GDP・貿易収支と円高・円安〜/物価指数・金利政策・通貨との関係...

GDPはどのような指標ですか?

GDP(国内総生産)というのは、為替相場を変動させる重要な指標の1つです。GDPとは、わかりやすくいうと、国内で生産されたモノやサービスなどの金額を合計したものをいいます。

 

また、このGDPは、次のもので構成されています。

 

■内需 ⇒ 個人消費や設備投資などです。
■外需 ⇒ 輸出に表れます。

GDPのFXでの注目度は?

FXにおいては、特にGDPの伸び率(経済成長率)に注目しておく必要があります。というのは、GDPの伸び率は景気動向を示す重要な指標となるからです。

 

なお、日本の実質GDPに関していえば、2001年の成長率がマイナス1.1%であったものの、その後は徐々に回復し、2004年には速報値で1.9%となっています。

 

◆GDPの上昇すると通貨はどうなるのですか?
基本的には、GDPが好調と出た国の通貨は買われる傾向にあります。GNPの注目度はどうですか?

 

GDPと似た指標でGNP(国民総生産)というものがありますが、こちらは為替相場の情報で登場することはありません。

 

◆GDP上昇と市場介入
以前、日銀が市場介入※を頻繁に行ったことがあります。

 

このときは、日本のGDPが上昇すると予測された時には、円相場が上昇するのを懸念して、あらかじめ円売り介入を行ったと報道されたこともあります。

 

ただし、最近は、市場介入については他国からの批判も強いことから、行われていない状況が続いています。

 

※通貨価値の安定や円相場の乱高下の防止のために、財務省から支持を受けて、日本銀行が円売り・外国通貨買い取引を行うことをいいます。

 

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貿易収支とはどのようなものですか?

貿易収支というのは、次の算式で求められます。

 

⇒ 貿易収支=輸出額(国内に入ってきた金額)−輸入額(国外に出て行った金額)

 

そして、一般に貿易収支の赤字額が増えれば、経済の健全な発展が危ぶまれますので、その国の通貨は下落する傾向にあります。

 

◆貿易収支と円高・円安
日本は貿易黒字の状態ですが、基本的には、貿易収支が黒字の場合には、円高要因となり、円が上昇する可能性が高まります。

 

一方、貿易収支が赤字の場合には、円安要因となり、円が下落する可能性が高まると考えられます。

 

◆マネーサプライとは?
マネーサプライというのは、「通貨供給量」ともいい、市中に出回っている資金量のことをいいます。

 

中央銀行をはじめ、金融部門全体から経済活動に費やされる通貨の量で、一般の事業会社や個人、地方公共団体などが保有する資金量のことをいいます。

 

◆なぜ、貿易収支が黒字だと円高要因になるのですか?
貿易収支が黒字であるということは、日本の製品やサービスが売れているということを表しています。ということは、その対価として海外から日本に多くの外貨が流れ込んでいるということです。

 

しかしながら、たとえ外貨で入ってきたとしても、日本国内での支払いには使えませんから、最終的には日本円に換金されることになるのです。

 

つまり、この時点で円需要が増えるということです。貿易収支は、GDPなどとは異なり、通貨の需給関係に直接関わってきますので、為替相場によって深く影響すると考えられます。

 

とはいえ、貿易収支については、どちらかといえば日本の数値よりも、米国の数値が発表されたときの方が、為替相場へのインパクトは大きいです。

 

ちなみに、米国の貿易収支は、毎月20日頃に発表されます。

物価指数にはどのようなものがありますか?

物価に関する指標も、為替相場に大きな影響を与えますが、この物価指数には、次のようなものがあります。

 

■CPI(消費者物価指数)
・消費者が購入する商品の小売価格やサービス料金をそれぞれ集計し、月ごとの物価の変化がわかるように、ある時点の物価を基準として指数化したものです。

 

■PPI(生産者物価指数)
・生産者が商品やサービスを提供する時点での価格の変動を指数化したものです。
・具体的には、生産者の商品やサービスの売値の変化を表したものです。

 

なお、これらの物価指数は、インフレ率の判断に利用されます。

 

◆スタグフレーションは絶対に避ける
モノやサービスの供給に対して、需要が上回ると物価は上昇します。この物価上昇については、一般に年2〜3%の上昇であればそれほど問題にはなりません。

 

しかしながら、極端に物価が上昇すると、悪性のインフレを招き、結果的に景気を後退させる恐れがありますので注意が必要になります。

 

また、このインフレ下の景気後退局面のことをスタグフレーションといいますが、こうした事態は絶対に避ける必要があります。

 

◆スタグフレーションとは?
スタグフレーションというのは、スタグネーション(停滞)とインフレーションの合成語です。具体的には、インフレと景気後退(不況)が同時に起こることをいいます。

 

そして、スタグフレーションになると、インフレが進行して貨幣や預貯金の価値が低下するとともに、失業者が増え、経済が混迷に陥ります。

政策金利はどのように改定するのですか?

インフレが懸念され始めると、政府は需要をコントロールするために、政策金利を上げる措置をとろうとします。金利を上げれば、資金の借り入れが減り、預金高が増加します。

 

つまり、国民があまりお金を使わなくなるようにするということです。そうした状態を作っておいて、需要と供給のバランスがとれてきた時点で、改めて政策金利の改定を行うのです。

 

ただし、金利は上げすぎるとオーバーキル※となり、経済を沈滞化させてしまいますので、注意が必要になります。 なお、デフレ期には、マネーサプライを増やす政策がとられます。

 

※景気の引き締めすぎのことをいいます。

 

◆金利上昇観測がある国の通貨は?
基本的に金利上昇観測がある国の通貨は、その通貨の相場も上昇するとの思惑から、買われやすくなります。

 

また、通貨ペアによっては、スワップポイントを狙って、その通貨を買おうとする投資家が増えてきます。

 

ただし、実際に政策金利の引き上げが決定されると、その通貨が売られることもありますので、注意してください。

 

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消費者物価指数のコア指数とは?

消費者物価指数には、コア指数という変動の大きい、食品やエネルギーを除いた物価指数があります。

 

なお、消費者物価指数自体は上昇しても、コア指数が下落すれば、その国の通貨が売られることがありますので注意が必要です。

 

◆物価指数・金利政策・通貨との関係は?
物価指数というのは、金利政策に大きな影響を与えます。そして、物価指数が上昇すると、利上げの可能性が高まり、利上げされる国の通貨は、上昇する傾向があります。

景気動向指数とはどのようなものですか?

景気動向指数というのは、景気の方向性※を示す指標のことで、DI(Diffusion Index)が用いられます。

 

具体的には、景気に敏感な指標を選定して、その中で3か月前に比べて改善している指標が占める割合により、景気の「山」や「谷」となる転換点を判断する材料とするものです。

 

なお、景気動向指数が高いと、その国の景気が活性化するとみられ、その国の通貨は上昇する傾向にあります。

 

※上向きか下向きかという方向性です。

 

◆CIとは何ですか?
景気の動向を示す指標には、CI(Composite Index)もあります。DIは単に上向きか下向きかを示すものですが、CIではどの程度よくなったか、あるいは落ち込んでいるかがわかります。

 

なお、内閣府は2008年4月分以降については、CIを中心に景気動向指数を公表する方針をとっています。

 

◆景気動向指数DIはどのように判断したらよいのですか?
DI(Diffusion Index)は、景気の変化の方向を示します。具体的には、代表的な経済指標※の中で、3か月前の数値よりも改善したものがどの程度占めているのかで判断されます。

 

例えば、30指標のうち半分がよくなっているとしたら、経済が上向きだと判断できます。

 

※およそ30程度のものです。

 

◆景気動向指数CIはどのように判断したらよいのですか?
CI(Composite Index)というのは、景気の量感、つまりどれくらい変化したかを示すものです。

 

具体的には、景気の山の高さや谷の深さを計測して判断するもので、単なる上向きや下向きではなく、どの程度よくなっているのか、どの程度落ち込んでいるのかをみます。

 

なお、DIを補完する目的で用いられる場合があります。ちなみに、景気動向指数が高いと、その国の景気が活性化するとみられ、その国の通貨は上昇する傾向にあります。

 

◆どのような種類がありますか?
景気動向指数には、次のようなものがあります。

 

<先行指数:数か月先の景気を示します>
■消費者態度指数
・消費が今後伸びるのか、それとも後退するのかについての指数です。

 

■東証株価指数
・株価の今後の動きについての指数です。

 

■新規求人数
・新規の求人はどの程度変化するのかという指数です。

 

<一致指数:現状の景気を示します>
■鉱工業生産指数
・自動車等の生産に関する指標です。

 

■有効求人倍率
・有効求人数を有効求人職数で割ったものです。
・有効求人倍率が高いと職が見つかりやすいです。

 

■百貨店販売額...など

 

<遅行指数:半年から1年後の景気を示します>
■家計支出
■法人収入
・税収と企業の収益は、比例関係にあるためです。
■完全失業率

成行注文とはどのような注文方法ですか?

成行注文というのは、FX業者によっては「プライスオーダー」などとも呼ばれます。

 

これは、わかりやすく言うと、価格はいくらになってもいいので、とにかく今表示されている値段で買う(売る)という注文方法です。

 

成行注文の出し方には各FX会社によって異なりますが、操作方法に違いがあるというのみで、本質的なところは同様です。

 

なお、多くのFX会社では、「成行注文」を選択すると「Bid」と「Ask」が同時に表示されます。

 

なので、そのレートで売買してもよいと判断すれば、クリックすることによって即座に成行注文が成立(約定)することになります。

 

◆成行注文のメリット・デメリットは?
成行注文のメリットとしては、何が何でも今のレートで買いたい(売りたい)というニーズに確実に応えてくれるところといえます。

 

一方、デメリットとしては、実際にいくらで売買が成立したのかというのが、注文が約定してみないとわからないことです。

 

ただし、前述したケースのように、成行注文を選択して出てきた価格をクリックした場合には、こうした心配はないといえます。

 

◆成行注文のメリット・デメリット
成行注文というのは、約定価格は問わないので、とにかく早く確実に売り買いしたい場合の注文方法です。成行注文のメリットとデメリットは、次のとおりです。

 

■メリット
・確実に買い(売り)注文が成立すること

 

■デメリット
・価格を指定しているわけではないので、いくらで約定したかわからないこと
・ただし、成行注文でも、注文発注画面でその瞬間のリアルプライスを表示する業者もあります。

 

◆指値注文とは?
指値注文というのは、買い(売り)価格を指定する注文方法です。指値のメリットとデメリットは、次のとおりです。

 

■メリット ⇒ 価格を指定しているので、約定価格が確実にわかっていること
■デメリット ⇒ レートが指定した価格に達しない限り、いつまでも約定しないこと

手控えとはどのような状態をいうのですか?

手控え(てびかえ)というのは、売買を助長するような材料に欠けるため、市場参加者が取引を躊躇し、控えている状態のことをいいます。

 

また、手控えと同様の意味で「模様眺め」「様子見ムード」「見送りムード」なども用いられます。なお、一般に、大きなイベントを控えているときに、手控え感が高まることが多いです。

 

◆指値注文とはどのような注文方法ですか?
指値注文というのは、いくらになったら買いたい(売りたい)という注文方法のことで、この注文には、当然、あらかじめ希望する売買価格を入力しておく必要があります。

 

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