FXの様々なリスク〜/テクニカル分析とファンダメンタルズ分析...

価格変動リスクとは?

為替レートは24時間動いていますので、為替レートの変動によっては、期待していた利益を得られない可能性もあるわけです。こうしたリスクのことを、価格変動リスクといいます。

 

◆金利変動リスクとは?
FXでは、高金利通貨を買って、低金利通貨を売ることによって、2通貨間の金利差である、スワップポイントを受け取ることができます。

 

反対に、低金利通貨を買って、高金利通貨を売ると、スワップポイントを支払うことになります。

 

このスワップポイントの金額や、受け取りなのか支払いなのかという方向は、短期金利に応じて、毎日見直されますので、場合によっては、当初期待していた利益を得られない可能性があります。

 

これを金利変動リスクといいます。

流動性リスクとは?

取引量の少ない通貨の場合には、たとえ成行注文をしていても、なかなか約定しないことがありますが、これを流動性リスクといいます。この流動性リスクは、次のようなケースで生じます。

 

■マイナー通貨と呼ばれるもともと取引量の少ない通貨と取引する場合
■主要市場が祝日などで休みだった場合
■テロや災害、政変などによって、取引参加者が激減した場合

 

また、ニューヨーク市場終了間際※1や、週の初めに市場がオープンしてまもなく※2は、取引量が少ないことも多いので、注意が必要です。

 

ちなみに、2007年8月のサブプライムショックの時のように、多くの投資家が皆一斉に同じ方向へ動いた時には、急落(急騰)が起きて成行注文をしていても約定しなかったり、予想していた為替レートとかけ離れたレートで約定してしまうということも起こり得ます。

 

※1 日本時間の土曜日朝6時(冬時間)です。
※2 日本時間の月曜日朝5時(冬時間)です。

 

◆電子取引のリスクとは?
電子取引のリスクというのは、次のようなリスクのことです。

 

■情報盗用 ⇒ 口座番号、パスワードなどの情報を盗まれて、悪用されることにより損失が発生する場合
■システム障害 ⇒ 取引ができなくなったり、注文が遅延したり無効になるなどのおそれがあります。
■注文ミス等 ⇒ 注文の入力を間違えて注文がされていなかったり、意図しない注文が約定してしまったりすることがないように、入力は慎重に行いましょう。

 

◆レバレッジ効果のリスクとは?
FXでは、保証金にレバレッジをかけることで、自己資金の何倍もの金額分の取引をすることが可能です。

 

しかし、このレバレッジというのは、少ない資金で大きく利益を得ることを可能にするのと同時に、大きな損失を被るリスクを負うことにもなりますので注意が必要になります。

 

レバレッジを何倍にするのかによっても、リスクの大きさは変わってきますが、特に高いレバレッジをかけて取引する際には、ストップオーダーを必ず入れるなどの慎重さが必要です。

 

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事前予想値とは?

経済指標などは、実際に数字が発表される前の段階で、例えば金融機関のエコノミストなどが事前予想値をはじき出しています。

 

実際の数字が、事前予想値と比較して大きく乖離している場合には、マーケットで材料視されやすくなります。

 

なので、経済指標の結果を待ってポジションを取る場合には、これから発表される数字だけで売り買いを判断するのではなく、必ず事前予想値を把握してから判断することが重要になります。

 

◆ロスカットのリスクとは?
ストップ注文(逆指値注文)というのは、特に損切り場面で有効な注文ですが、急落(急騰)局面などでは、指定したレートよりも不利な値段で約定されてしまうことがよくあります。

 

また、ロスカットというのは、損失が一定割合以上に膨らんだ時に、FX会社が強制的に反対売買をして、ポジションを決済する仕組みのことです。

 

これは、投資家の保証金がすべて失われないように、安全装置として損失を限定させるためのものですが、ロスカット判定のための評価や反対売買の執行に遅延が生じた場合には、保証金すべて、あるいは保証金以上の損失が発生する可能性もありますので注意が必要です。

 

◆信用リスクとは?
FXは、相対取引です。つまり、投資家が注文を出すと、FX取扱会社がその注文に合致した取引相手を探して売買を成立させるというものです※。

 

これによると、投資家が選んだFX会社によっては、取引上問題が発生することがあります。

 

例えば、時価とかけ離れた価格で取引させようとすることなどが考えられますので、売値と買値を同時に表示する「2WAYプライス」を採用しているFX会社を選択するようにしましょう。

 

また、投資家がFX会社に預けた保証金は、取扱会社の資産とは分けて管理することが法律で義務づけられていますが、その管理方法というのはまちまちな状況です。

 

この場合は、信託銀行に預けているFX会社を選ぶようにしましょう。

 

※実際のマッチングはコンピュータで行われます。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いは?

マーケットを分析する手法には、次の2つの方法があります。

 

テクニカル分析
・価格、時間、出来高など過去のデータから今後のマーケットの行方を分析する手法です。
・具体的には、過去においてこういう動きをしていたから、今後はこういう動きをするであろうと予測したうえで、通貨を買うか、あるいは売るかということを判断していきます。

 

ファンダメンタルズ分析
・その通貨の通貨圏や通貨国の政治や経済を通じて分析する手法です。
・具体的には、経済情勢全般を分析したうえで、例えば、ドル/円なら本来は1ドル=○○円付近にいるべきだというような妥当値をはじき出して、それよりもドル安の水準にあるのであればドルを買い、反対にそれよりもドル高水準にあるのであればドルを売るという判断をしていきます。

 

◆テクニカル分析とファンダメンタルズ分析ではどちらがいいの?
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析では、どちらの方が優れているということはありませんが、どちらかといえばテクニカル分析の方が効率的で便利といえます。

 

また、ファンダメンタルズ分析というのは、一度必死に勉強して、一通りの分析手法をマスターしたとしても、それだけでは不十分です。

 

これは、毎月発表される各国の経済指標や政治動向に関連する情報など、常に最新のものを取り入れたうえで、分析していかなければならないからです。

 

この点、テクニカル分析の場合は、一度マスターすれば、後はチャートさえあれば、きちんと分析することが可能です。

 

しかも、その対象は、為替や株式、あるいはコモディティであっても、ひとつの析手法さえマスターしてしまえば、簡単に応用できます。

 

当然ですが、対象通貨が米ドルであっても、ユーロや英ポンド、豪ドルであっても同様です。

為替市場と株式市場の違いは?

為替市場と株式市場では、次のような点が異なります。

 

相対取引と取引所取引
外国為替市場はOTCという相対取引で、24時間取引できるマーケットです。

 

一方、株式市場の場合は取引所取引であり、最近は夜間取引なども増えていますが、原則としては取引所があいている時間帯のみの取引になります。

 

ちなみに、日本ですと、東証の場合は、午前9時から午後3時までということになります。

 

取引高の把握
為替は株式よりも取引量が把握しにくい、というよりも、為替は全体の出来高を把握するのは不可能といえます。株式の場合は、もちろん全体の取引高を把握するのは容易です。

 

流動性
外国為替市場は、世界で最も大きなマーケットなので、非常に高い流動性が確保されています。

 

このように、為替市場と株式市場では上記のような違いがあるので、必然的にテクニカル分析を行うにしても使い方が異なってきます。

 

◆単位とは?
単位というのは、外国為替証拠金取引(FX)を行う際の最低取引単位のことです。

 

株式取引でも、現在は単元株制度のもとに、各企業が独自に裁定取引株数を決めていますが、FXでの単位は、FX会社によって異なります。

 

また、取引する際には、この単位数を覚えておく必要がありますが、その際にはきちんと入力が間違えていないかどうかをチェックしてから発注するようにしたいところです。

 

◆ピップとは?
ピップ(pip)は、percentage in point の略で、ポイントともいいます。また、ピップというのは、通貨の値段が動く最小単位のことで、1%の100分の1、つまり1万分の1を意味します。

 

ちなみに、ドルの場合は、0.0001ドルです。ただし、対円の場合は、例外的に0.01円、すなわち1銭が1ピップとされています。

 

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日足チャートについて

為替は24時間取引ですから、日足チャートについては、終値=オープニングの価格ということになります。

 

これは株式の場合ですと、前日の午後3時にきっちり取引が終了し、株価の終値も算出され、さらに翌日の午前9時には始値がきっちり算出されますので、非常に明確です。

 

しかし、為替レートは常に24時間、世界のどこかで取引されていますから、前日の終値が翌日の始値ということになるのです。

 

そのため、ローソク足を使って行う分析については、日足についていえば、非常に難しいといえます。

 

◆取引量を考慮したテクニカル指標について
外国為替取引は取引量を把握することが難しいですから、逆ウォッチ曲線のように、取引量を考慮して行うテクニカル分析には適さないといえます。

 

◆流動性とテクニカル指標について
外国為替市場は流動性がありますから、株式市場と比較すれば、値段が飛んだり、ストップ高やストップ安で取引が停止されたりするケースは稀です。

 

これは、外国為替取引のメリットといえます。よって、理論に即したテクニカル分析が当てはめやすくなります。

 

流動性という点では、外国為替取引の場合は、デイトレードのような短期売買が非常にやりやすいという側面があります。

 

ちなみに、株式の場合は、流動性の観点からは、外国為替取引よりも超短期売買はやりにくいと思われます。

 

◆堅調・軟調とは?
堅調というのは、相場で、買い意欲が強く上がり気味の状態のことをいいます。また、軟調というのは、相場で買い気乏しく下がり気味の状態のことをいいます。

外国為替取引でのチャート分析は?

外国為替取引は流動性が高いので、かなり緻密なトレードを行うことができます。

 

このとき重要なのがチャートポイントなのですが、例えば、1ドル=101円が、チャートポイントとして非常に重要であるとします。

 

このとき、1ドル=103円でドル買いのポジションを保有していたとすると、1ドル=101円まで円高が進めば、為替差損が発生していることになります。

 

当然、市場関係者の多くは、1ドル=101円がチャートポイントであると気が付いているはずなので、そこに達すると、さらにドル売り圧力が高まり、1ドル=100円、99円というように、円高ドル安が加速する可能性が高まります。

 

しかしながら、外国為替市場は流動性が高いですから、チャートポイントに達した時点で損切りを行うと同時に、ドル売りのポジションを新たに作って、円高ドル安の流れに乗って為替差益を狙うことも十分に可能です。

 

株式取引の場合は板がないと取引できませんので、ある意味、緻密なチャート分析には不向きであるといえるのですが、外国為替取引の場合は、緻密なチャート分析を行う意味があるといえます。

 

◆テクニカル分析の種類は?
テクニカル分析には、次のようなものがあります。

 

トレンド系(相場の方向性)
・ローソク足
・一目均衡表
・移動平均線
・ポイント&フィギュア
・エリオット波動
・パターンフォーメーション

 

オシレーター系(相場の状態)
・ストキャスティクス
・ボリンジャーバンド
・RSI

 

その他
・フィボナッチ係数
・ギャン理論
・アストロジー

トレンド系とオシレーター系とは?

テクニカル分析には、大きく分けて次の2種類があります。

 

トレンド系
・トレンド系は、上がるのか下がるのかという方向を示すテクニカル指標です。

 

オシレーター系
・オシレーター系は、現在の状態をはかるもので、代表的なものにRSIがありますが、いわゆる買われすぎ、売られすぎを示すテクニカル指標です。

 

なお、テクニカル分析にも流行り廃りがあって、例えば直近2〜3週間で一目均衡表が非常によくワークしたということになると、テクニカル分析を行っている人の多くが一目均衡表に注目するようになったりします。

 

なので、テクニカル分析で重要なのは、「このテクニカル分析がプロの間で最も使われているものだから」というよりも、現在、市場関係者の間で注目されているテクニカル分析こそが、プロの間でも最も使われているものだと考えて、注目していくことなのです。

 

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