながら、これは典型的なバブル状態であり、その後あっという間に30ドル台まで下落してしまいました。

 

ゴールドマン・サックスのレポートは、理論的でファンダメンタルズをベースにした非常によいレポートであったのですが、中立性に欠けていたためにこのような結果になってしまったということのようです。

 

1つのレポートに市場が踊らされた顛末といえそうです。

フロー指標とストック指標について

経済指標には、大きく分けると、次の2つがあります。

 

■フロー指標
・フロー(流れる)という言葉通り、ある一定の期間に生産されたモノやサービスの量のことで、フロー系経済指標としては、GDP、農業産出額、機械受注額、エネルギー消費量などがあります。

 

■ストック指標
・ストックとは、ある時間内に貯蔵された量のことで、ストック系経済指標としては、国債残高、民間企業資本ストックなどがあります。

 

◆市場の視点とは?
市場の視点とは、自分の考えや関心は二の次にして、最重要のこととして、他の投資家たちが何に注目しているのかを読むことです。

 

市場の視点というものは、そう簡単には変わりません。

 

つまり、毎日の市況を読んで、なぜそうなったのかという理由を探っていくと、今現在の市場参加者がどの材料に注目しているかが読めてくるようになります。

 

◆市場の視点と為替?
為替というのは、景気や物価変動、金利、ブーム、災害、紛争など様々な要因を総合して方向性を示しますが、市場の視点とは、市場参加者の注意の方向を意味するものです。

 

もちろん、そのすべてについて中立的に目を向けることも重要ですが、様々な要因で強弱両面の材料が多数出ている場合には、どれを主軸に考えていけばよいのか悩んでしまいます。

 

このようなときに、この市場の視点を考えるのです。

 

◆市場の視点の方向性を知るにはどうしたらよいですか?
市場の視点の方向性を知る方法としては、直近の市況を読むのが有効なので、時事通信社やロイターなど、できるだけ中立性の高い情報ソースから出された市況を読みたいところです。

 

また、市況には、必ず結果だけでなく、なぜそうなったのかということが記述されていますから、価格の推移はともあれ、その部分を読むことによって、市場の視点がどの方向に向いているのかがわかるようになります。

 

そのようなポイントを見ながら、情報に戦略的な優先順位を付けていきます。

 

◆みんなが見ている情報に注目
経済に関する調査レポートというのは、様々な金融機関や研究所、民間企業などから出されていますが、そのすべてに目を通すことは不可能ですし、それを目指す必要もありません。

 

相場で利益を上げるコツは、他の投資家が考えることを読むことなので、みんなが見ている情報に注目すればよいのです。

 

為替市場では、特に経済指標が大きな注目を集めます。

 

これは、経済指標の多くが政府主導で調査・作成されていますので、公平かつ正確な調査として、市場における信用度や注目度が高いからです。

 

スポンサーリンク

ERMとはどのような制度ですか?

欧州為替相場メカニズム(ERM)というのは、欧州における為替相場の変動を抑制し、通貨の安定性を確保することを目的として採用された為替相場制度のことです。

 

具体的には、あらかじめ変動幅を決めておいて、その範囲を超えると通貨当局が介入するという管理変動方式になっています。

 

ちなみに、欧州委員会は1979年3月に、欧州通貨制度(EMS)の一環としてERMを取り入れています。

 

ユーロが誕生してからは、「ERMU」と改称し、ユーロ導入を控えた国が、導入の前準備として利用されています。

 

◆金相場価格とは?
金は流動性に優れていますので、インフレや金融不安などに強く、過去には政情不安がおきなときなどに金価格が急騰することが多かったといえます。

 

例えば、これまでにも「ソ連のアフガニスタン侵攻」や「イラン・イラク戦争」といった有事の際には、いずれも金は高騰しています。

 

ちなみに、2007年後半から、原油相場や金相場に投機資金が大量に流入したことから、金価格も次々の高値を更新し、ついに2008年3月には、1トロイオンス=1千ドルを突破しています。

 

◆TOPIX(東証株価指数)とは?
TOPIX(東証株価指数)というのは、東京証券取引所が発表している株価指数で、東証第1部の時価総額※を、基準日(1968年1月4日)の時価総額100として指数化したものをいいます。

 

なお、TOPIXは、日経平均株価とならび、日本の株式市場の動向を知る上で注目されている指標の1つとなっています。

 

※算出時点での株価×発行済み株式数

 

◆TOBとはどのようなものですか?
株式公開買い付け(TOB)というのは、株式等の発行会社あるいは第三者が株式市場を通さずに、株式を取得する方法です。

 

なお、特に、株式取得の対象となる企業の取締役会の承諾を得ずに株式公開買い付けを行う場合は、敵対的TOBと呼ばれます。

 

◆株式公開買い付け(TOB)はどのように行われるのですか?
TOBは、事前に株式の買付数や、買付金額、買付期間を公告等で公表し、直接、株式売却に応じてくれる株主を募ります。

 

◆TOBが利用される場面は?
TOBは、主として企業買収の手段として利用されることが多いです。

 

◆CSRとはどのような責任をいうのですか?
CSRというのは、企業の社会的責任のことをいいます。

 

具体的には、企業がヒト、モノ、カネなどの経営資源を有効に利用する一方で、ステークホルダー※に配慮し、環境や社会正義などに関する努力を行うことをいいます。

 

なお、近年、次のようなことを背景として、CSRを重視する企業が増加しています。

 

■相次ぐ企業不祥事によって、企業に対する目が厳しくなったこと
■欧米でCSR意識が高まったこと...など

 

具体的なCSR活動は、次のようなものもCSRの活動の一環として捉えられます。

 

■コンプライアンス
■ディスクロージャー...など

 

※株主や顧客など、企業を支える利害関係者です。

カントリーリスクとはどのようなリスクですか?

カントリーリスクというのは、海外の国に投融資を行う際に、その相手国における政治、経済、地理、環境等の面からみて生じうるリスクのことをいいます。

 

このカントリーリスクが高ければ高いほど、投資した資金の回収が困難になる確率も高くなります。

 

◆カントリーリスクにはどのようなものがありますか?
カントリーリスクには、具体的には、次のようなものがあります。

 

■インフレ
■政策変更による外貨規制
■景気の大幅な減速
■テロや内乱等による政情不安...など

 

◆カントリーリスクが高い国は?
一般的に、カントリーリスクが高い国としては、開発途上国があげられることが多いです。

 

◆地政学的リスクとは?
地政学的リスクというのは、地理的条件と政治的条件が複雑に絡み合って生じるリスクのことをいいます。

 

スポンサーリンク