南アフリカランドとカナダドルのリスクは〜/為替相場の季節性と円高になりやすい月...

南アフリカランドにはどのような特徴がありますか?

南アフリカランドは、金利が高いことから人気のある通貨です。また、現在の南アフリカの金利は、先進国と比べて圧倒的に高い状況なので、スワップ取引の対象となっています。

 

◆南アフリカは資源が豊富
南アフリカの人口は、5000万人弱と少ないですが、1人当たりの国民所得はアフリカで最も高いです。これは、金やダイヤモンド、プラチナなどの豊富な資源に恵まれているからです。

 

特にプラチナは、近年、自動車排出ガスの浄化触媒として利用されていることから、エコの潮流に乗った媒体といえます。

工業大国としての南アフリカ

南アフリカというのは、工業大国としての側面もあります。というのは、ユーロ圏の自動車、例えば、ベンツやBMWなどの主要生産工場が南アフリカに集中しているからです。

 

なので、大手自動車企業の電気自動車への移行なども、間接的に南アフリカ経済に影響を与えると思われます。

 

なお、近年の経済の牽引役としては、サービス産業と製造業があげられます。

 

◆南アフリカのカントリーリスクについて
南アフリカは、政治的なリスクやインフラ整備への不安が非常に大きく、その国特有のリスクであるカントリーリスクには十分な注意が必要になります。

 

また、南アフリカ経済というのは、海外からの投資により成り立っていますので、外部市場で何らかの経済的インパクトが起きたときには、資金が低リスクの先進国に向かい、容易にランド安になってしまいますので、こちらにも注意が必要です。

 

◆南アフリカの特徴について
次のような特徴があります。

 

■主要産業 ⇒ 農業、畜産業、鉱業(ダイヤモンド、金、プラチナなど)、製鉄、食品、繊維、化学、自動車
■主要輸出品目 ⇒ 貴金属、金、鉱物製品、食品、化学製品、繊維製品、ダイヤモンド
■主要輸入品目 ⇒ 自動車類、機械、科学機器、化学繊維、繊維製品、プラスティックゴム
■主要貿易相手国 ⇒ 日本、イギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、サウジアラビア、中国

 

◆南アフリカについて今後注目する点は?
次のような点が注目されます。

 

■ベンツやBMWなどユーロ圏の自動車産業の動向
■癒着や腐敗の多い国内政治の問題・事件など
■排気ガス浄化に使用されるプラチナ

 

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カナダにはどのような特徴がありますか?

カナダは、高水準の教育制度や低い犯罪率、加えて、原油、ガスなどの資源があることから、底堅い感のある国といえます。

 

また、カナダは先進国の中でもGDP成長率が高く、インフレもそれほど高くありません。

 

◆カナダの産業は?
カナダの産業構造は多岐にわたっており、輸出には、木材や農畜産物があります。また、日米の自動車メーカーの工場も数多くあります。

 

さらに、近年は、ハイテク・ソフトウェア産業を中心とした国として見ることもできます。

 

こうした背景から考えますと、カナダドルは比較的安定的な通貨ですので、スワップポイント狙いの長期投資家にとっては要注目の通貨といえます。

 

◆カナダは資源国?
カナダの注目すべき点の1つに、砂や岩の中にある原油、すなわちサンドオイル(重質なタール状の原油を含んでいる砂や岩)の埋蔵量の多さがあります。

 

また、カナダは、これらの精製技術の確立によって、資源国としての一面も持っていることから、他のコモディティ通貨と同様、原油価格の動向に左右される面も持ち合わせています。

 

◆通貨(カナダドル)と実体経済との関係について
カナダドルと実体経済との関係を読むポイントとしては、資源価格と株価の関係があります。

 

これは、仮に依存の高いアメリカの株価が下落したとしても、エネルギー価格が堅調であれば、カナダへの影響は限定的となる傾向があるからです。

 

ただし、アメリカの景気もエネルギー価格も悪化した場合には、カナダにとってはダブルパンチになってしまいますので注意が必要です。

 

◆カナダドルの注意点は?
カナダは輸出も輸入もアメリカに頼りきりという現状には注意が必要です。具体的には、対米輸入は6割、輸出についてはおよそ8割にも上るからです。

 

こうした構造は、アメリカの景気が上昇すれば、それに乗じて次のようなシナリオが作り出されます。
⇒ カナダのアメリカ向け輸出の拡大 → カナダのGDPが上昇 → カナダドルの上昇

 

しかしながら、その逆もしかりで、米ドルが下落すればカナダドルも下落する、という状況が作り出されもします。

 

◆カナダの特徴について
次のような特徴があります。

 

■主要産業 ⇒ 金融・保険・不動産業、製造業、商業
■主要輸出品目 ⇒ 工業製品、エネルギー製品、自動車、同関連製品、機械機器
■主要輸入品目 ⇒ 工業製品、機械機器、自動車、同関連製品
■主要貿易相手国 ⇒ アメリカ、イギリス、日本、中国

 

◆カナダについて今後注目する点は?
次のような点が注目されます。

 

■伸びしろのあるハイテク・ソフトウェア産業の進捗度合い
■密接に関係している米国の景気動向
■サンドオイルの産出量の変化やOPECの動向...など

為替市場はいつ開くのですか?

FXは、土日以外は24時間リアルタイムで取引することができます。まず日本時間の朝7時には、南半球のオーストラリアやニュージーランドといったオセアニア市場はすでに開いています。

 

そして、朝9時からは日本やアジア各国の市場が開き、17時になると、日本市場やアジア各国の市場での取引が薄くなっていくのと同時に、今度はヨーロッパ各国の市場が開いていきます。

 

さらに、21時頃になるとヨーロッパ市場と並行して、ニューヨーク市場が開きます。その後、ニューヨーク市場は朝5時に閉じ、そしてまた、オーストラリアやニュージーランド市場が開きます。

 

このような感じで、1日24時間、為替市場は回っています。

 

◆為替市場の時間と値動きの関係について
世界の為替市場の1日の動きを見る際のポイントは、時間と値動きの関係にあります。つまり、24時間どこかの市場が動いていますが、時間帯によっては、値動きには特徴があるということです。

ライフスタイルに合った時間に取引する

24時間、常に値動きを監視することは不可能ですし、大多数の人は、自分のライフスタイルに合った時間帯でしか取引できないと思われます。

 

そのような場合には、より取引量の多い時間帯に参加するのが鉄則です。

 

つまり、マーケットが注目する「経済指標」の発表時間をチェックしたり、あるいは「出来高の量」などを加味して、時間を効率的に使うようにします。

 

◆値動きの大きい時間帯は?
次のような時間帯は、比較的値動きが大きくなります。

 

■早朝4時前後 ⇒ ニューヨーク市場の手仕舞い注文が殺到する時間帯です。
■8時50分前後 ⇒ 日本のGDPなどが発表される時間帯です。
■17〜20時 ⇒ ユーロ圏の経済指標が発表される時間帯です。
■21時前後 ⇒ 米国の経済指標が発表される時間帯です。

 

なお、それぞれの経済指標の発表時間は異なりますが、しばしばこれらの時間帯に値が大きく動く傾向がありますので、覚えておくと便利です。

 

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出来高の量が一番多いのは?

出来高については、ロンドン市場が開いている時間帯が最も多いです。

 

これは、ロンドン市場が開いている時間帯というのは、東京をはじめとするアジア市場の遅い時間帯とニューヨークの午前中の早い時間帯が重なっているからです。

 

つまり、世界の3大市場が同時に開いている時間帯となっているからです。

 

特に、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる21時〜朝1時までの時間帯は、非常に取引量が多く、値動きが激しくなります。

 

◆取引量の多い時間帯に取引した方がよい理由は?
できるればより取引量が多い時間帯に取引する方がよいと言われるのは、取引が低調ですと値動きも小さくなり、またビッド(売り)とアスク(買い)のスプレッド(売りと買いの金額の差)が開き気味になる傾向があるからです。

為替相場の季節性とは?

季節性というのは、季節による通貨の変動のことですが、為替の場合は、これに企業やファンドの動きも関係してきます。

 

◆季節性とはどのようなものですか?
為替相場には、季節性というものがあるのですが、これは、1年を通した季節による変動要因のことをいいます。

 

具体的には、例えば夏にビールが売れたり、冬に灯油が売れたりという温度による変動であったり、5月のゴールデンウィーク(大型連休)や年間行事といった慣例的な相場変動も含まれます。

 

為替相場の場合は、そこにファンドや企業の動きも入ってきます。

 

◆季節性とトレンドの関係
上記のような為替相場の季節性を考慮しないで単年のチャートだけを眺めていますと、相場の動きをトレンドだと勘違いしてしまいがちです。

 

トレンドではなく実際には季節的な循環だったということはよくありますので注意したいところです。

 

◆円高になりやすい月は?
日本では、2、5、8、11月に、外貨建債券の四半期ベースの支払いを行うケースが多く、この時に円への価格転換が必要になりますので、これにより円買い注文が集中し、円価格が上昇するという構図になります。

 

◆トレンド転換は1月と4月?
過去をさかのぼって見てみますと、円に関して言えば、1月と4月にトレンド転換をすることが多いようです。

 

これは、厳密には季節性というようりも相場のクセのようなものなのですが、この特性を利用して、1月と4月に天底を打ったと判断したときには、転換を見越してポジションを立てるのも1つの戦略になります。

1年を通した値動きは?

おおよそ次のような値動きが予想されます。

 

■1〜3月 ⇒ 世界的に年始・年度末の季節であり、年度末には、リパトリエーション(資金の本国送還)があります。
■4〜5月 ⇒ 新しい年度会計の始まる時期で、企業の新しい通貨取引が活発になり、ファンダメンタルズとはかけ離れた価格変動があります。
■2、5、8、11月 ⇒ 外貨建債券の四半期ベースの支払いを行うケースが多く、この時も円への価格転換が必要になります。
■1、4月 ⇒ トレンド転換をすることが多いですが、これは、季節性というよりは相場のクセに近いものです。

 

◆リパトリとは?
1〜3月は、世界的に年始・年度末の季節ですが、為替相場では年度末にリパトリエーションという作業が行われます。

 

このリパトリエーションは、「リパトリ」と略されますが、具体的には、日本の会計年度末に、日本企業が海外資金を日本円に戻す作業のことをいいます。

 

「戻す」ということは、外貨を円に買い戻すことを意味しますので、たとえ日本の景気が悪くても、円が上昇する可能性があります。

 

なお、4〜5月も新しい年度会計の始まるタイミングとなることから、企業の新しい通貨取引が活発になり、ファンダメンタルズとはかけ離れた価格変動が起こりやすくなりますので注意が必要です。

従来の資産運用は?

日本経済は、1990年代のバブル崩壊や銀行の経営破綻など、激動の時代を経験してきましたが、その間に投資家の資産運用に対する考え方は大きく変化し、投資環境もそれ以前とは大きく異なることとなりました。

 

1980年代までは、一般の個人投資家にとって資産運用をするといえば、銀行の定期預金か郵便貯金だけでした。

 

この時代、これらにはそれなりの利回り※があり、お金を預けていればそれなりに利息収入があったからです。

 

それより何より、銀行預金であれ郵便貯金であれ、預けたお金が減ってしまう、すなわち「元本割れ」のリスクがないということも大きな理由としてあげられます。

 

つまり、預けておけば、あとは着実に殖えていくという安心できる環境だったということです。

 

なので、元本割れのリスクのある株式や投資信託などは、一部の特別な人がやるという感覚だったのです。

 

ましてや、外貨による運用などは、リスクが高いことはもちろんですが、制度も整っていなかったことから、一般の人が気軽にできる環境ではなかったのです。

 

※投資資本(元本)に対する収益の割合のことです。

 

◆銀行預金や郵便貯金では資産は殖えない
しかしながら、バブル経済が崩壊した後は、経済が長期にわたり低迷する時代に入っていきましたので、景気対策として金利は引き下げられ、ついには世界的にも稀な超低金利国となったのです。

 

こうして預金金利は1%を大きく下回る状況となり、銀行預金や郵便貯金のみの資産運用では、お金はほとんど殖えないという事態にました。

 

また、1997年以降の金融危機においては、大手金融機関の破綻が相次ぎ、さらに2005年からはペイオフ※も解禁され、銀行も絶対に安心な預け先とはいえなくなったのです。

 

※金融機関が破綻したときに、預金者に保証するのは1,000万円とその利息のみとする制度のことです。

リスクのある資産運用へ

前述のように、日本は世界的にも稀は超低金利国となったことから、一般の人の間でも、ある程度のリスクを負っても、資産を殖やすための運用をしたいというニーズが高まりました。

 

こうしたことから、株式や投資信託に関心が集まりだしたのです。

 

そのような中で、1998年に施行された、外国為替及び外国貿易法(外為法)は、日本人の外貨建て資産の運用を大幅に後押しするとともに、国内のみならず海外の資産でも運用する機会を広げました。

 

つまり、一般の個人投資家でも、欧米などの株式や国債、投資信託などで資産運用ができるようになったということです。

 

この結果として、超低金利の日本以外への投資が盛んに行われるようになりました。

 

◆新興国への投資も
海外における資産運用は、何も欧米に限ったことではありません。ここ数年、急成長を続ける中国やインドといった新興国にも、誰もが投資できるようになっているからです。

 

今や、資産運用は国内の金融商品のみ、日本円のみといった時代は過去のものとなりました。

 

現在では、様々な制限が緩和されることにより、一般の人でも外貨建ての金融商品によって、大きなリターンを得られる機会が広がっています。

 

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