FX会社が倒産したら〜/トレンド系とオシレーター系〜/レンジ相場とナンピン...

レバレッジとはどのようなものですか?

レバレッジという言葉は、もともとは「てこの原理」を意味します。FXでは、実際に預けている金額の何倍もの大きな額の取引を可能にしてくれるという意味で用います。

 

具体的には、例えば、10万円という少額の金額を預け入れ(証拠金)、レバレッジを大きく効かせることによって、元手である10万円以上の利益を狙うことが可能となります。

 

これは、レバレッジを10倍以上にすれば、証拠金の10倍、つまり100万円相当以上の金額を取引することができるということです。

 

従いまして、高いレバレッジを設定した上で上手に取引できれば、元手の何倍もの利益を上げることも可能になる反面、負ければ多額の損失を被ることになります。

レバレッジはハイリスク・ハイリターン?

このあたりがFXは「ハイリスク・ハイリターン」といわれるゆえんですが、あくまでもレバレッジは自分で設定するものですから、「ハイリスク・ハイリターン」かどうかは、自分の設定するレバレッジ次第ともいえるのです。

 

◆レバレッジ1倍の取引とは?
レバレッジを何倍に設定できるのかというのは、FX会社によって異なりますが、最初は不安であれば、レバレッジを1倍に設定してみるのもよいかもしれません。

 

レバレッジ1倍ということは、文字通り、元手と同額での取引となりますから、リスクという意味では外貨預金と全く同じです。

 

というよりむしろ、銀行の外貨預金の手数料の高さを考えますと、その分お得かもしれません。実際に、リスクをあまり取りたくないという投資家は、銀行代わりにFXで外貨預金を長期保有しているようです。

 

◆元手以上の多額の負債を負うことはあるのですか?
FXには、失敗したら、元手以上の多額の借金を背負わされるという誤解があるようです。

 

しかしながら、よほどハイリスクで無謀な設定や取引をしているのでもない限り、「元手以上の多額の負債」という事態はほとんど発生しません。

 

これは、強制ロスカットというルールによって、元手(証拠金)に対して含み損が一定の割合を超えると、自動的に強制売買が執行されるからです。

 

これによって、元手のほとんどがなくなってしまったとしても、それをさらに大きく上回るマイナスが発生する可能性は極めて低くなるのです。

 

強制決済というと、なんだか恐ろしいもののように感じてしまうかもしれませんが、これは投資家にそれ以上の損害を与えないための、ある意味「安全装置」の役割を果たしています。

 

なお、この仕組みは、ほとんどのFX会社で採用されています。

 

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悪質なFX業者の根絶へ

2005年7月に大きく改正された金融先物取引法が施行されたことにより、すべてのFX会社は例外なく、電話営業や勧誘ができなくなりました。

 

この改正があった背景としては、それ以前の一部業者による強引かつ悪質な営業活動を根絶させるという意図があったものと思われます。

 

よって、この時点で、当時存在していた悪質な営業を行うFX会社は淘汰されています。

 

さらに、2007年9月に金融商品取引法(金商法)が施行されましたが、この法律はあらゆる金融業界に課せられた非常に厳しい法律です。

 

この法律も、投資家の保護を徹底するという観点から導入されたものですが、金融庁によるFX業者への厳重なチェック体制がこれ以後ずっと続いています。

 

こうした流れが意味しているものは、「貯蓄から投資へ」という大きな方針がより徹底され、その投資の中にはFXも含まれているということです。

 

これは、安心してFX取引ができるよう国が全面的にバックアップしているといってもよいと思われます。

 

◆FX業界は淘汰の時代へ
前述した法律の改正等による一連の流れによって起こることは、業界の淘汰です。

 

今後ますます、厳しい新法のもと自己資本が基準に満たないような体力のないFX会社は撤退せざるを得なくなっていくことになります。

 

つまり、体力のある会社で、かつ信用力のある会社しか生き残れないという時代になったといえます。

 

◆万一FX会社が倒産したら?
FX会社は、万一自社が倒産したとしても、顧客の資産が保護されるよう、顧客資産と自社資産を分ける「分別管理」が金融商品取引法(金商法)によって義務付けられています。

 

これを守らない業者はFX取引を扱うことができません。さらに、預かっている資金を信託先の銀行に保管する「信託保全」も業界標準になりつつあります。

 

ちなみに、2008年4月にジェイエヌエスというFX会社が破綻に追い込まれました。

 

これは、同社が行っていた違法な営業が発覚し、金融庁から営業停止処分を受けて廃業に至ったものですが、この時には、顧客の預けたお金が滞りなく返還されるよう、業務改善命令が出されています。

 

このような違法営業は、当然あってはならないことですが、たとえ一事業者の不祥事であっても、預けたお金が返還されないなどという事態が起こらないように、国が威信をかけて取り組んでいることを表しているともいえます。

日本円を介さない通貨ペアを売買できる

銀行の外貨預金は、手数料の高さだけでなく、取扱可能な通貨の少なさでも不利といえます。

 

確かに世界主要国といわれる国の通貨は一応扱ってはいますが、それでもせいぜい6〜7通貨ほどのラインナップにすぎません。

 

また、当然、それらの通貨は日本円との間でしか売買できません。

 

これに対して、FXでは、その業者によっても取扱通貨ペアはまちまちですが、少なくても数十種類、多い業者になると百数十を超える数を誇っています。

 

そして、特に注目したいのは、日本円を介さない※通貨同士がペアとして売買できることです。業者によっては、マイナー国通貨同士を組み合わせることも可能です。

 

よって、自分が一般的にはあまり知られていない国の事情に詳しいのであれば、その知識を活かして集中的に投資することもできますし、対円だけでなく、対ドルや対ユーロでも売買も可能なわけですから、その時々の世界情勢に合わせたフレキシブルな対応ができます。

トレンド系とオシレーター系

テクニカル分析には、チャート分析、MACD、ストキャスティクス、RSIなど様々な種類がありますが、どれも、売買のタイミングをとる際の判断基準としては有効です。

 

一言でテクニカルといっても、系統としてはトレンド系とオシレーター系に分かれます。このうち、トレンド系は方向を示すもので、代表的なものに、ローソク足で示されたチャートがあります。

 

また、オシレーター系は、いまのマーケットが買われ過ぎなのか、あるいは売られ過ぎなのかを判断するための指標になります。

 

◆テクニカルの弱点
ファンダメンタルな要因からトレンドがしっかりしているときというのは、オシレーター系の指標は全く役に立ちません。

 

これは、本当に強い相場展開のときには、テクニカルで示されるサインなど無視して、どんどん価格が動いていくからです。

 

つまり、本格的な上昇局面にあるときは、常にテクニカルでは買われ過ぎのサインが出ても、さらに上昇しようとしますし、売られ過ぎのサインが出ても、さらに下落しようとするからです。

 

これですと、テクニカルを用いると、反対に判断を誤る危険があります。テクニカルの弱点は、あくまでも過去の平均値を表すものに過ぎないということです。

 

なので、大相場になると、テクニカルでは対応しきれなくなってしまうのです。

 

◆テクニカル分析はどのように利用したらよいのでしょうか?
チャートのよいところは、過去の値動きを時系列でたどることができることです。

 

ですから、チャートで示された値動きを追っていくと、「そろそろ上昇相場も限界かも」とか「底を打って上昇に転じそうだ」などということが、何となく見えてきます。

 

例えば、下落相場のときに、3回連続して底値にチャレンジしているとします。いわゆるチャート分析の3点底というものです。

 

これは、大きく下げては跳ね返され、もう一度下げては跳ね返されで、3回ほど下値をさらに割り込ませようと、ヘッジファンドなどが売っているのかもしれません。

 

しかし、それでも下値を割らない状況ということですと、次は、逆の方向に一気にもっていかれる恐れがあるとみなさなければなりません。

 

よって、こういった場面では、漫然と売りから入っていたりすると、足元をすくわれた形になってしまうことが多いです。

 

そして、売り方の負けがはっきりしますと、相場はぐんぐん上昇する可能性が出てきます。

 

底値近辺で売りに回っている投資家からすると、相場が上昇に向かうとポジションが非常に苦しくなってきます。

 

そのため、売りから入っていた投資家たちが、ポジションをクローズさせるために買戻しへと動くことから、上昇スピードに加速が付くのです。

 

◆チャートを見るときのポイントは?
チャートを見るときには、漠然と値動きを追いかけるだけでは十分とはいえません。そのチャートが示す値動きの裏側に、どのような現実のドラマが隠されているのかをイメージすることが重要です。

 

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トレンド相場だと思って入ったらレンジ相場だったときの対応は?

相場を楽しむのではなく、相場で儲けることを考えるのであれば、くれぐれもレンジ相場には、手を出さないようにしたいところです。

 

というのは、商いが薄くなってしまい、通常でしたら1円動くところが3円動いてしまうなど、値が飛びやすくなるからです。

 

しかしながら、トレンド相場だと考えて参戦したものの、後からレンジ相場であったと気づいたときには、「勝つ」のではなく「負けない」で脱出する方向に考えを改めるようにもってきます。

 

◆レンジ相場でトレードしたい場合は?
レンジ相場は、方向を見極めるのも難しいですし、商いが薄いことから不要なコスト負担まで強いられることになりますので、できれば参戦するべきではありません。

 

ちなみに、レンジ相場というのは、瞬間芸で勝負しているような一部のプロでなければ、なかなか利益を残すことのできない相場展開であるといわれています。

 

それでもどうしても、レンジ相場であってもチャレンジしてみたいという人の場合には、取引金額をできるだけ抑えてやるようにするとよいと思います。

 

ただし、レンジ相場をとろうとして苦労するよりも、レンジ相場は避け、トレンド相場を見つける努力をする方が、儲けるための近道であることは言うまでもありません。

値が飛びやすくなるとどうなるのですか?

値が飛びやすいというには、ちょっとした買いや売りによって、レートが大きく変動しやすくなるということですが、こうなってしまうと、なかなか自分の買値や売値が相場の動きに追いつけなくなってしまいます。

 

そのため、例えばレンジ相場の中で買いから入ったものの、どうも調子がよくないということで損切りしようとしても、自分の思ったレートで売れなくなってしまいます。

 

例えば、100円50銭で売りたいと思っても、売り注文が成立したときの出来値を見たら、100円20銭になってしまったなどということがしばしばあるのです。

 

本来は、100円50銭で売ろうと思っていたのに、実際の出来値は、それよりも30銭も下になってしまうわけですから、これはコスト以外の何者でもありません。

 

つまり、レンジ相場というのは、それなりの値幅で動くので、取りやすいように感じるかもしれませんが、その中に入っていくということは、実はこうしたリスクを覚悟する必要があるのです。

 

方向性を当てることも困難で、しかも不要なコスト負担まで強いられることになるわけですから、やはりレンジ相場は、できるだけ参戦しない方がよいといえます。

ナンピンとはどのようなものですか?

ナンピンというのは、例えば、買いから入って値下がりしたときに、最初に買い付けたときのと同額分をさらに買い増すことによって、平均の買い付け単価を引き下げることをいいます。

 

反対に、売りから入った後に上昇した場合は、売り建てた金額と同額をさらに売り増すことによって、平均の売り付け単価を引上げます。

 

ちなみに、一般的な投資の教科書などでは、損失が生じたときはナンピン買いをすることによって、平均の買い付けコストを引き下げる、などと書かれています。

 

具体的には、例えば、1ドル=110円で米ドルを買った後、相場が円高に振れて1ドル=107円になってしまったとします。

 

このままですと、再び3円分だけ円安ドル高が進まないと損失を回復することができませんが、ここで用いられるのがナンピン買いです。

 

つまり、1ドル=107円のところで、最初のドル買いと同額分のドルを買い増ししておけば、平均買い付け単価は1ドル=108円50銭になります。

 

よって、いまのレートから1円50銭だけ円安が進めば、その時点でイーブンにすることができます。

 

◆ナンピンの落とし穴とは?
前述の例のように、ナンピンしたところで円高が止まり、そこから円安に向かっていくのであれば、損失の回復も早く、ナンピンしてよかったということになります。

 

しかしながら、相場というのは、そのように都合よく動いてくれるわけではありません。たいていは、ナンピンしたところでさらに円高が進んでしまい、傷口を大きく広げることになるのです。

 

とくに、相場が一方向に大きく動く場合などは、どんどん損失が膨らんでしまいます。

相場が自分の思惑とは逆に動いた場合の対処方法は?

相場が自分の思惑とは逆の方向に動き、結果的に損失が生じた場合の対処方法は、次の2つしかありません。

 

■損切りして撤退する
■ポジションを縮小して耐える

 

◆ナンピンは厳禁?
ナンピンは、自分が損をしているのにもかかわらず、ポジションを縮小するどころか、積極的に拡大させていくという手法ですから、この手法ですとリスクのコントロールは不可能です。

 

よって、ナンピンはお勧めできません。

 

ただし、あらかじめ自分で計画して、回数を分散しながらポジションをつくることが、結果的にナンピンになるようなケースでは、想定したシナリオの範囲内である限りは問題ありません。

 

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