一目均衡表を使う際のポイントは〜/移動平均線の描き方は...

一目均衡表の売買サイン

ローソク足と移動平均線だけですと、どこで相場に入って、どこで出たらよいのかが、いまひとつわかりにくかったりしますが、一目均衡表の各指標に従うと、躊躇することなくそこで売買することができます。

 

つまり、トレードにおいては、大きなケガがなければよいのですから、いったん買いサインが出た後で売りサインになり再び買いサインになったのであれば、そこで黙って買えばよいのです。

 

また、いったん売りサインから買いサインになった後で再び売りサインが出たのであれば、黙って売ればよいのです。

 

このような危険回避ができた後で、一目均衡表本来の使い方をして相場を取りに行くことを考えるようにします。

一目均衡表はどのような特徴がありますか?

一目均衡表は、一目見て、いまの相場が売りなのか買いなのか、すなわち相場の均衡状態の崩れを判断するチャートです。

 

具体的には、いまその瞬間が、売りなのか買いなのかを示唆してくれる指標です。そして、相場の流れが変わるときには、どの変わりそうなことを警告してくれます。

 

つまり、売りから変化のサインが出て、買いに変わり、やがて変化のサインが出て、売りに変わるということです。

 

よって、投資家の行動としては、売りの空間で「売り」を行うか「買い」ポジションを持たないこと、そして、買いの空間で「買い」を行うか「売り」ポジションを持たないことになります。

 

◆5つの線の計算方法について
一目均衡表では、ローソク足に加えて、基準線、転換線、先行スパン上限線、先行スパン下限線、遅行線という5つの線を使用します。

 

また、先行スパン上限線と先行スパン下限線の間のことを「雲」(先行スパン帯)と呼びます。上記の5種類の線の計算方法は、次の通りです。

 

■基準線 ⇒ 基準線=(26日間最高値+26日間最安値)÷2
■転換線 ⇒ 転換線=(9日間最高値+9日間最安値)÷2
■先行スパン上限線 ⇒ 先行スパン上限線=基準線と転換線の中値を26日先にずらしたもの
■先行スパン下限線 ⇒ 先行スパン下限線=過去52日間の最高値と最安値の中値を26日先にずらしたもの
■遅行線 ⇒ 遅行線=終値を26日前にずらしたもの

 

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基準線と転換線とはどのようなものですか?

基準線と転換線は、一目均衡表の基本となるものです。基準線というのは、その名称の通り、相場の基準となる線ですが、チャート上も少し太めの実線で描かれています。

 

一方、転換線は相場の変化(転換)の可能性を最も早く察知する線であり、ローソク足の一番近くに描かれています。

 

株式などの取引所商品を対象とした移動平均線では終値を基準にしますが、一目均衡表ではザラ場※の最高値と最安値の中値(平均値)をもとに基準線と転換線を引き、売りと買いの基調や転換を判断します。

 

※取引所の立会時間中のことです。

 

◆基準線と転換線による売りと買いの判断方法は?
基本的には、転換線が基準線の上にあれば買いの局面、転換線が基準線より下にあれば売りの局面ということになります。

 

なお、このとき、基本はあくまでも転換線と基準線の上下変化であって、ローソク足との上下変化ではありませんので、注意してください。

 

これは、転換線そのものを相場の流れとして捉えようとする考え方に基づいているからです。

 

ちなみに、短期移動平均線そのものを相場の代表値ととらえ、短期移動平均線と長期移動平均線のクロスオーバーを買いサイン・売りサインとする考え方がありますが、それと同様です。

一目均衡表の遅行線とは?

遅行線というのは、ローソク足の動きと並行に、ローソク足から遅れて描かれます。また、遅行線は、基準線や転換線の計算とは異なり、終値をもとに計算されています。

 

一目山人はこの遅行線を「最も重要な遅行スパン」と呼んでいますが、これは、遅行線が大勢売りと大勢買いを決定するもので、テクニカル分析上、重要な相場のポイントを形成しているからです。

 

◆一目均衡表の先行スパン上限線と先行スパン下限線の見方は?
先行スパン上限線と先行スパン下限線は、相場の変化を把握するための客観的数値となるものですが、この上限線と下限線は、相場の状況によって上下が入れ替わることもあります。

 

また、先行スパン上限線と先行スパン下限線で囲まれた部分のことを「雲(先行スパン帯)」と呼び、ローソク足が雲の上で推移している局面は「大勢買い基調」であり、買い局面であることを示唆しています。

 

なお、このとき雲は相場の支持帯となります。

 

反対に、ローソク足が雲の下で推移している局面は「大勢売り基調」であり、売り局面であることを示唆しています。このときも雲は抵抗帯になります。

 

◆雲はどのように判断するのですか?
先行スパン上限線と先行スパン下限線で囲まれた部分のことを「雲(先行スパン帯)」と呼び、ローソク足が雲の上で推移している局面は「大勢買い基調」であり、買い局面であることを示唆しています。

 

そして、このとき雲は相場の支持帯となります。反対に、ローソク足が雲の下で推移している局面は「大勢売り基調」であり、売り局面であることを示唆しています。

 

そして、このとき雲は相場の抵抗帯になります。

 

◆雲によるトレンド転換
それまで雲の上方で推移していた相場が、雲の中に入り始めると、買い方よりも売り方の力が増し始めます。そのような状況では、買い方は非常に危険な状況に入っています。

 

言い換えれば、新規売りのチャンスがきたということです。また、それまで雲の下方で推移していた相場が、雲の中に入り始めると、売り方よりも買い方の力が増し始めます。

 

そのような状況では、売り方は非常に危険な状況に入っています。

 

言い換えれば、新規買いのチャンスがきたということです。ちなみに、相場の雲が上方にあるときには「天気が良い」、雲の下にあるときには「天気が悪い」と言います。

5つの線以外の指標とは?

一目均衡表には、目に見える部分とそうでない部分があります。

 

具体的には、目に見える部分としては、ローソク足、基準線、転換線、雲、遅行線があり、そうでない部分としては、基本数値、体等数値、型譜(足型)、均衡表計算値、新値、準備構成などがあります。

 

一目均衡表を使いこなすためには、本来であれば、これらのすべての指標を総合的・多角的に考える必要がありますが、現実的には、一目均衡表の研究家でもない限り、これらの指標をすべて押さえるのはなかなか難しいと思われます。

 

よって、実際には、直感的にわかりやすい、すなわち目に見える部分を読み解くことにより、相場の動きを判断していくことになります。

 

◆一目均衡表を使う際のポイントは?
一目均衡表を使う際には、常に売り手と買い手の力関係がどのようになっているのかを考えることが重要です。

 

いまはパソコン上で一目均衡表が簡単に表示されると思いますが、毎日、一目均衡表を見続けて、自分で売りか買いかを判断し続けることが大切です。

 

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基本条件以外の条件は?

前述の基本条件にも、次のような特徴を見出すことができます。

 

■相場が強ければ、転換線を割り込まずに推移し、転換線を割り込んだところから目先の調整に入る。
■相場が強ければ、雲の水準までの押し目はない。
■それまで基準線を割り込まなかった相場が基準線を割り込み始めると、比較的大きな調整に入る可能性がある。
■先行スパン上限線水準で押し目をつけた後、基準線を超えられずに戻りを売られると雲を割り込みやすくなる。
■下落局面では、基準線までの戻りはほとんどない。
■遅行線が日々線や先行スパンを割り込むところでは大きな売りが出る。...など

 

◆即座に判断できるように
上記のような特徴のひとつひとつは非常に重要です。

 

しかしながら、一目均衡表は一目見ていまの現状が売りか買いかを判断する指標ですから、実際のチャートといちいちつき合わせて考えすぎてしまっては、このツールの良さを活かすことができなくなってしまいます。

 

なので、雲の下限線に叩かれたら売りとか、転換線を超えたら買いなどというように、ぱっと見ただけで売りか買いかの判断ができるように訓練する必要があります。

 

◆一目均衡表による売買の基本条件にはどのような条件がありますか?
一目均衡表には、次のような売りか買いかを判断する際の基本条件があります。

 

<相場の上昇局面=買いの条件>
■日々線(ローソク足)が雲の上にある。
■日々線が基準線の上で推移している。
⇒ 基準線水準が相場の押し目になっている。
■転換線が基準線の上方で推移している。
⇒ さらに相場が堅調に買われている局面では、日々線が転換線の上で推移している。
■遅行線が日々線の上にある。

 

<相場が上昇局面から下落局面に変わる転換期>
■日々線が雲の中に入り始める。
■日々線が基準線を割り込む。
■転換線が基準線の下に潜り込む。
■遅行線が日々線を割り込み始める。...など

 

<相場の下落局面=売りの条件>
■日々線が雲の下にある。
■日々線が基準線の下で推移している。
⇒ 転換線水準が相場の戻り目処になっていて基準線までは反発しない。
■転換線が基準線の下方で推移している。
⇒ さらい相場が非常に軟調な局面では、日々線は転換線の下で推移している。
■遅行線は日々線の下にある。

 

<相場が下落局面から上昇局面に変わる転換期>
■日々線が転換線の上方で推移する。
■次いで日々線が基準線の上方で推移し始める。
■転換線が基準線を超える。
■遅行線が日々線を超える。
■日々線が雲の中に入り、最終的には雲の上方に顔を出す。
■遅行線も雲の上に出てくる。...など

使えるものをしっかりと身につける

テクニカル分析には、さまざまな種類の方法がありますが、そのすべてをマスターするには、かなりの時間と労力が必要になります。

 

また、テクニカル分析というのは、覚えることよりも使いこなすことのほうが重要ですから、本当に使えるものをしっかりと身につけることが大切です。

 

◆移動平均線はポピュラーな分析手法
移動平均線というのは、毎日や毎週、あるいは分ごとに刻々と変化する価格について、一定期間を平均化し、グラフ化したものをいいますが、テクニカル分析の基本編としてオススメしたい分析手法です。

 

この移動平均線は、入門者はもちろん、さまざまなレベルの投資家や分析家が実際に利用している、非常にポピュラーで使いやすい分析手法です。

 

◆具体的な移動平均線の描き方は?
例えば、5日間の移動平均線といった場合には、5日間のそれぞれの日の価格※を、5日分足し合わせて5で割った平均値を計算し、その数値をチャート上の5日めのところに描きます。

 

そして、翌日には、また過去5日間の平均値を描く、ということを続けていくと、チャート上には日々の価格とともに、5日間の移動平均線が描かれることになります。

 

ちなみに、為替相場を読む場合は、5日線、25日線、13週線、26週線などが多く用いられるようです。

 

※一般的には、その日の最後についた価格=終値が基準となります。

一目でわかる移動平均線

移動平均というのは、一定期間の価格を平均するものですから、細かい動きを消して、大きな流れをチャートに描き出すことができます。

 

つまり、移動平均線には、現在の相場の大きな流れを、一目でわかるようにするという効果があるのです。

 

◆売買の判断材料にもなる移動平均線
さらに、移動平均線は、実際に「買う」「売る」という投資判断の材料も提供してくれます。

 

例えば、上昇傾向が続いているときに、たまたま下落した日があったとしても、移動平均線で見て上昇トレンドがしっかりしている場合には、その下落はすぐに解消され、すぐに上昇に戻る(反発する)ケースというのはよくあります。

 

つまり、このようなケースでは、たまたま下落したところで「買い」を行えば、やがて移動平均線よりも上に反発する可能性が高いわけです。

 

当然のことながら、こうしたケースはいつも100%上手くいくわけではありませんが、単純な方法でありながら、昔から利用されていることから考えても、この手法は有効であるといえるでしょう。

相場の大きな流れは変わらない

為替レートは、毎日、毎分の価格はめまぐるしく上下に動きますが、その中でも大きな流れというものは、それほど頻繁に変わるわけではありません。

 

これは、目先下落したとしても、全体の流れとしては上昇していたり、あるいはその反対であったりというのが、為替相場だけでなく相場変動の常識となっているからです。

サイコロジカルラインはどのようなテクニカル分析ですか?

サイコロジカルラインというのは、レートが前日よりも上昇した日数と、下落した、あるいは変わらなかった日数を比べて、今後、上昇しそうなのか下落しそうなのかを予測する方法です。

 

具体的な計算方法は簡単で、通常は12日間を基準にして、その期間内に上昇した日数を12で割るだけです。

 

例えば、過去12日間のうち前日と比べてプラスになった日が9日だとしますと、次のように計算します。

 

⇒ 9÷12=75%

 

そして、通常は、このサイコロジカルが75%以上の場合は上昇しすぎであることから下落が予想され、25%以下の場合は下落しすぎであることから、上昇(反発)が予想されると解釈されます。

 

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