薄商いの相場への影響〜/FX取引における経済紙の役割...

先限(さきぎり)とは?

先限というのは、「期先」ともいい、先物取引において、現時点で上場されている限月のうち、最も先の限月のことをいいます。

 

◆一服とは?
一服というのは、それまで活発に動いていた相場の動きが鈍くなり、一時的に止まったような状態になることをいいます。また、相場の動きが一休み(一服)したという意味で用いられます。

 

具体的には、上昇を続けていた相場の動きが鈍くなった場合は、「上げ一服感が広がった」などと表現されます。

 

あるいは、買いが進んでいた通貨ペアの買いが鈍くなったときには、「買い一服」というように用いられます。

薄商いとはどのような状態ですか?

薄商い(うすあきない)というのは、売買を行う者が少なく、出来高(取引量)が非常に少ない様子のことをいいます。

 

薄商いは主として、イベント前や市場参加者に売買意欲をもたらすような材料に欠けるときにみられる現象です。

 

なお、薄商いの状態を表す表現としては、「閑散」とか「様子見」「手控え」などもあります。

 

◆薄商いの相場への影響は?
薄商いですと売買が少ないことから、わずかな買いや売りが入っただけで、相場が大きく変動することがあります。

 

◆基調とはどのような意味ですか?
基調というのは、「トレンド」ともいい、相場の値動きの全般的な方向や傾向を示す言葉です。

 

具体的には、全般的に上昇傾向にある場合は「上昇基調」といい、反対に下落傾向にある場合は「下落基調」といいます。

 

◆思惑とは?
思惑というのは、今後の値動きに関する推測や希望的観測などを総称した用語です。

 

具体的には、かつて、2006年に日本銀行がゼロ金利政策を解除した際、「今後、日本の金利が上昇し、それにつれて円が急伸するかもしれない」という市場参加者の思惑により、大幅に日本円が買われる場面もありました。

 

◆玉とは?
玉(ぎょく)というのは、信用取引や先物取引などにおいて、まだ決済されていない契約のことをいいます。

 

あるいは、取引所において契約が成立しているが、まだ決済されていない状態の約定のことをいいます。

 

◆買い支えとは?
買い支えというのは、予想あるいは意図に反して、相場が下落傾向にある場合で、さらなる下落を食い止めようと意図的に買い注文が出されることをいいます。

 

なお、下落を放置すると、市場心理が変化してさらなる下落が懸念される場合には、大口の投資家が買い支えを行うことがあります。

 

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機関投資家とは?

機関投資家というのは、顧客から預かった資金を元手に、為替や株式などの市場に投資している企業のことをいいます。具体的には、次のような企業を指します。

 

■生命保険会社 ■損害保険会社 ■年金基金
■共済組合 ■普通銀行 ■信託銀行
■投資信託会社 ■政府系金融機関...など

 

なお、こうした企業は資金力が旺盛なことから、市場に影響を与えることも多く、相場がときに大きく変動するのは、このような機関投資家がまとまった取引を仕掛けてくるからです。

 

◆堅調とはどのような状態ですか?
堅調というのは、相場が基本的に上昇基調を維持しながら推移している状態を指す言葉です。また、堅調とは、大幅な上昇はないものの、着実な上昇を続けている場合に使います。

 

具体的には、ドル/円が上昇基調を維持しながら推移している場合には、「ドル/円は堅調に推移した」などと表現されます。

 

なお、同様の状況を表す用語として「確り(しっかり)」などがあります。

 

◆好感とは?
好感というのは、相場に新たな好材料が出た場合などに、市場参加者に買いが広がることをいいます。

 

また、好感は嫌気の反対の意味で、市場参加者にとって、その材料に好感が持てるという意味で用いられます。

 

具体的には、米経済指標の結果が事前予想を上回った場合に、「米経済指標が事前予想を上回ったことが好感され、ドル買いが進んだ」などと表現されます。

スキャルピングとはどのような取引のことをいうのですか?

小すくい商い(こすくいあきない)というのは、デイトレードの手法の1つで、非常に短時間の間に売買を繰り返して利益を得ようとする取引のことをいいます。

 

小さい利益を少しずつ「すくう」という意味から「小すくい商い」と呼ばれています。ちなみに、小すくい商いは、英語では「スキャルピング」といいます。

 

◆スキャルピングの由来は?
スキャルピングというのは、敵の頭皮(scalp)をはぎ取るという意味です。スキャルピングは、わずかな利幅を敵の頭皮になぞらえたものといえます。

 

◆従来の「小すくい商い」との違いは?
かつて、小すくい商いといった場合には、株式市場で投資顧問業者が銘柄を推奨し、その銘柄が値上がりしたところで、自らが売り抜ける手法を指していたのですが、最近は、短期売買によるわずかな利益取得という意味合いで用いられるようになっています。

 

具体的には、小すくい商いでは、例えば、相場が上昇基調のときに買いを入れて、数分後に十数銭の利益が出れば、その時点ですぐに決済する、あるいはピップ(pip)単位で決済するというケースもあります。

先高とは?

先高感というのは、市場参加者が先高を見込んでいる心理状態のことをいいます。

 

具体的には、ドル/円に多くの好材料がみられる状況においては、「ドル/円に先高感がある」などと表現されます。

 

◆先安とは?
先安(さきやす)というのは、相場が、今後、下落に向かう状態を指す言葉で、下落圧力が強いと判断される場合に用いられます。

 

◆先安感とは?
先安感というのは、市場参加者が先安を見込んでいる心理状態のことをいいます。

 

具体的には、ドル/円に多くの悪材料が見られる状況においては、「ドル/円に先安感がある」などと表現されます。

 

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FX取引ではどのようなところに注意して読んだらよいですか?

FX取引を行うにあたっては、日本経済新聞などの経済紙も重要な情報源の1つといえますが、その際には、次のような視点で読み解いていきたいところです。

 

1面の国際関係の記事のチェック
・まず初めに、1面トップにある国際関係の記事をチェックします。これは、国際関係の記事により、今後の為替動向や金利動向をある程度予想することができるからです。

 

・例えば、1面トップにサブプライム問題で評価損が膨らんだ外資系証券会社の四半期決算の記事があったとしますと、これにより、金融機関の資本増強のため、アメリカの金利が下がり、金利差の魅力がなくなるかもしれないと考えることができます。また、アメリカ経済への多大な影響を考えますと、円高ドル安要因になるとも考えることができます。

 

政治面と経済面のチェック
・政治・経済面にある、国内の景気動向や政府の金融政策をチェックします。

 

・景気動向指数など主な経済指標が経済面に掲載されることもあります。

 

国際面のチェック
・国際面でも、今後の為替動向や金利動向を予想することができます。

 

・例えば、イラクの治安回復が進んでいるという記事でしたら、ドルの需給によい影響を与えるでしょうし、他方、チベット問題の深刻化や四川大地震を伝える記事は、株式など中国投資が下火になることが予想できます。そうなれば、人民元は売られますが、人民元切り上げは避けられるかもしれません。

 

◆嫌気とはどのような意味ですか?
嫌気というのは、「嫌気売り」ともいい、相場に新たな悪材料が出たり、従来存在する悪材料がなかなか払拭できずに、市場参加者がポジションを手放すことをいいます。

 

市場参加者が、悪材料により相場に嫌気が指すことから「嫌気」という表現が用いられています。

 

具体的には、「米経済指標が、事前予想を下回ったことが嫌気され、ドル売りが進んだ」などと表現されます。

FX取引における経済紙の役割は?

経済紙を読む際には、各国の政治動向や経済動向について検証しながら読み解いていくことが大切です。

 

また、経済紙には、各国の金利動向や為替動向をはじめ、為替マーケットの最新情報がきめ細かく掲載されていますので、FX取引をするにあたっては、ぜひ購読したいところです。

 

◆経済紙のチェックポイントは?
経済紙を読む際には、次のような視点で読み解いていくとよいと思われます。

 

■1面掲載の記事
・1面には、日本経済や国際経済に多大な影響を与える事件・出来事が扱われることが多いです。
・なので、まずは見出しを追いながら、FXの売買に関係のある記事がないかどうかチェックします。

 

■今日の紙面
・多くの新聞では、1面で重要記事が一覧できるようになっていますので、まずは、ここで金利や為替に関係しそうな記事を探します。

 

■世界のマーケット
・日本経済新聞でしたら、円ドル相場、円ユーロ相場、長期金利

 

■特集記事
・経済記者が取材を重ねて書いたものですが、今後の日本経済や国際経済の動向を知る上で非常に参考になります。
・ニュース記事を深読みできるきっかけにもなります。

 

■国際面トップ記事
・ここでは、今後国際経済に大きな影響を与える可能性がある記事が取り上げられることが多いです。
・為替相場や金利にどのように影響を及ぼすのかを予想しながら読むようにします。

 

■解説
・社説に掲載されている場合もありますが、必ず読んでおきたいところです。

経済紙はどのようにチェックしたらよいのですか?

経済紙の1面、政治面、経済面、国際面をチェックしたら、その次にマーケット面にもチェックを入れるようにします。具体的なポイントは、次のようなところです。

 

前日の為替市場の動き
・米ドルやユーロのほか、豪ドル、タイバーツ、インドネシアルピアなどの米ドルに対する動きもチェックしておきます。
・毎日の新聞から相場の流れを読み取り、その流れに乗って為替の需給の節目をつかむようにします。

 

短期金利の動向

 

<コール取引>
・日銀の金融政策が直接反映されています。また、その短期金利は、海外の金利と比較する際に基準となる重要な数字になります。

 

・日銀の政策決定会合は、金利変更の重要なポイントになります。また、会合後の日銀総裁のコメントは、近い将来の金融政策の変更について示唆することもありますので要チェックです。

 

<レポ取引>
・外国銀行や外資系証券会社にとって円資金調達の重要な手段になっていますので、彼らの資金繰りを見る上で重要になります。

 

・通常、その金利はコールレートよりも高いのですが、コールよりも先見性があって、変動幅も大きいのが特徴です。具体的には、レポ金利がコールレートより大幅に高いときは、外資系証券会社などで資金ニーズが増大したということです。

 

・紙面の解説によってその理由を把握しておくようにします。

 

中長期金利の動向
・短期金利だけでなく、中長期の金利動向も要チェックです。
・中長期債や株式市場の外国人投資家の売買も確認します。
・中長期債や株式に外国人買いが入ると、円が強くなることを意味します。

経済紙のマーケット面ではどこをチェックしておけばよいですか?

経済紙のマーケット面には、為替市場や金利の動きなどが詳細に解説されていますが、FX初心者でも、次のようなところだけはチェックするようにしたいです。

 

外国為替
・ここでは、円の対米ドル相場がわかりますので、前日の相場の動きとその原因を確認します。
・例えば、「米景気指数が市場予想より悪く、円買い・ドル売りが強まった」と分析されていた場合には、米景気指数の記事を確認しておきます。
・ここの部分は、丁寧に読み込んでいくと時間はかかるのですが、次第に情報の取捨選択が瞬間的にできるようになるはずです。

 

長期金利
・長期金利の利回りがわかります。
・中長期債や株式市場に外国人投資家の買いが入ると円が強くなります。

 

外国為替市場
・円の対ドル相場のみならず、ユーロ、英ポンド、スイスフランといった主要欧州通貨の対ドル相場などが掲載されています。
短期金利市場
・コール取引は、日銀の金融政策が直接反映されています。
・その短期金利は、海外の金利と比較する際に基準となります。

 

外為 対顧客電信売相場
・米ドルやユーロといった主要通貨以外の、豪ドル、NZドル、南ア・ランドといった通貨の動きをここでチェックして今後の売買の参考にします。

 

コラム
・前日のマーケットに対するコラムも重要な情報源なので要チェックです。

 

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